また1つ変なモノを買ってしまいました。

変態カメラ SONY DSC-QX10 

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SONY DSC-QX10は、"レンズスタイルカメラ"という撮った写真を単体では確認できない変態カメラで、スマートフォンとの連携を前提とした製品であるためXperia Z1用アタッチメントケース SPA-ACX2 も同時に購入しました。

購入した理由は「面白そう」だからというだけで、どういったシーンで利用できるかなどは全く考えていません。1つの可能性としては、流行しつつあるアクションカメラ的な使い方ですが、私のライフスタイルではそれが必要な場面を見つけることが難しそうです。

間違いなくこれまでに撮ったことの無い画角での撮影ができるでしょうし、スマートフォンやデジタルカメラでは中々撮ることができないモノを撮る事も可能でしょうが、逆説的に言えば必要が無いから撮らなかっただけで新たな発見があるかは未知数です。

性能的には標準的な製品

QX10の性能は、同じくSONYから発売されているDSC-WX200とほぼ同等です。要はディスプレイが無い以外は、普通なコンパクトデジタルカメラです。

一般的なスマートフォンに付いているカメラと比較すると、
  • 25~250mm相当の10倍ズームレンズ
  • 1/2.3型 裏面照射型CMOSセンサー
  • 光学式手ブレ補正
あたりがアドバンテージとなります。Xperia Z1のカメラと比較すると、広角で撮れる、望遠が可能、暗い場所で綺麗という感じですが性能的に何か飛び抜けているわけではありません

そもそもコンパクドデジタルカメラはすでに終焉に向かいつつある製品だと思います。中学生でも高性能カメラが付いたスマートフォンを持っており、SNSに投稿するだけならわざわざ別のカメラを用意する必要は全くありません。

性能については購入前に調べて知った上に購入していますし、性能的に何かを求めているなら素直に一眼レフを購入するべきだと思いますから、特に何か問題があるわけではありません。

ただ、このカメラはネガティブな点が多すぎます。

① 撮るまでの手順が多すぎて時間がかかる

QX10で撮影する場合、おおよそ以下の4つの動作が必要です。
  1. DSC-QX10をスマホに取り付ける、または適切な箇所に設置する
  2. スマートフォンでPlaymemoriesアプリを起動する
  3. DSC-QX10とスマートフォンが繋がるのを待つ
  4. 撮影
これ一連の動作により、QX10を取り出してから撮影が可能になるまで約20~30秒かかります。

この様に一般的なデジタルカメラやスマートフォンのカメラと比べて1枚目を撮影するまでの時間が非常に長いので、シャッターチャンスを逃したくない方や普通のデジタルカメラとして使用する事を想定している方は絶対にこのカメラをオススメしません。

QX10は、小規模なパーティ会場やデートでの自撮り用、特殊な事情により遠隔操作で撮影を行いたい場合など限られたシーンでのみ使用できるカメラです。

② 致命的とも言えるWiFi接続に関する欠点

レンズ部だけをどこかに置いてスマートフォンで画角を確認しながら撮影をするQX10は、本体とスマートフォンの連携が生命線です。
WiFiを用いて映像や画像を伝達しているので、多少の遅延(カクカク感)や長い転送時間は織り込み済みですが、そもそもの接続が不安定なのは許容できません。

しかし、QX10はまさしく不安定であり、本体とスマートフォンの接続が数分で途切れてしまう現象が頻繁に発生してしまいます。確かファームウェアのアップデートもあったかと思いますが、それでも全く改善されなかったので、しばらくはこの現象と付き合わざるをえないでしょう。

特に私が使用しているXperia Z1とDSC-QX10は同じSONY製品ながら繋がらなくなることが多々あり、NFCで再接続しなければ使用できない事態が頻発しています。
そもそもスマートフォンとの接続が大前提であるのも関わらず、こうも頻繁に接続が途切れてしまうのであれば全く使い物にならない代物だと言えます。

つまり、何が言いたいかと言うと....

存在意義を見いだせない商品

そもそも特殊なシーンでしか活躍できないカメラであるにも関わらず、限られた場面でも接続に難があるので、このカメラを購入してもすぐ使わなくなるでしょう。

QX10は性能的にコストパフォーマンスが悪く、電波の問題で使用できない事があるので、この製品を積極的に人に勧めることはないと断言できます。
撮影した画像をスマートフォンに転送したいだけなら、同じSONYから出てるWiFiが付いているカメラやWiFiSDカードで事が足りてしまう事も使用の停止を後押しします。

また、Xperia Z1などのハイエンドスマートフォンを使用している場合、カメラの画質に不満を抱く人はそうそういないと思います。
スマートフォンのカメラの性能が飛躍的に向上している為、そもそも中途半端な性能のデジタルカメラを持ち歩く必要はありません。普通の人が普通に生活している限り、変態カメラを積極的に使用したいと思えるシーンはほとんどないでしょう。

ゴミ以下のSPA-ACX2

そして実はここからがこの記事の本題とも言えます。

今回、DSC-QX10をXperiaZ1に取り付ける為のアタッチメントケースを同時に購入したのですが、Z1に装着して3ヶ月で四隅はひび割れてまるで落としたような状態になりました。

このケースは3,000円を超える高級品なのに、3ヶ月でボロッボロになるボッタクリ商品です。この品質でOKしたのかと思うと、なんかSONY凋落をまざまざと見せつけられた感じがします。SONY党の私でさえ、今後SONYからは手を引こうかと真剣に悩むくらいの品質レベルです。

間違ってDSC-QX10を購入された方で、Xperia Z1を所有している方は、間違ってもこのアタッチメントケースは購入しない様に気をつけてください。



(Last Editing Date : 2018 / 05 / 08)