リビング用の加湿空気清浄機を新調しました。

買い替え時がわからない加湿空気清浄機

我が家がメインで使用している加湿空気清浄機は、2014年発売のシャープ KI-EX75です。この加湿空気清浄機は、我々が現在の住居に引っ越す前に購入したモノで、性能的には十分満足しているものの、息子①が誕生した以降ほぼ毎日フル稼働させているため、消耗が進んできました。

この加湿空気清浄機は、フィルター寿命10年という事で一般的には10年が買い替えサイクルとなるかと思います。ちなみに、法定耐用年数は6年と設定されているため、これに照らし合わせればそろそろ買い替えても良い時期に差し掛かっています。

問題はカビの発生

これまで1度フィルター関係などを総入れ替えし、現在まで特に不具合などは発生しておらず、買い換えるにはまだ早い時期ではありますが、気になるのはカビ。
ズボラな性格が災いしてか、タンクなどの清掃を忘れてしまう事も多々あったこともあり、先日タンクに給水する時にカビがかなり付着しているのを発見しました。

実はここ最近、家に帰るといつも咳が酷くなり、何故だろうと考えていました。寝室は加湿器によって潤いが保たれているので、おそらく原因はリビングの空気環境でしょう。



そこで加湿空気清浄機の取り外せるパーツを全て取り外し、徹底的な洗浄を実施しました。フィルターも再度全て取り替えるつもりで発注の段取りも済ませたとき、ふと本体内部の状態について考えが至りました。

この加湿空気清浄機は、多分無理をすれば全部バラして洗浄が行えると思いますが、普通の方法ではそこまでの事が想定されておらず、簡単に本体内部を見られるタイプではありません。
つまり、タンク周辺のカビを取り、フィルターを全て入れ替えたところで、本体内部のカビや雑菌までは対応ができないという事です。

いっそ新品にした方が早い

チマチマと掃除をしたり考えたりしていましたが、最近本業がかなり忙しい状態で作業時間の確保や考える事が面倒になったので、いっそ新品を買うという不経済な結論となりました。

新しい加湿空気清浄機を選ぶといっても、その時間もあまり無かったので、これまで長年お世話になっているシャープ製からおすすめ畳数が適合する、先月発売されたばかりのKI-LP100で良いという結論に至ります。しかし、ヨドバシ.comで約13万円という価格は、おいそれと手が出せる金額ではありません。

購入するか悩んでいると、約9万円と安価になっているKI-JP100という型落ちモデルがまだヨドバシ.comで販売されているのを見つけ、これならばとすぐに購入ボタンを押しました。
【追記 200117】
現在では、KI-LP100がヨドバシ.comでも11万円を切る価格まで下がりました。価格.comを見ると、すでに9万円前後となっているショップもあるため、お買い得感が出てきたと思います。
加湿空気清浄機が届きました

SHARP 加湿空気清浄機 KI-JP100

昨日夜に注文したKI-JP100は、本日午後に届きました。Amazonを圧倒的に超えるヨドバシ.comの利便性は毎回関心させられます。今や我が家の日用品の90%はヨドバシ.com経由ですし、ハッと思いついたモノが最短で当日届くのは本当に有り難い事です。
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本体の存在感がハンパない

早速箱から本体を出すと、幅427×奥行371×高さ738(mm)、質量約17kgという仕様書に記載の数値から想像していた以上に、かなり大きいという印象です。
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ちなみに、これまで使用していた加湿空気清浄機ならびに別室で使用している加湿空気清浄機(それぞれSHARP製)と並べてみました。
これまでリビングで使用していた、KI-EX75は幅405×奥行281×高さ666なので、KI-JP100は一回り大きくなりました。
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さすがにこのサイズとなると、(そもそも20畳以上を許容する能力なので)本体の大きさは必然的に大きくなり、設置箇所が相当限定されてきます。

我が家は、リビングと和室を隔てる障子を開けっ放し(写真では閉じている)でいることが多く、加湿空気清浄機はおおよそ2部屋の中間点に設置するようにしているので、写真の位置に設置となります。
しかし、人が通る程度のスペースはあるとは言え、ちょっと設置場所を再考する必要がありそうです。
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高級感のあるデザインは好印象

今回購入したKI-JP100は、実際高価格帯の製品ということもあって、かなり高級感が感じられるデザインとなっています。特に、物理ボタンが無く、タッチパネルとなった操作部は、所有する歓びをもたらしてくれるポイントだと思います。
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また、吹出口(上部・後ろ)のルーバーが自動で開閉する、そのゆったりとしたスピード感が良いものを演出していると感じました。

KI-JP100が持つ多彩な機能

これまでも当時のハイエンドを使用していましたが、さすがに数年が経過していると進化っぷりが物凄く、ちょっともうついて行けないほどになっていました。操作パネルのメニューを押し、パネルをフルに点灯させると、これらの機能は一体いつどんなタイミングで使えば良いのか戸惑いを禁じえません。

加湿空気清浄機としての基本的な部分、つまりトレーや加湿フィルター、またタンクといったモノはこれまでもシャープ製加湿空気清浄機を使用していたので、戸惑いを感じる事はありません。
ただ、プレフィルターというホコリが溜まるフィルター部に自動掃除機能が付加されており、運転時間が約48時間を経過した毎(もしくは任意のタイミング)に掃除を行ってくれるため、ルーティンで掃除する部分はタンクや加湿フィルター部などに限定されます。

また、電源を入れたり給水をすると、喋ります。ココロエンジンという機能が搭載されており、幾つかのお知らせが音声で流れます。
さらに、聞いてボタンを押すと、その時必要であろう情報を流してくれたりもしますが、我が家ではあまり積極的に使う機能では無さそうです。
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備忘録として、KI-JP100が持つ幾つかの運転モードを記載します。

1. しっかり循環 おまかせ運転

いわゆる全自動モードで、最も使用する時間が長いモードだと思います。自動で風量や加湿量を切り換えてくれるので、常に最適な状態の運転が可能です。
また、このモードでは、COCORO AIRアプリでクラウドサービス(おうちフィットなど)機能をONにすると、生活パターンに応じて最適な運転をしてくれます。

2. 効果実感モード

部屋の中に人がいないと本体が判断した時、加湿が止まり、空気清浄機の機能を最大限に高め、空気の入れ替えのようなことをしてくれるモードです。
人がいる場合は、風量強めの自動運転となりますが、おまかせ運転と比べて作動音が大きくなるため、出かける前に設定をしておくと良いモードだと思いました。

3. パワフルショット運転

こちらは前に使用していた加湿空気清浄機にもあった機能ですが、モノに付着したニオイや菌などを集中的に綺麗にしたいときに使用するモードです。
ただ、これまで何回か使用してみましたが、コレといって実感できる違いを生み出した経験はありません。効果はあるのでしょうが、見えないだけにわかりづらい機能です。

4. 掃除アシスト運転

掃除機をかける時の、舞い上がったホコリを効果的に除去するモードです。我が家の掃除機は、やや古いダイソン V6なので、それから排出される空気をどうこうというよりは、やはり床から舞い上がったホコリに対して有効なのだと思います。
しかし、おまかせ運転であっても、ホコリの存在を検知すると自動で強めの運転となるので、わさわざこのモードに設定する事は無いと思います。

5. 加湿運転

加湿機能をON / OFFできるのですが、これまでの加湿空気清浄機でも通常全自動モードを使用していたため、過度な加湿状態にもならないこともあって、加湿機能をOFFにした事はほとんどありません。
ちなみに、我が家での運転状況を確認してみると、ちょうど60%をずっと維持してくれており、部屋の大きさに対する性能は丁度良いようです。

とても便利なCOCORO AIRアプリ

KI-JP100には無線LAN機能が搭載されており、スマートフォンにCOCORO AIRアプリを入れるとスマートフォンに給水通知が届いたり、アプリで空気環境が確認できたり、外出先からON / OFFが可能になったりと、とても現代的な機能を有しています。

基本的に24時間365日稼働させるつもりで、長期間旅行に行くなどした際でも、外出先から加湿空気清浄機の作動状況を逐一確認できるのは安心感に繋がります。
また、アプリ上で確認できる項目は、現在の空気環境のみではなく、これまでは知りたくても知れなかったデータもチェックすることが可能です。
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例えば、加湿空気清浄機を24時間365日稼働させる上で最も気になるのは、電気代です。おおよその金額でしょうが、1ヶ月稼働させて幾ら電気代がかかっているのかという情報は大切です。
また、室内の空気環境のログも残っており、どういった状況で、何が反応して、どんな運転をしたかなどを確認できるのは、それ自体にそれほど大きな意味は無いのかもしれませんが、個人的にはひじ用に興味深く楽しいと思います。
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【UPDATE】2020年1月14日にスクリーンショットした画像に貼り替え。

現行機種KI-LP100との差は!?

今回我が家が導入したのは、2018年モデルのKI-JP100です。現行品となる、2019年モデルの型番はKI-LP100となります。
実は導入に際し、主に価格面の差で2018年モデルの導入を決定したため、この2モデルの差を比較検討する事はありませんでした。

しかし、購入後に「あまりにも大きな進化を遂げていたら....」と急に気になり、ちょっと調べてみました。
  • 筐体に関して新旧の差は無い(デザイン、外形寸法、重量など同一)
  • 2019年モデルは、「高温・高湿みはり」「乾燥・低温みはり」機能が無い
  • 2019年モデルは、「AI加湿サポート」機能が追加
2019年モデルで削除された「高温・高湿みはり」「乾燥・低温みはり」機能ですが、自動で湿度の上がり過ぎを防いだりしてくれる機能なので、この機能が削除されているのは意外です。ただ、おそらくですがCOCORO AIRに「AI加湿サポート」が追加されたからではないでしょうか。

また、「AI加湿サポート」機能を利用すると、室内に人がいない時は加湿を抑制するため、給水の手間がかなり低減されるようです。KI-JP100を使ってみて、意外とタンクが空になるペースが早いと感じるので、そこは改善されているようです。

どうやら2017年モデルから2018年モデルの進化点も、ほぼCOCORO AIRの機能の進化みたいなので、本体自体のスペックは同一で、ソフトウェアで付加機能を充実させていくようです。
これであれば、一度ハードさえきちんと作れば、数年間は毎年1度のソフトウェア進化だけで価格下落をリセットできるので、シャープとしては美味しいでしょう。
対して利用者視点では、ソフトウェアだけの違いならば旧型でも新しい機能を使えない事は無いはずですし、きちんとアップデートされないのはかなり大きな不満点です。


(Last Editing Date : 2020 / 01 / 24)