この選挙期間中、選挙カーを見たのは3回程度でした。

第48回衆議院議員総選挙

今回の選挙戦の最大の注目点は、国民が安倍内閣に対し引き続き信任するかどうかです。
与党(自民党・公明党)の勝敗ラインは過半数の233議席ですが、現状の議席数から考えると300議席前後を取らないと空気感が重くなると予想されます。

対して野党は民進党が事実上分裂し、保守的な勢力(希望の党・日本維新の会)とリベラル的な勢力(立憲民主党・社民党・共産党)に分かれました。
こちらは選挙の結果によっては再び野党再編が起こり得る情勢で、どの政党が最も議席数を獲得するのかによって今後の流れが全く異なる事になります。

今回は改正・施行された公職選挙法に基づき行われ、議席数が小選挙区で6議席、比例で4議席の合わせて10議席削減されています。また、多くの選挙区で区割り変更が行われています。
さらに、2015年より18歳以上に選挙権が与えられており、10代の投票行動にも注目しなければなりません。

第48回衆議院議員総選挙の争点

今回の選挙の争点は非常にわかりにくいと感じます。経済政策、外交・安全保障、社会保障制度、憲法改正、エネルギー政策など以前からのメニューが引き続き争点となりますが、コレといった目玉はありません。
よって、今回の選挙の争点は「安倍内閣がどれほどの支持・信任を集めるか」の1点だと言えるかと思います。

主要政党の公約

前回の実績に基いて、自民党、公明党、希望の党、立憲民主党、共産党の5党(民進党の分裂により希望の党と立憲民主党になったとする)だけを下記にリンクします。

北海道選挙区について

ここからの私が住む北海道の各選挙区について過去のデータなども用いて情勢を分析します。北海道は歴史的に非常に左派が強い土地柄で、北海道新聞や地元テレビ局の報道姿勢は大体左寄りである為、与党(自民党・公明党)にとっては難しい選挙区です。

旧民進党勢のほとんどが立憲民主党に移籍し、全体的には野党共闘が実現している選挙区は野党候補に勢いがあると言えます。
ただ、前回民主党についた新党大地が今回は自民党に付いたことにより、票読みは非常に難しい情勢となっています。

現在時点では、「与党8 野党4」と予想していますが、終盤の追い込みで「与党5 野党7」の可能性も排除できません。郵政選挙の時ですら伸ばしきれなかった北海道自民党ですから、むしろ後者が実現する気配すら漂う状態です。

北海道1区

  • 船橋 利実(HP、自民、元、56歳、当選1回、元道議)
  • 道下 大樹(HP、立憲、新、41歳、当選0回、道議)
前々回に船橋氏が帝王横路氏に奇跡的な勝利をするも、前回は横路氏が再び奪還を果たした(船橋氏は惜敗率91%で落選)選挙区です。
今回は立憲民主党から道下氏が新人として立候補しており情勢は不透明ですが、過去のデータでは圧倒的に野党有利、現状ではほぼ互角の争いをしています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 105,918票、民主 : 116,398票、共産 : 32,031票、無所属 : 13,444票
民主と共産を単純に足すと野党勝利。民主右派と大地票はどの程度か
▶完全に50-50の戦いだが、自民が激戦を制すか

北海道2区

  • 吉川 貴盛(HP、自民、前、67歳、当選5回、元農水副大臣)
  • 松木 謙公(HP、希望、前、58歳、当選4回、元決算委員長)
  • 小和田 康文(Twitter、維新、新、47歳、当選0回、行政書士)
  • 金倉 昌俊(Twitter、共産、新、43歳、当選0回、党職)
自民の吉川氏と民主党が議席を交互に取っていた印象がある選挙区ですが、前々回と前回は維新の候補が復活当選を果たしています。
松木氏が維新から希望に移りバタバタした印象があり、自民党道連会長でもある吉川氏が優位に選挙戦を進めています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 88,667票、維新 : 56,376票、共産 : 36,277票、無所属 : 46,922票
無所属=ほぼ民主+浮動票を維新と希望で取合いになれば自民盤石
▶自民が議席を確保すると予想

北海道3区

  • 高木 宏壽(HP、自民、前、57歳、当選2回、元復興政務官)
  • 荒井 聡(HP、立憲、前、71歳、当選7回、元国家戦略相)
前回・前々回と高木氏が勝利しているもののギリギリの勝負が続いています。今回は共産党が立候補を取り下げたことにより単純計算では荒井氏に軍配が上がる可能性が高くなりましたが、前回の維新票の行方がわからず現状では競り合っている状況と言えます。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 92,649票、民主 : 85,591票、共産 : 30,271票、維新 : 26,211票
「自民+維新」と「民主+共産」でほぼイーブン
▶立憲が議席を確保すると予想

北海道4区

  • 中村 裕之(HP、自民、前、56歳、当選2回、安保委理事)
  • 本多 平直(HP、立憲、元、52歳、当選2回、元首相補佐官)
  • 高橋 美穂(HP、希望、元、52歳、当選1回、行政書士)
ずっと鉢呂氏が野党から出ていた選挙区ですが、ここ2回は接戦ながらも中村氏が勝利していました。今回民進党として鉢呂氏の代わりに本多氏が落下傘候補として来ましたが、党の分裂により難しい戦いとなっています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 77,690票、民主 : 70,049票、共産 : 23,532票
立憲と希望で「民主+共産」票を分け合うと自民優勢
▶自民が議席を確保すると予想

北海道5区

  • 和田 義明(HP、自民、前、46歳、当選1回、元商社員)
  • 池田 真紀(HP、立憲、新、45歳、当選0回、社会福祉士)
  • 森山 佳則(HP、幸福、新、50歳、当選0回、元製鉄会社員)
過去ずっと町村氏の地盤でしたが、政界引退により昨年補欠選挙が行われ、野党共闘の試金石として全国的に話題となった選挙区です。
補選は1万票程度の差で和田氏の勝利でしたが、今回も非常に接戦となっています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 134,842票、野党共闘 : 123,517票
今回も前回の補選と同様の戦いとなる
▶自民が議席を確保すると予想
【関連記事】衆議院議員補欠選挙 北海道5区についての雑感

北海道6区

  • 今津 寛(HP、自民、前、71歳、当選7回、元防衛副長官)
  • 佐々木 隆博(HP、立憲、前、68歳、当選3回、元農水副大臣)
前回小選挙区で今津氏が負け、そろそろ世代交代かと思っていましたが今回も老人2人による戦いとなりました。共産党が候補を出さず野党共闘という形になっており、今津氏は非常に苦しい戦いとなっています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 101,748票、民主 : 104,595票、共産 : 24,656票
民主と共産を単純に足すと野党勝利。民主右派はどの程度いるか
▶立憲が議席を確保すると予想

北海道7区

  • 伊東 良孝(HP、自民、前、68歳、当選3回、元農水副大臣)
  • 石川 明美(HP、共産、新、66歳、当選0回、元市議)
前回は民主党から鈴木宗男氏の娘が立候補し、わずか200票差で伊東氏が征した選挙区です。今回は共産党候補しか出ていないので、危なげない戦いです。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 72,281票、民主 : 72,056票、共産 : 13,218票
民主票がどの程度配分されるかに注目。共産がかなり伸ばす可能性もある
▶自民当確

北海道8区

  • 前田 一男(HP、自民、前、51歳、当選2回、文科委理事)
  • 逢坂 誠二(HP、無所属、前、58歳、当選3回、元首相補佐官)
逢坂氏は今回立憲民主党に入党しながら無所属で戦う選挙戦となりましたが、元々民主党が強い地域ということもあり政権批判票を集めで一歩リードしています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 91,351票、民主 : 97,745票、共産 : 17,465票
民主と共産を単純に足すと野党勝利。逢坂氏の人気を考えると自民は厳しい
▶逢坂氏(立憲)が議席を確保すると予想

北海道9区

  • 堀井 学(HP、自民、前、45歳、当選2回、外務政務官)
  • 山岡 達丸(HP、希望、元、38歳、当選1回、元沖北特理事)
  • 松橋 千春(HP、共産、新、35歳、当選0回、党職)
前々回はダブルスコア、前回は1万票差と一気に支持を広げた山岡氏ですが、今回も良い勝負をしている状況です。しかし、候補者の言動から立憲民主党に行くと思われたところ、希望の党となったので左派票の一部が離れたとの見方もあります。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 97,805票、民主 : 86,252票、共産 : 29,841票
前回と同じ構図だが民主左派票が我慢して希望に入れるかどうか
▶自民が議席を確保すると予想

北海道10区

  • 稲津 久(HP、公明、前、59歳、当選3回、元農水政務官)
  • 神谷 裕(HP、立憲、新、49歳、当選0回、元議員秘書)
公明党が意地でも議席を維持したい選挙区ですが、前回同様接戦となっています。組織力の勝負と言い換えても良い選挙区で、双方かなり力が入っています。
【前回データからの単純計算による想定】
公明 : 86,722票、民主 : 72,219票、共産 : 20,803票
民主と共産を単純に足すと野党勝利。民主右派はどの程度いるか
▶公明が議席を確保すると予想

北海道11区

  • 中川 郁子(HP、自民、前、58歳、当選2回、元農水政務官)
  • 石川 香織(HP、立憲、新、33歳、当選0回、元民放アナ)
歴史的に自民党が優勢だった選挙区です。石川氏が反自民票を集結させており、中川氏は以前と比較して苦しい戦いとなっています。中川氏はスキャンダルもあり、地元ではあまり人気を獲得できていないとの見方もある。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 87,118票、民主 : 61,405票、共産 : 18,303票
民主と共産を単純に足しても自民だが、勢いは野党候補にある
▶立憲が議席を確保すると予想

北海道12区

  • 武部 新(HP、自民、前、47歳、当選2回、環境政務官)
  • 水上 美華(HP、希望、新、35歳、当選0回、元市議)
  • 菅原 誠(HP、共産、新、44歳、当選0回、党職)
水上氏が希望の党となり野党共闘が実現しなかったので、武部氏が盤石な戦いをしています。
【前回データからの単純計算による想定】
自民 : 92,357票、民主 : 62,035票、共産 : 18,451票
前回と同じ構図だが民主左派票が我慢して希望に入れるかどうか
▶自民が議席を確保すると予想