3歳8ヶ月、いよいよ自転車にステップアップする時が来ました。
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自転車購入に踏み切った理由

これまで息子が愛用してきたバランスバイクは、2017年に購入し、2018年春にはしっかり乗りこなし、以降これまで自宅内や公園などで移動手段の1つとして定番化してきました。
2019年に入り、ふと気づけば勢いをつけた後に両足を離すと、5~10mくらいバランスを取って乗ることが可能になっていました。

バランスバイクに乗せていた理由は、二輪の運転感覚を掴むことで当初から自転車を補助輪無しで簡単に乗れる事ができるようにするためです。そういう意味では、僅かでも両足を離してバランスを取って乗れることができるのであれば、目的の大部分を達成したのだと思います。

息子よ、そのバランスバイク小さくないか?

そんな事を考えていた今年の雪解け後のとある週末、久々に息子と公園に行って思いっきり遊んで来た時、息子の体に対してバランスバイクはすでに小さいのではないかと気づきました。
考えれてみれば、12インチのバランスバイクに身長がまだ80cmちょいの時から乗り始め、今では104cmもあるのですから当然と言えば当然です。
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自転車屋に直行し、自転車を試してみる

公園でしこたま遊んだ後、バランスバイクを購入する時に親切にしてもらったRoad Kidsに寄ってきました。このお店、実はバランスバイクを購入する前に自転車について色々調べ、その時から最初の息子用自転車はヨツバサイクルにしようと決めており、その自転車を取り扱っているお店です。

春は子ども用自転車の在庫が一気にハケる時期ですが、運良く14インチの試乗車があったので、サイズ感を見るために試乗させてもらいました。
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メーカー公式サイトの適合表では、14インチは3~5歳(90~107cm)、16インチは4~6歳(97~118cm)となっており、104cmの息子はどちらかと言えば16インチの方が適していると思っていました。
しかし、実際に14インチを試乗すると、サドルを結構下げた状態でちょうど足がベタッと地に着くようです。おそらく16インチでも足先は地面に着くでしょうが、自転車屋さんとも長い時間相談し、1台目の自転車なので息子の安心感を優先して14インチの購入を決断しました。
この決断のおかげで来年には16インチ以上の自転車を再度購入するハメになるでしょうが、少しでも不安だと挑戦すらしない息子なので、ランスが崩れても自分の足できちんと支えることが可能だと感じる事の方が大切でしょう。

ヨツバサイクルという自転車

ヨツバサイクルはキッズバイク専門のスポーツサイクルブランドで、誕生からまだ3年と非常に新しいブランドですが、大元は愛知県にあるダートフリークという1990年創業のバイク用品メーカーです。

私がヨツバサイクルに注目した理由は、おおよそホームページにある特徴に記載されていることですが、全て重要なポイントだと感じました。

サイズ設定が小刻みで最適な物を選択できる

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(出典 : ヨツバサイクル

親にとって子ども用自転車の最大の悩みはサイズですが、一般的な自転車の中で適正なサイズを探すのは意外に難しいと思います。特に今回の様に1台目で、かつ当初から補助輪無しで挑ませる場合は「少しくらい大きくても良いか」は通用しません。

その点、ヨツバサイクルは上の画像の様に12~26インチまで2インチ刻みでラインナップされており、身長などによっておおよその対象年齢も一目瞭然です。
但し、先程も書いたように1台目の場合は足が地面にビタッと着かなかったりすると自転車に対する恐怖心が出てくるので、取扱店で相談・試乗をする必要があります。

子ども専用自転車ブランドは伊達じゃない

ヨツバサイクルは、子どもが安全に乗れるようにかなり工夫された設計が行われています。一般的な自転車より高価ですが、その値は充分に感じられます。

例えば、
  • トップチューブの位置が低い(=サドル位置が低い)
  • 低めのスタンドオーバーハイト
  • ハンドルのグリップ径が小さい
  • バランスが取りやすい太めのタイヤ
などが挙げられますが、個人的には必要十分以上の性能を持ったブレーキが最も注目したポイントです。少ない力でしっかり効く様にセッティングされたVブレーキ(前後共)は、息子にも我々親にも大きな安心感を与えてくれます。
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重いよりは軽い方が良い

今回購入したヨツバサイクル 14インチの重量は、7.3kg。トイザらスのホームページで「14インチ 自転車」と検索して出てくる商品の重量は、最軽量の自転車で8.4kgでほとんどの製品は12~13kg程度でした。

息子は体格のせいか同年代の子より重い物を持つことが可能ですが、それでも10kgオーバーはかなり大変です。ヨツバサイクルは一般的な子ども用自転車(14インチ比較)と5kgは軽量で、倒れた自転車を自分1人で起こす事が容易に出来ますし、乗りやすさに繋がるでしょう。
何より息子の体重17kgを足した際の速度10km/h時の運動エネルギーは、ヨツバサイクルが93.75Jであるのに対して一般的な自転車は115.7Jなので、明確な差を生んでいます。

息子が歓喜する派手なデザイン

ヨツバサイクルが息子に受け入れられた理由は、完全にデザインにあります。3歳児は安全・安心は理解できなくても見た目の良し悪しにはうるさいので、まるで仮面ライダービルドの様な赤と青とカラーリングや、今回購入したガルフカラーにしか見えない水色とオレンジのカラーリングは息子の感性にドンピシャでした。
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猛特訓!?の始まり!!

驚愕の結果となった初挑戦

ヨツバサイクルの整備が終わり、モノを手にしてから約1週間が経ちました。この間、息子は家の中で数回ほどヨツバサイクルをバランスバイクとして触ってはいましたが、どうしてもペダルが邪魔なようですぐに元々使っていたバランスバイクを手に取ります。

私も急に自転車に乗れるとは思っていなかったので、少しずつでも興味を持って触ってくれれば良いと思い、基本的にはその様子を横に見ていました。

晴れたから公園で練習してみよう

腰痛のためしばらく放置していた私のTREK 8.3DSを引っ張り出し、息子のヨツバサイクルと共に自転車の練習が可能な公園に行く事にしました。
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TREKを持ち出した理由は、息子の場合言ってやらせるより、見せて真似させた方が覚えが断然早いためです。
バランスバイクで二輪に慣れているとは言え、息子にとっては自転車を本格的に乗るのは初めてなので、まずはスタンドの高い方や乗り方など実際に私が目の前でやってみせて真似をさせました。

私自身が自転車を練習した時にヘルメットなど装着した記憶も記録もありませんが、このご時世ヘルメットやプロテクタはきちんとしないといけないそうですし、転んで怪我をすると息子はしばらく挑戦しなくなると思ったのでフル装備で練習しています。
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ん?あっさり乗れちゃったよ?

練習開始当初、息子は自転車に対する怖さ(ペダルに足を乗せる怖さ)が前面に出てすぐにキックボードなど違う遊びに移ってしまいます。私も初回の練習で乗れるようになるとは考えておらず、息子の性格を考えてもゆっくり進めた方が良いと思い、合間合間に自転車に乗るように促す程度にしていました。

公園に到着してから1時間くらいが経過した頃、ふと見ると他の子が公園内の坂道を利用して同じく自転車に乗る練習をしているのに気づき、モノ試しと息子にもやってもらいました。
1回目は足を離すだけでOKと息子に伝えると、特に躊躇せずスルスルっと坂を下り、バランスを取りながら見事にかなりの距離を滑走する事に成功。
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(動画から画像を抽出)

これで私はある種の確信を持ちました。おそらく息子は初速が足りずにバランスが取りづらいため、ペダルに足を乗せる事ができないのだろう、と。
ヨツバサイクルがいくら軽量設計とは言え、初めて本格的に乗る自転車で、自らの漕ぎだけで充分な初速を出す事は容易ではありません。

滑走の成功に気を良くした息子は、もう1回滑走をすると坂の上に戻ります。そこで私は息子の耳元で「できそうだと思ったらペダルに足を乗せてごらん」と囁き、下り始める息子。
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(動画から画像を抽出)

普通に漕ぎました。下り坂だけとは言え、結構な距離漕ぎ続ける事ができ、1度も倒れず何回やっても成功しました。

息子のこの充実した笑顔が、この日の全てを物語っています。
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なぜロクに練習せずに乗れたのか

結果的に、息子は初めて自転車を本格的に練習して2~3時間で乗れるようになりました。本人曰く、恐怖感はあるものの漕げると物凄く楽しいようです。

あまりに上手く行き過ぎて驚きを通り越した私と嫁さんですが、よくよく考えれば日常的では無いとは言え約2年間もバランスバイクでトレーニングしているのですから、知らず知らずにバランスバイクによって二輪のバランス感覚はかなり醸成されていたのでしょう。

もう1つは、やはりヨツバサイクルの性能によるところが大きいと思います。バランスを取るのが容易や太いタイヤ、息子が安心して握れるブレーキの2点は本当に大きな効果を感じました。
ルイガノのバランスバイクにはブレーキが付いており、自転車に乗る時点でブレーキとは何か(どうすれば止まるか)を知っていた事も大きかったと思います。

そして、何より最低限ペダルに足を乗せるまでの間、バランスを維持できる初速が必要だと気づいた事です。公園では下り坂が解でしたが、後日平坦路で練習した時は息子に思いっきり地面を蹴らせる事でギリギリ必要な初速を出せる事が判明し、現在では成功率は100%では無いものの平坦路でも自転車を漕いで移動する事が可能となりました。