クーポンとお得なキャンペーンに惹かれてつい買ってしまいました。
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「18夏」S賞の使い道に悩む

いつ応募したのか全く見に覚えがないものの、ソニーストア サマーキャンペーン 2018の要件を満たし、見事「18夏」S賞(10,000円分クーポン)が当たりました。

キャンペーン期間が6月1日~7月30日までだったらしいので、おそらくRX100M6を購入した際にキャンペーンに応募したのでしょう。S賞はたった80名にしか当たらないので、かなり運が良かったものと思います。
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クーポンが配布された8月中旬以降、何を買うかずっと考えていましたが、当時のSONYのラインナップには魅力的なモノがありませんでした。強いて言えばディスクトレーが一部破損している我が家のBDレコを新調したいという事もありますが、有効期限が11月末という事もあり、それまでの間に何か良いものが発売されるのを期待して待ちの姿勢を貫くことにしました。

そして、時は来た

SONY WH-1000XM3の発売

発表当時にも気になる製品としてピックアップしていたSONY WH-1000XM3が、S賞クーポンの存在もほぼ忘れかけていた10月6日に発売する事がプレスリリースされました。

また、9月4日からは「土日祝日限定!下取成約抽選キャンペーン」も開始されており、所有しているMDR-1000Xが通常8,000円に対して10,000円の下取りとなり、抽選で1,000円~3,000円のクーポンも当たるお得なキャンペーンも実施されています。

そうなると、SONY WH-1000XM3を、最低でも「39,980円(税抜)-10%クーポン - S賞 - 10,000円 - 1,000円」以下で購入できる事になるので、かなり現実味のある価格となります。

MDR-1000Xを持参してソニーストア札幌へ

SONY WH-1000XM3の発売日前後に一度ソニーストアに出向き、下取りキャンペーン等々の適用条件を確認し、その後キャンペーンが適用される週末を狙って再度訪問して購入してきました。

ソニーストアに出向いた10月中旬時点では、WH-1000XM3はかなり人気なようで、残念ながら店頭在庫は無く店員曰く2週間程度待つという事ですが、オーバーヘッドタイプのヘッドホンは主に冬用として使用し、暖かい間はWF-1000Xを使用するので待つ事に関しては問題ありません。

購入価格は、本体に3年保証ワイドを付け、S賞など手持ちのクーポン等を差し引いた結果、25,763円となりました。さらに、これからMDR-1000Xの下取り価格10,000円を引いた15,763円が実際の購入価格(約3万円引き!!)になります。
ご注文内容詳細

SONY WH-1000XM3が届いた

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ソニーストアで購入してから2週間弱でSONY WH-1000XM3が届きました。購入時点では、これまでお気に入りだったMDR-1000Xより悪くなることは(ほぼ)無いと思い、購入前に実機を試していませんでしたので、かなりドキドキしています。

箱を開封するとMDR-1000Xよりややお金がかかっていない様に感じるヘッドホンケースがあり、それを開けると製品とご対面です。ヘッドホンケースを使用する機会は出張時や旅行時など限られていますが、価格を考えるともう少し見栄えの良いケースにしてほしいところです。
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外見については、余程注意していないとMDR-1000Xとの違いがわからないと思います。嫁さんには、なぜ同じ物を買ったのかわからんみたいな事も言われました。

期待通りの使い勝手の良さ

電源(バッテリー)関係の話ですが、以前書いたように充電端子がUSB Type-Cとなった事で、電源ケーブルをスマートフォンと共有でき、また短時間の充電で長時間使える点は日常的に使用するにあたり非常に大きな改良だと感じます。
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(出典 : SONY WH-1000XM3 特徴

実際使用して気づいた使い勝手の向上としては、ボタンの形状が変わった事により、かなり押しやすくなった事が大きいと感じました。
MDR-1000Xのボタン形状は、下の画像の様にフラットなタイプで見た目は良かったのですが、基本的にはヘッドホンを装着したまま手の感覚だけで操作するので、ボタンがどこにあるかわからなかったり、押し間違えたりする事も結構ありました。
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ところが、WH-1000XM3ではボタンが飛び出ているタイプに変更されたので、押し間違いなどの心配があまり無くなりました。正直、見た目はMDR-1000Xの方が良いとは思いますが、日常的に使用するにはデザインより使い勝手を優先した方が、最終的には幸せになると思います。
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また、イヤーパットの設計がかなり変わりました。MDR-1000Xでは長時間装着しているとイヤーパッドが硬すぎて不快感を生んでいましたが、WH-1000XM3は同じ程度の時間装着していても全く気になりません。接地面積がかなり増えたとの事ですが、単純にフワフワ感が増した様に感じ、素晴らしい変更だと思います。

相変わらずタッチセンサーコントロールパネル(右ハウジング)は優秀で、とっさに外部音を聞きたい時も全面を手で覆うだけで良いですし、再生・次・戻る・音量上下をスマートフォンやスマートウォッチを触らずとも操作できるのは、一度使うと止められません。
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(出典 : SONY WH-1000XM3 特徴

さらに、WH-1000XはHeadphones Connectというアプリに対応しており、スマートフォンで好みの音質に気軽に変更できます。このアプリはすでにWF-1000Xでも使用しており、統合管理できる事も使い勝手が良くなったと感じる点です。

肝心の音質は「驚くほどの向上」

これまで、MDR-NC600DMDR-1000XWF-1000XとSONYのヘッドホン・イヤホンを長きに渡りメインで使用していますが、ぶっちゃけ音質という点では2009年頃に発売されたMDR-NC600Dからそれほど大きく進化したとは感じておらず、ノイズキャンセルヘッドホンを無線化したいという明確な目的が無い限り、MDR-NC600DからMDR-1000Xにする意味は無いと思っていました。

しかし、いつも聞く音楽をWH-1000XM3で聴いた時、本当に驚くほど音質の向上を感じました

「音質の向上」を具体的に説明するのは、人によって好き嫌いがあるので非常に難しいポイントなのですが、MDR-1000Xとの比較した場合、音の粒感がより細かくなり、低音~高音まで1つ1つの音がよりクリアになった印象です。
ヘッドホンの最も基本的で重要な音質に大きな進化を感じますし、少なくてもMDR-1000Xとは次元そのものが異なっていると思います。

また、音質の向上に寄与するノイズキャンセリング機能も大きな飛躍を遂げています

MDR-1000XがMDR-NC600Dに対して明らかに優れていた点は、ノイズキャンセリング性能でした。それでもノイズキャンセル特有の耳が詰まった感や微小なホワイトノイズみたいな物は感じていましたが、WH-1000XM3ではそれらがかなり解消されています。

進化したノイズキャンセリング機能は本当に想像以上の出来具合で、ヘッドホンを装着して電源をONにし、音楽が再生されるまでの数秒間に感じる静けさはMDR-1000Xとは比較にならないほど静かで、初回起動時に感動したくらいです。
音楽はうるさい場所より静かな場所で聴いたほうが心地よいのは当たり前で、特にクラシックやロックバラードを聴いている時は、ノイズキャンセリング機能の向上がその音楽が持っている繊細さを自分に届けるのに一役買っている事が物凄くよくわかります。

このように「音」に関して飛躍的な進化を遂げた背景には、新開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」を搭載した事で、ノイズの処理能力が向上し、QN1に内蔵されているDACとアンプの効果が大きいのだと思います。また、各部の形状適正化やイヤーパッドの改良による遮音性の向上も、かなり寄与していると感じました。
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(出典 : SONY WH-1000XM3 特徴

WH-1000XM3は120%買いの製品

SONY好きでSONY製品ばかり買っている割に、これまで当ブログではガチに自腹だからこそ各製品について色々と文句ばかり書いてきましたが、今回ばかりは称賛以外にありません。

MDR-1000Xの時は無線化が最も大きな進化ポイントでしたが、WH-1000XM3ではヘッドホンの本質的な部分での進化が大きく、他人にかなりオススメできる製品になりました。

WF-1000Xの様にスマートフォンとの通信が途切れることも無く、ノイズキャンセリング機能が作り出す独特の没頭感を邪魔されずに楽しむことが出来ます。
ワイヤードのMDR-NC600Dかせ、ワイヤレスのMDR-1000Xを比較して音質はそれほど変わらないという事も今思えば確かに凄い事ですが、数年間という時の経過の中ではある意味期待値を下回っており、それを受け入れる前提は「無線化したから音質の劣化は仕方ない」という妥協でした。
しかし、WH-1000XM3は妥協を感じる事はありません。「無線だから」という理由で何かを我慢する事が無くなりましたし、同様に「ノイズキャンセルだから」という事も無くなりました。

WH-1000XM3は、これから無線化されたノイズキャンセリングヘッドホンを購入する人全てに一度は試してみて欲しい製品です。あと、MDR-1000Xを所有している方は、下取りに出して買い替えたほうが絶対に幸せです。