今更ですが、CDプレーヤーを買いました。

CDは過去の遺物となっていた

THE BEATLESを聞きまくっていた幼少期から音楽が本当に大好きで、中学生時代にはバンドをやっていた事もあり、高校を卒業する頃には少ないお小遣いの中から厳選に厳選を重ねて購入したCDはかなりの枚数になっていました。

反面、現在30代半ばの私の世代は、「CD▶MD▶MP3▶ストリーミング」という時代の流れをモロに最前線で体験してきた世代で、中学生の頃にはMDウォークマン、高校生の頃にはMP3ウォークマンを持つ歩いていました。

現在では、持っていた全てのCDをGoogle Musicに入れ、かつAmazon Musicはサービス開始直後から愛用をしており、すでにCDはかなり気に入っている10~20枚程度を残しているに過ぎません。

今後CDの再興は無いと考えている

日本は最近になってようやく音楽や映像のデジタルサービスへの移行が加速していますが、その数年前からすでに欧米ではデジタルサービスへの依存度が急速に高くなっており、昨年か一昨年にHMVが事実上の経営破綻(2度目)をしたというニュースを見て、いよいよCDの時代は完全に終わったなと思いました。

日本の場合、CDがここまで生き永らえているのは、1つにアイドルという特殊な文化による貢献、そしてもう1つは日本人の保守的な性質があると思っていますが、今後音楽や映像のCDやDVDは一部のコアなファン層もしくはオーディオマニア向けに細々と残る程度になると思います。

しかし、今、CDプレーヤーが必要な理由

すでに音楽や映像に関しては、余程のことを除いて全てデジタルサービスに移行済みであるため、ここ15年以上パソコン以外でCDを再生できる機械を所有していませんでした。が、私は今回CDプレーヤーを購入しました。

理由は、息子①の教育上ある程度必要になってくるだろうと思ったためです。実はこれまでも英語教室やヤマハなどでCDが配布されて聴く必要がありましたが、BDプレーヤーないしパソコンで再生していました。
しかし、BDプレーヤーでは再生までにかかる時間が長い上に無駄にテレビなどが作動しますし、パソコンは息子①にとって再生まで煩雑な操作が必要となります。そろそろ自分でやるということを徹底させたいと考えているため、息子①が操作可能なシンプルなCDプレーヤーを購入する事にしました。

息子①が操作できそうなCDプレーヤー

Panasonic SC-RS75

我が家では珍しく、SONYでは無くPanasonicです。今回は、SC-RS75というかなりシンプルなCDプレーヤーを購入しました。
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Panasonic SC-RS75を選んだ大きなポイント

開封する前に、なぜ私が長年こだわり続けているSONYではなく、Panasonic SC-RS75を選んだかというどうでも良い話をさせて欲しいのですが、ポイントは先程書いたように息子①が自分で操作できることと設置性です。

SC-RS75はヨドバシカメラで4万円弱と、CDプレーヤーとしてはそこそこ高い部類の機種ですが、昨今の新型コロナウイルス感染症によって中国製の部品の供給が不安定となっている影響で、実は多くのメーカーでかなりの型番に欠品が出ている状況となっていたため、購入当時(4月半ば)はそもそも選択肢があまりありませんでした。

また、SONY ZS-S40の様なアンダー1万円の安いCDプレーヤーもありますが、こちらは筐体が無駄に大きい事による設置性の悪さと、単に私がどうせ買うなら最低限の性能は欲しいと思ったためです。
さらに、個人的には当初マランツのM-CR612に適当なスピーカーを繋げようと思っていましたが、本体とスピーカーが別体のタイプだと、設置に関する自由度は高まるものの配線の取り回しが煩雑になり、容易に移動させられない事がネックとなりました。

開封して設置してみた

帰宅後に、すぐ開封しました。今回は息子①をヨドバシカメラに連れていき、数々の機械を実際に操作させてみたので、すでに一度実物をきちんと見ています。

SC-RS75は、高さ107mmとかなり薄っぺらいのですが、幅が450mm、奥行きが245mmと置く場所をかなり選ぶ形をしています。
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なぜこのような置く場所を選ぶ形をした機械にしたかと言うと、息子①が気軽にCDプレーヤーを触る事ができ、かつ邪魔にならず電源が容易に取れるような設置場所はテレビの下(YRS-2100)しか無かったためです。
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そのため、CDトレイが前面にあり、本体の操作ボタンが上面手前にあるこの機種は、まさに理想通りの形状でした。もちろん、息子①が自分で操作可能な事はヨドバシカメラで確認済みで、本人も気に入っていたのであまり迷うこと無く購入する事ができました。
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息子①が早速何かをやっている様子

SC-RS75を購入した翌日から、早速息子①は気が向いた時に自分で色々いじり始めました。どうやら最近ハマりつつあるドラえもんの英会話の教材をやりたかったようで、一生懸命CDをセットしています。私は見て見ぬフリをしていましたが、随分とお兄ちゃんになったものです。
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上手にCDがセットでき、再生ボタンはどれだっけと少し迷っていたようですが無事に発見する事ができたようです。音量が大きくあたふたしていたので、そう言えば教えてなかった事を思い出し設定の仕方を教えてあげました。

それからは、ずっとドラえもんの英会話の教材を真剣に見て、CDに合わせてボソボソと喋っています。
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元々外国人の友人がよく訪れたり、留学生の受け入れをしている関係上、他の家庭よりは頻繁に英語が飛び交う環境下ですし、幼稚園の放課後クラスで英語もやっているため、やはり英語を話す事にはそれなりの興味があるようです。

今回購入したCDプレーヤーが、息子①の成長の一助になれば嬉しいですね。

私も少し使ってみました

CDが売れない時代にCDプレーヤーを毎年発売するメーカーは稀で、今回購入したSC-RS75にしても発売が2016年と4年も前の機種となります。しかしながら、CDプレーヤーは日進月歩の機械というわけでは無く、オーディオマニア向けのニッチな商品を除いて、一般向けとしてはすでにある程度のクオリティが実現されており、4年という月日の流れを感じる事はありません。

SC-RS75はいわゆるハイレゾに対応し、CDを5枚分録音しておける機能(内蔵メモリは4GB)があり、WiFiやBluetooth(Ver.2.1+EDR)にも対応しているためスマートフォンと接続して音楽などを再生する事も可能です。
唯一現代基準で足りない機能としては、Google アシスタントやAmazon Alexaに対応しておらず、スマートスピーカー経由での操作ができない事ですが、我が家の場合は息子①が手動で使用できる事が大前提だったため無くても問題はありません。

私もBluetoothスピーカーとして使用してみましたが、ツイステッドポートの出口が背面にあるにも関わらず棚の中に設置しているというハンデがありつつも、期待以上の音質で、特に低音域は思っていたよりも出ている印象です。

まぁ、正直なところ少し良い音で音楽を聴くという行為は、スマートフォンとBluetoothスピーカーさえあれば全てが事足りる世の中なので、今後高齢者向けの製品を除いてこういったラジカセタイプのCDプレーヤーは絶滅していくと思いますが、まだまだ教材の付録にCDが付いている現状もありますし、デジタル化が進むと取っ付きにくいというデメリットも大きくなるので、やはり必要な製品ではあるなと再認識しました。