我が家の炊飯器を新調しました。

炊飯器の寿命とは?

今回我が家では炊飯器を新調しましたが、何も以前使用していた炊飯器が壊れて使えなくなったわけではありません。

我が家の炊飯器は、現在の住居に引っ越した際に購入した象印 NP-BU10という物でした。価格は忘れましたがそれなりの価格帯の製品だったと記憶しており、これまで約6年に渡って美味しいご飯を我が家の食卓に届け続けてくれました。

炊飯器を買い換えるタイミング

家電製品全般に言えることですが、買い換えるタイミングというのは本当に難しいと感じます。機械的な故障であれば即断できますが、例えば今回我が家が炊飯器を買い替えた直接的な原因である「内釜の劣化」の様な場合、使えないわけではないので決断には勇気が必要です。

調べてみると、炊飯器の場合は我が家と同じ様に「内釜の劣化」によって買い替えるパターンは一定数存在するようですし、むしろ機械的な問題が発生するまで使い続ける方が少数派なのかもしれません。

一般的に炊飯器の寿命として考えられるものは、
  • 内釜の寿命(3~5年程度)
  • 機械の寿命(10年程度)
の2種類あるようで、内釜だけを新調すれば機械の寿命までは使えることになります。ただ、私も以前の炊飯器の内釜の値段を調べてみましたが、象印NP-BU10用の内釜である象印 B428-6Bの価格は約18,000円~20,000円程度と中々の物でしたし、すでに製造終了から約6年と補修用性能部品の保有期間を超過していると考えられるので、内釜だけを買い換えるというのも難しくなりそうです。

我が家の炊飯器の内釜の状況

買い替えの直接的な原因は「内釜の劣化」と書きましたが、具体的には内側のコーティングが徐々に剥がれてきて、最近では広範囲でコーティングの剥がれもしくは浮きが確認できる状態でした。

そもそも内釜は丁寧に扱っていても摩擦や熱によって劣化していくものですが、反面現代の炊飯器の内釜は温度センサ-の機能に関わったりもするらしく、たかがコーティングの劣化と片付けられるものでも無いようです。

ちなみに、内釜の劣化を進行させないため、例えば内釜で米を研がない事や保温機能を使用しない事が多くのブログ記事に記載されていますが、ちょっと現実的では無いと思います。
騒ぐ子どもがいる中では少しでも時短したいですし、夕食後はお風呂に入れたりバタバタするので保温機能はマストです。

炊飯器を買ってきた

東芝 真空圧力IH炊飯器 RC-10ZWP

実は昨年の終わり頃から嫁さんに炊飯器の買い替えプレッシャーを受けていましたが、いよいよコーティングの剥がれが進行してきたとの事でヨドバシカメラに行ってきました。

事前調査によって私の推しはタイガー土鍋圧力IHジャー炊飯器 土鍋ご泡火ほうび炊き JPL-G100と決めていましたが、ヨドバシカメラにはまだその前のモデル(JPL-A100)が安く販売されていたので、A100が良いんじゃないかと意見は出しました。

しかし、キッチン家電に関する決定権は嫁さん(お金は私が出すけど...)にあり、嫁さんは店員と幾つかの機種を比較した後、東芝 真空圧力IH炊飯器 RC-10ZWPにしたようです。私が息子達と遊んでいる間に全ては決まっていました。
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開封の儀

結果的に東芝製炊飯器のハイエンドを購入しましたが、ハイエンドらしくお値段はなんと9万円ちょっと。貯まっていたポイントを全て吐き出し、実際のお会計は6万円台でしたかそれでも高い買い物です。

嫁さんは自分の気に入った機種を購入できた事で有頂天になっており、帰宅後は早速開封をして撮影会が開催されていました。
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本体の見た目は非常にシンプルで、ボタンもそれほど多くないのが好印象です。細かな設定等はタッチパネルで操作しますが、そもそもそれほどメニューをいじる事はないと思うのでボタンを省略化する意味が大きいのかなと思います。

また、最近のハイエンド炊飯器はどれも内釜が非常凝っていますが、RC-10ZWPも蓋を開けた時の内釜の見え方がかなり特徴的です。

象印NP-BU10と比較すると、一回り小さくなっているでしょうか。最大炊飯量は5.5合と全く同じなので、技術の進歩により機械系の面積がかなり小さくなっているのだと思います。
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RC-10ZWPの特徴

RC-10ZWPは、大火力(1,420W)と多段階火力調整で炊く「炎 匠炊き」が採用されています。各社様々な名称がついている炊き方ですが、内容に大きな違いはあるのでしょうか…?

炊飯器買い替えの原因となった内釜は、ダイヤモンドチタンコーティングが施されており、5年保証がついています。言い換えれば5年を過ぎればまた内釜のコーティング剥がれ問題が起きそうですが、保証期間内に内側のフッ素樹脂コーティングがはがれた場合は新品と取り替えてくれるようなので最低限5年間は安心して使えます。
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なお、内釜は結構重いのですが、嫁さん曰くこの程度であれば許容範囲だそうです。要は洗う時に大変だとは感じない事がポイントだそうで、そういう意味では確かに絶対的な重さよりも持ちやすさや重量バランスの方が大切なのでしょう。

炊飯機能は、11通りの食感炊き分け機能が搭載されています。ホームページ上では約38分と紹介されており、我が家の使い方の場合は45分程度かかるようですが、嫁さんは炊飯時間が短くなったと喜んでいます。

嫁さんがこの機種を選んだ大きな理由の1つが、ねらい炊き機能です。炊き上げたいタイミングに合わせて、30〜60分まで5分単位で炊飯時間が選択可能なので、例えば息子①の習い事の終わり時間を見越して炊くなどができ、嫁さんはかなり気に入っていました。
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さらに嫁さんがこの機種を選んだ最大のポイントが、白米であれば40時間も保温できることです。ホームページでもあまりプッシュされていませんが、実際に24時間以上保温した場合でもお米が酸化によって変色する事はありませんでした。

一般的に保温時間は最大24時間程度だと思いますが、40時間になった事で炊いたお米を冷凍しておく必要が無いと嫁さんは喜んでいました。

RC-10ZWPで炊いたお米

東芝 真空圧力IH炊飯器 RC-10ZWPで炊いたお米は、一言で言うと「軽い」です。炊いたお米の感想が軽いとは我ながら意味不明ですが、口に入れた瞬間に私も嫁さんも息子①も「軽い」と感じました。

以前の炊飯器で炊いたお米も美味しくて気に入っていましたが、両者を比較すると違いはかなり大きく、RC-10ZWPはよりふっくらと粒立ちが良いのだと思います。
美味しさという点では以前の象印も今回の東芝も双方美味しいのですが、好みの部分で言うと私は東芝の方が良いと感じます。

ちなみに、多彩なコースがあるRC-10ZWPですが、嫁さんは標準的な設定でしか使わないようです。おそらく今後も色々試したりはしないのでしょうから、宝の持ち腐れとも言えます。
ただ、5年も経てば子育てもかなり落ち着いているでしょうから、料理によって炊飯コースを分けるなんていう芸当もやってみたいとは言っていたので期待しましょう。

RC-10ZWPの総評

約10万円という価格を無視すれば、ハイエンドらしく数多くの炊飯コースと様々な技術の融合により、時短と美味しさをハイレベルでバランスした素晴らしい炊飯器だと思います。

約7年前ハイエンドに近い製品と現在のハイエンドでは、確かに一定の差はあります。美味しさという評価軸で語れるほどのスキルはありませんが、RC-10ZWPで炊いたお米は無意識にパクパク食べてしまうので、体は違いを感じているのだと思います。

ただ、無理をして買い換えるべきという程の差では無く、もっと言えば多分無理をしてハイエンドを買う事も無いと思います。もちろん食べ比べれば違いはわかるのだろうと思いますが、おそらく自己満足の域は脱しません。