結構マニアックですが、PCにQuadroを入れたときの苦労話になります。
ネジを取り、カバーを筐体の後ろ側へスライドさせるとPCの中身を見ることが出来ます。NEC製ですが実際はlenovo製と言っても過言ではありません。
以下をご覧になってご自身で同様の事をなされる場合は、自己責任でお願いいたします。精密機器の集合体ですし、私はそれなりの知識と準備があってやっています。
過去のモデルと比較して驚くのはパーツの密度です。筐体を小さくしようとした結果、全てがギリギリに搭載されている印象です。
次に筐体前面のカバーを外します。上の写真の上部に3箇所ツメがあり、それを外すとフロントカバーを外すことができます。
筐体の前の方にはHDDやSSDが搭載されており、シャーシが2重というか蓋の様な構造になっていますので、それも開けておきます。
あまりにスペースが無く驚きますが、それより配線類がかなり適当に搭載されているのを見てかなり不安になりました。
グラフィックボードを取り付ける場所は、下の写真中央部にある黒いソケットです。lenovoと書いてある下の部分ですが、俗に「PCI Express 3.0 x16 インターフェース」なんて言われます。
最後にグラボのブラケットがはまる位置のプレートを開けておきます。これでPC側で行う下準備は終わりました。
業務用PCを更新する際にどの機種になるかは私の範疇では無いのですが、基準として考えていた更新前のタイプMEに載せられる大きさ(ロープロファイル規格準拠のボード)で3D CADをやるとなるとあまり種類がありませんでした。
Quadro P600の箱を開けると標準ではATXサイズのブラケットが取り付けられているので、添付のロープロサイズに変更します。
HPを確認すると「154.0mm(ファンを含まず 144.8mm) x 68.9mm x 14.5mm 1スロットサイズ 」と記載されています。
タイプMEは、145mm以下のグラフィックボードしか搭載できないと仕様の片隅に小さな字で書いてある(購入時は知らなかったが.....)ので、ファンさえ無ければ搭載が可能だったようです。つまり、カタログ上では、下の写真のアルミケースの部分(約1cm)が邪魔になるというわけです。
普通に入らないのであれば違うグラフィックボードかPCを購入する必要がありますが、業務用で個人用ではないのでどちらの手も使えません。つまり、どうにかしてグラフィックボードを搭載する以外に道はありません。
幸いにして(?)5~6mm削れば入りそうな雰囲気ですが、PC側はちょうどHDDのマウントの位置なので今回はグラフィックボード側を削ることになります。
小一時間程動かしてみて、ファンもぶん回してみましたが干渉することもなく問題は無さそうです。念の為、Open Hardware Monitorでグラフィックボードの温度なども見てみましたが、通常業務で使用する範囲を超えた動作でも問題は確認できなかったので今回は良しとしました。
そもそも、初めにPCに搭載可能なグラフィックボードのサイズをしっかりと把握していれば問題は起こらなかった事案なので、同じことに悩む人は皆無だと思います。本来であればとても恥ずかしい事なのですが、自戒の意味を込めて公開することにしました。
また、当然ですがこのように変な事をするとメーカーの保証対象外となり、何が起きても自己責任となるので絶対に真似はしないでください。
NEC タイプME(PC-MK34MEZGV)
業務に使用しているPCの更新に伴いグラフィックボードの搭載をお願いしたところ、GeForce GT730しか設定が無かったので、自力(当然お金は会社持ち)でQuadro P600を取り付ける事になりました。この時点で「おやっ?」と思った方は、おそらく大正解だと思います。追々顛末を記載しますが、そもそもこの時点で大きな誤りがありました。
更新されて手元に来たPCは、「NEC タイプME」と非常に筐体がコンパクトなガチ業務用PCです。Quadro(グラボ)を取り付ける為にカバーを外します
グラフィックボードを取り付ける為には、当たり前ですが箱を開ける必要があります。NEC タイプME(PC-MK34MEZGV)の場合、以前のタイプとは異なりこれ見よがしに2つ大きめのネジがあるのでわかりやすいと思います。ネジを取り、カバーを筐体の後ろ側へスライドさせるとPCの中身を見ることが出来ます。NEC製ですが実際はlenovo製と言っても過言ではありません。
以下をご覧になってご自身で同様の事をなされる場合は、自己責任でお願いいたします。精密機器の集合体ですし、私はそれなりの知識と準備があってやっています。
過去のモデルと比較して驚くのはパーツの密度です。筐体を小さくしようとした結果、全てがギリギリに搭載されている印象です。次に筐体前面のカバーを外します。上の写真の上部に3箇所ツメがあり、それを外すとフロントカバーを外すことができます。
筐体の前の方にはHDDやSSDが搭載されており、シャーシが2重というか蓋の様な構造になっていますので、それも開けておきます。
あまりにスペースが無く驚きますが、それより配線類がかなり適当に搭載されているのを見てかなり不安になりました。
グラフィックボードを取り付ける場所は、下の写真中央部にある黒いソケットです。lenovoと書いてある下の部分ですが、俗に「PCI Express 3.0 x16 インターフェース」なんて言われます。
最後にグラボのブラケットがはまる位置のプレートを開けておきます。これでPC側で行う下準備は終わりました。
Quadro P600
最近業務で使用するソフトウェアの関係上、GeForce GT730の性能では心許ないので色々と探した結果「NVIDIA Quadro P600」に辿り着きました。業務用PCを更新する際にどの機種になるかは私の範疇では無いのですが、基準として考えていた更新前のタイプMEに載せられる大きさ(ロープロファイル規格準拠のボード)で3D CADをやるとなるとあまり種類がありませんでした。
Quadro P600の箱を開けると標準ではATXサイズのブラケットが取り付けられているので、添付のロープロサイズに変更します。
NEC タイプMEにQuadro P600を……お!?
ここまでで全ての準備が整ったので、Quadroを所定の位置に差し込みます。蓋が閉まらないだと!?
HPを確認すると「154.0mm(ファンを含まず 144.8mm) x 68.9mm x 14.5mm 1スロットサイズ 」と記載されています。
タイプMEは、145mm以下のグラフィックボードしか搭載できないと仕様の片隅に小さな字で書いてある(購入時は知らなかったが.....)ので、ファンさえ無ければ搭載が可能だったようです。つまり、カタログ上では、下の写真のアルミケースの部分(約1cm)が邪魔になるというわけです。
ここからは絶対に真似をしないでください
さて、すでに手元にはお高いグラフィックボード(Quadro P600)があり、かたやグラフィックボードが入っておらず使い物にならないPCがあります。普通に入らないのであれば違うグラフィックボードかPCを購入する必要がありますが、業務用で個人用ではないのでどちらの手も使えません。つまり、どうにかしてグラフィックボードを搭載する以外に道はありません。
幸いにして(?)5~6mm削れば入りそうな雰囲気ですが、PC側はちょうどHDDのマウントの位置なので今回はグラフィックボード側を削ることになります。
① 接触するであろう箇所をマーキングしてみる
といっても確実な事はわからないので、想像と勘で適当にマーキングしていきます。② プラ製のファンケースを潔くぶった切る
③ アルミの板を未練なく切っていく
④ 何度か「搭載▶干渉チェック▶削る」を繰り返す
当初の想定より干渉する範囲が狭く、ファン自体は切らずに済みました。⑤ なんとか搭載!!!!
およそ30分程度の加工時間で搭載が可能となりました。機能チェックとモニタリング
なんとか搭載はできたものの、これでまともに動作できなければ意味がありません。蓋を開けたまま電源を繋ぎ(以降は内部に手を触れないように)、動作確認を行いました。小一時間程動かしてみて、ファンもぶん回してみましたが干渉することもなく問題は無さそうです。念の為、Open Hardware Monitorでグラフィックボードの温度なども見てみましたが、通常業務で使用する範囲を超えた動作でも問題は確認できなかったので今回は良しとしました。
そもそも、初めにPCに搭載可能なグラフィックボードのサイズをしっかりと把握していれば問題は起こらなかった事案なので、同じことに悩む人は皆無だと思います。本来であればとても恥ずかしい事なのですが、自戒の意味を込めて公開することにしました。
また、当然ですがこのように変な事をするとメーカーの保証対象外となり、何が起きても自己責任となるので絶対に真似はしないでください。