息子①がやっている英語学習教材について。

幼児期の英語教育

英語教育は、おそらく親が子どもに習わせたいランキングトップ3の常連だと思います。現在では小学生から教科として英語が組み入れられている事から、それに対応しなければならないと考えている保護者の方は多いのではないでしょうか。

息子①のこれまでの英語学習

何を隠そう我が家でも息子①が2~3歳の頃にセイハ英語学院に通わせ、3歳から現在に至るまで幼稚園の放課後英語クラスに通わせています。

その他、日常会話や簡単な単語などは、お風呂など様々な機会を使って意図的に英語を話すようにしています。また、我が家には時折ネイティブスピーカー(私の友人)が来たり、コロナ禍以前はホームステイの受け入れをしていた事から、平均的な家庭よりは英語に触れる時間は長いと思います。

しかし、息子①が現時点で流暢な英語を喋れるわけではなく、アルファベットの読み書き、挨拶やある程度の単語を知っている程度に留まっています。幼稚園の放課後英語クラスでは、先生曰く結構頑張っているようですが、実生活で見える事はほとんどありません。

幼児期に必要以上の英語教育はいらない

ここまでやっておいて書くのもどうかと思いますが、私自身は幼児期に必要以上の英語教育をする意味は無いと思っています。むしろ母国語である日本語の勉強にさらに多くの時間を費やしています。

理由としては、1つに私自身が幼児期から英語教育を受けてきたものの全く身につかなかったこと、もう1つは幼児期から英語教育を受けることによって英語への苦手意識が植え付けられたこと、さらにほぼ英語が喋れない20代半ばで北米に渡っても半年もあれば日常生活に困る事は無い程度は英語を理解できるようになったことからです。

よく言われるのは、「言語の習得は3~12歳程度の幼児期が適している」といういわゆる臨界期というやつですが、少なくても私自身の経験から言えば年齢はあまり関係ありません。
そもそも、日本に居住している限り日常生活で英語を使用する環境に置くことは不可能に近く、周囲に日本語ばかりの環境で早くから英語を学べば自然に英語が理解できるようになることは無いと思います。
私が英語を話せるようになったのは、もちろん勉強はしましたが、約1年間日本語を喋ったのは数えるほどの回数という環境に身を置いていた事によるものだと思っています。つまり、年齢を問わずそういう環境にさえいれば、自然と言語は身についていくものだと体験的に知っているのです。

また、そもそも日本語が未熟なうちに英語ばかり教えると、どちらも中途半端になる可能性があります。私も嫁さんも教育に関する専門的な知識が無い以上、無計画に英語を教えるよりはまず日本語をきちんとやる方が余程重要だと考えています。

この時期は英語に興味と目的を持つことが重要

しかし、実際のところ息子①は幼稚園の放課後英語クラスに通い続けており、一見すると私の考えとは矛盾しているように思われます。

幼稚園の放課後英語クラスに通わせているのは、息子①にとって幼稚園の放課後英語クラスが楽しい時間であり、息子①自身が英語が面白そうだと感じているのが大切だと考えているためです。
言語は大人が子どもに教え込む事ができず、子どもは自身でモチベーションを持ったり維持したりする事は難しいのですが、幼稚園の放課後英語クラスの様に長い間興味や好奇心を持てる環境であればやり続ける意味はあると思います。

また、勉強全般に言えることですが、勉強をする目的を設定する事は重要です。例えば、息子①であれば私が友人と喋るように英語を喋りたいという目的があるため、英語を学ぶモチベーションは維持しやすい状態です。
まぁ私としてははそのモチベーションを保つため、たまに友人を招いて英語で喋るか、LINEなどのやり取りを見せるだけで良いのが有り難いです。

点数を取るために勉強をするのではない

社会人になってあまり使わない教科や内容ならともかく、実生活でかなり使える英語に関しては、テストの点数を取る事が大切ではありません。

大切なのは、習得した英語を使って様々な人とコミュニケーションを取れるようになる事です。英語ネイティブの人々は、他言語へのハードルが若干低い事もあるのか、かなり年を取っても母国語ではない言語の習得に意欲的だと感じます。また、それによって母国語を話す人だけで集まらず、他言語の人々とも積極的にコミュニケーションを取る姿をよく見てきました。

最終的な目標は、臆せず英語で英語ネイティブスピーカーと喋る事にあります。ある程度の土台とちょっとの勇気を持って積極的に話し、もし海外に居住する機会があれば勝手に英語脳に切り替わるので、その辺はあまり心配する必要はありません。

我が家の英語教育

イマージョン教育に特化する

前置きが長くなりましたが、我が家の放課後英語クラスでは無い自宅学習で何をやっているかをまとめます。端的に言えば、我が家ではイマージョン英語教育を行っています。

ちなみに、イマージョン英語教育とは英語で英語を教える事です。我が家では、英語学習の時間は私も息子①も英語しか話しませんし、お風呂学習の時も一定時間そういう時間を作るようにしています。
また、幼稚園の放課後英語クラスも基本的にはイマージョン教育で行われているため、息子①はあまり違和感を感じていないようです。

イマージョン教育に切り替えた時期

息子①が5歳になって少しした頃までは、我が家でも一般的な教材を用いてアルファベットや単語などを日本語を交えて教えてきました。しかし、日本語で英語を説明した場合、文化の違いからどうしても理解に苦しむ単語や場面が多く存在しますし、あまりにお勉強という感じがして違和感を感じていました。

そこで、昨年末に教員をやっている英語ネイティブスピーカーの友人に相談をし、基礎的な部分から再度イマージョン教育でやっていく方針としました。
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イマージョン教育の導入にあたり、当面は文法など細かな部分は捨て去り、とにかく英語を使っていくと私や嫁さんの意識改革も行いました。

まぁ、我が家は私が英語を話すことができますが、より長い時間を過ごす嫁さんは全く話す事ができません。そのため、イマージョン教育と言っても一日中または半日英語という環境を作る事はできず、1日のうちのわずかな時間に限定されています。

イマージョン教育で何をやっているか

実際我が家で何をやっているかと言うと、こちらが英語で話すネタが無いと続かないので、ネタを提供してくれるアイテムとして、実際に海外で使用されるワークブックをBook Depositoryで調達しました。
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当然問題自体も英語で記載されており、私がその問題を英語で読みながら動作を交えて説明をし、息子①が解いていくというところから色々派生させていくようにしています。
おそらくこの程度のレベルであれば、中学・高校と英語を学んできた大人にとって難しい事はないと感じるので、誰でも導入する事が可能だと思います。

今は私との会話程度ですが、今後は英語のニュースを一緒に見たり、英語の本を読み聞かせていきたいと思います。その中で、息子①から色々と疑問が出てくればそれがネタになって話しが広がっていくので、長いスパンで挑戦していきたいと思います。

成果を求めるのはまだずっと先の話

言語の習得は、例えば足し算や引き算と異なり結果がすぐに出るものではありません。むしろ、私も未だに日本語が怪しい部分がありますし、英語も流暢と言えるほどではありませんから、学習途中と言えます。

ですから、息子①(同様に息子②も)に対して早急に結果を出して欲しいとは全く思っていません。英語を使うタイミングで使える英語が出てくれば充分ですし、文法など小難しい事は学校で充分やってくると思うので、焦らずじっくりと構えてやりたいと思います。