自民党新人の和田義明氏の勝利で幕を閉じました。
この補選の勝敗によって夏の参議院議員選挙の勝敗が決すると言っても過言ではないほど重要視され、結果によっては衆参ダブル選挙の可能性も取り沙汰されました。
夏の参議院議員選挙に向けて、野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)は、32選挙区ある1人区のうち18選挙区で候補の1本化をしたと報じられています。
個人的には共産党や社民党、果てはSEALDsとまで組んだ民進党に負けらないと思っているので、今回の補選では選挙区民ではないものの和田氏を推していました。
民進党と共産党では安保や自衛隊の問題を筆頭に消費税や原発などありとあらゆる問題で温度差がありますが、基本政策を横に置き、選挙協力を優先させた「詐欺同然の野合」に何ができるのかと感じざるを得ません。
大手新聞社の報道を見ていると北海道5区について色々と勘違いや取材が足りないと感じる部分があるので、地元民ならではの視点でポイントを挙げていきたいと思います。
少なくても北海道をはじめとした左派が強い地域では共産党に対して一定の評価があるのは事実ですが、民進党支持層に共産党アレルギーが見られない事は大きな問題です。
この選挙のみで全てを語ることは不可能ですが、雰囲気としては野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)の効果は限定的であると評価されるべきでしょう。
野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)の効果は単純に民進党と共産党を足しただけなので、元々あった支持層をまとめあげるに過ぎず、それ以上の拡散効果は無いとわかりました。
しかし、直近の第47回衆議院議員選挙(速報値)をベースに野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)が全選挙区で実現した場合、北海道の各選挙区情勢がどうなるのか見ると事態は深刻であると認識できます。
北海道1区 与党 - 105,918 野党 - 148,429
北海道2区 与党 - 88,667 野党 - 139,574(維新含む)
北海道3区 与党 - 92,649 野党 - 142,073(維新含む)
北海道4区 与党 - 77,690 野党 - 93,581
北海道5区 与党 - 131,394 野党 - 126,498
北海道6区 与党 - 101,748 野党 - 129,251
北海道7区 与党 - 72,281 野党 - 85,274
北海道8区 与党 - 91,351 野党 - 115,210
北海道9区 与党 - 97,805 野党 - 116,093
北海道10区 与党 - 86,722 野党 - 92,022
北海道11区 与党 - 87,118 野党 - 79,708
北海道12区 与党 - 92,357 野党 - 80,486
このように、野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)が全選挙区で実現した場合には、与党が3勝・野党が9勝という圧倒的大差を以って道内では政権交代ということになります。
(Last Editing Date : 2018 / 08 / 22)
全国的に注目を浴びた選挙
最終的な結果は、- 和田義明氏 135,842票(自民・公明・大地)
- 池田真紀氏 123,517票(民進・共産・社民・生活)
この補選の勝敗によって夏の参議院議員選挙の勝敗が決すると言っても過言ではないほど重要視され、結果によっては衆参ダブル選挙の可能性も取り沙汰されました。
夏の参議院議員選挙に向けて、野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)は、32選挙区ある1人区のうち18選挙区で候補の1本化をしたと報じられています。
個人的には共産党や社民党、果てはSEALDsとまで組んだ民進党に負けらないと思っているので、今回の補選では選挙区民ではないものの和田氏を推していました。
民進党と共産党では安保や自衛隊の問題を筆頭に消費税や原発などありとあらゆる問題で温度差がありますが、基本政策を横に置き、選挙協力を優先させた「詐欺同然の野合」に何ができるのかと感じざるを得ません。
補選の分析
今回の選挙はタイミングが違えば「弔い合戦」となる選挙(和田氏の嫁は、故・町村信孝氏の次女)であったので、和田氏の勝利は間違いなかったと思います。大手新聞社の報道を見ていると北海道5区について色々と勘違いや取材が足りないと感じる部分があるので、地元民ならではの視点でポイントを挙げていきたいと思います。
- 故・町村氏の後援会は高齢化が著しく、近年はほぼ機能していなかった
- 北海道5区は革新系が多い地域
- 千歳と恵庭は自衛隊があるので保守系が強い地域
- 北海道新聞は(かなり)左寄りなので池田氏に有利な記事を書く
- 前回の衆議院議員選挙で故・町村氏131,394票に対し、民・共合算で126,498票と僅差
- 公示前で和田氏のリードが5ポイント以上にはならなかった
- 選挙戦に入りほぼ横一線と戦いとなった
- 熊本地震で与党側は選挙戦どころではなくなった(和田氏にとっては追い風となった可能性)
- 野党側は熊本地震があっても党首クラスを街頭に立たせた
- 池田氏には新札幌駅前のホテルに共産党員が100名程泊まるなど中央からの支援があった
- 和田氏 : 自民支持層 87.2%、公明支持層 89.0%
- 池田氏 : 民進支持層 95.5%、共産支持層 97.9%、無党派層 73.0%
少なくても北海道をはじめとした左派が強い地域では共産党に対して一定の評価があるのは事実ですが、民進党支持層に共産党アレルギーが見られない事は大きな問題です。
この選挙のみで全てを語ることは不可能ですが、雰囲気としては野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)の効果は限定的であると評価されるべきでしょう。
野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)の効果は単純に民進党と共産党を足しただけなので、元々あった支持層をまとめあげるに過ぎず、それ以上の拡散効果は無いとわかりました。
しかし、直近の第47回衆議院議員選挙(速報値)をベースに野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)が全選挙区で実現した場合、北海道の各選挙区情勢がどうなるのか見ると事態は深刻であると認識できます。
北海道1区 与党 - 105,918 野党 - 148,429
北海道2区 与党 - 88,667 野党 - 139,574(維新含む)
北海道3区 与党 - 92,649 野党 - 142,073(維新含む)
北海道4区 与党 - 77,690 野党 - 93,581
北海道5区 与党 - 131,394 野党 - 126,498
北海道6区 与党 - 101,748 野党 - 129,251
北海道7区 与党 - 72,281 野党 - 85,274
北海道8区 与党 - 91,351 野党 - 115,210
北海道9区 与党 - 97,805 野党 - 116,093
北海道10区 与党 - 86,722 野党 - 92,022
北海道11区 与党 - 87,118 野党 - 79,708
北海道12区 与党 - 92,357 野党 - 80,486
このように、野党共闘(民進・共産・社民・生活+SEALDs)が全選挙区で実現した場合には、与党が3勝・野党が9勝という圧倒的大差を以って道内では政権交代ということになります。
【追記】参議院議員選挙の結果
- 長谷川岳 自民党 648,269
- 徳永エリ 民進党 559,996
- 鉢呂吉雄 民進党 491,129
- 柿木克弘 自民党 482,688
- 森 英士 共産党 239,564
(Last Editing Date : 2018 / 08 / 22)