いよいよ納車の時がやってきました。
【関連記事】スズキ アルトラパン(DBA-HE33S)を注文してきた

販売店に届いたところを偶然見ていた

1464419953316
実は先月末の週末にラパンを購入した販売店に必要書類などを持っていった際、ちょうどその日の午前中に実車が届いており見ることができました。
当初の予定より早めの到着で、注文から3週間で北海道に届いた事を考えると新型ラパンはそこまで売れていないのかもしれません。

この日初めて実際に購入した仕様のラパンを見た事になりますが、車体色の「フォーンベージュメタリック ホワイト2トーンルーフ」はカタログで見て想像していたより落ち着いた色合いに見えました。
軽自動車なのでさすがにパネルの隙間は広いですが、この車を買う人でそれが気になる人はまずいないでしょう。
IMG_3182
パッと見た限りですが、内装の質感は想像以上に高く、嫁が拘ったブラウン内装(茶色チェックのシート)もとても可愛かったので選んで正解だと思いました。
開発コストがかなり制限されている軽自動車は、細かい部分の質感は普通車より劣ります。ただ、目に見える範囲の内装に関しては、その辺のコンパクトカーの標準グレードより質感が高く感じられますし、デザインは欧州車にすら負けていないと思いました。

まだ販売店に届いて数時間なので、これから数日をかけてオプション品の取り付けや各種点検・整備、そして車検証が出来上がってから保険の手続き等を行います。
納車が目前に迫っている事を実感した嫁のテンションは、簡単に上限を振り切ったようです。私も人生初の車だった前のCR-Vの納車の際は、嬉しくていつまでも乗っていたいと思っていたので、気持ちは良くわかります。

1週間後、いよいよ納車の日

2016.06.04 嫁車ラパン納車

購入した3代目ラパンは、2015年6月に販売が開始されました。インターネット上で3代目の評価・2評判を見る限り、初代・2代目ラパンのファンの一部には相当不評なようで、実際販売台数を見ても市場からの評価はそれほど高くありません。

それでも関連記事で書いたように、元々は白いハンドルが良いというだけで「FIAT500 or ラパン」の2択となり、紆余曲折を経て結果的に3代目ラパンを購入しました。
嫁は「女性らしさ ≒ 丸い、可愛いが好き」といった偏見ではあるものの一般的に浸透しているイメージそのままなので、2代目ラパンショコラの正常進化とも言える3代目ラパンは、まさにスズキが想定する顧客イメージにピッタリ当てはまる存在でしょう。

嫁車ラパンの仕様詳細

嫁車ラパンは、ラパンのグレードラインナップの中で最も高額となる「Xグレードの4WD」で、メーカー小売希望価格が約150万円という高級軽自動車です。
茶色が好きな嫁が選んだ車体色はフォーンベージュメタリック ホワイト2トーンルーフで、内装は当然ブラウン内装となりました。

メーカーオプションで全方位モニター付メモリーナビゲーションを選択し、販売店ではフロアマットなど一般的な物とエンジンスターターや下回り防塵塗装など雪国では必須の物の施工を行いました。

価格は、見積り時からの仕様変更は無く、下記見積価格から10万円引きで購入しています。
a47211a8

嫁車ラパンの外装

IMG_2583
ラパンは、1998年以降の第7世代軽自動車規格サイズ(長さ3.40m、幅1.48m、高さ2.00m)に対し、長さと幅がほぼ目一杯(高さは1,525mm)なので、CR-Vと比較しても極端に小さいという印象がありません。
ただ、軽自動車のメインストリームであるハイト系と比較すると、ラパンは全高がかなり低いので一回り小さい様に見えます。

嫁が選択した車体色(フォーンベージュメタリック)は、現時点であまり見かけない珍しい色合いですが非常に落ち着きがあり、2トーンにする事で女性らしさが演出され、スズキは上手くやったなと感じます。この色合いだと、私が乗っても可愛らし過ぎないので恥ずかしくなりません。

フロント周りは一目でラパンだとわかるデザインですが、古さを感じさせず、スッキリとした印象もあるので、私もかなり気に入っています。
252
リア周りのデザインは、ややクラシカルです。フロントよりも丸みを感じないため、前後のデザインバランスがあまり取れていない印象があります。
私としては、このリアのデザインならば中央2本出しマフラ-にしたいと思いますが、嫁は絶対に許してくれないでしょう。

嫁車ラパンの内装

20160605_164200
私や嫁がラパンで気に入っている部分の1つが、インパネ周りのデザインです。カタログで見る限り用途が不明なテーブルっぽいデザイン、ナビやメーター類の置き方、エアコンスイッチのまとめ方など非常に良く考えられていると思います。
ただ、優れたデザインだと思いますが、実際はとてもチープな材質を使用しているので、本質的な質感は低いと感じます

面白いと思ったのが、メーカー部に搭載されているマルチインフォメーションディスプレイです。通常は距離などの表示だけですが、色々な車両状態や挨拶やイベンドを文字情報及びアニメーションで知らせる機能が搭載されているようなので、これから1年を通じて表示される情報に注目したいと思います。
また、最近の車らしくUSB端子が装備されているので、様々な機器を繋げる事も可能です。価格的な事を考えると軽自動車にここまでの装備は必要ありませんが、実用上は確かにあると便利です。

ブラウン内装の特徴であるチェック柄のシートは、見た目の可愛さだけではなく汚れが目立たない作用もあります。全体的に淡い色が基調となっている中で、少し暗い色が入ることで全体が引き締まって見えるので、男性が乗っても違和感がありません。

室内の広さは、フィットなどのコンパクトカーとそれほど変わらないと感じます。数値的にフィットと比較して見ると「室内長+85・室内幅-155・室内高-40mm」と、なんと長さでは勝っている結果となりました。
また、数値的に室内幅が相当狭い様に見えますが、ラパンはベンチシートを採用しているので感覚的には小型車とあまり変わりません。

また、ラパンの後部座席のニースペースはCR-Vより広い(個人の感想)ので、大きめのチャイルドシートを装着しても結構余裕があります。
20160605_164135
人が乗る部分が広いラパンですが、軽自動車の規格で車体がサイズに限界がある以上、どこかにしわ寄せが来るのは必然です。つまり、当たり前の様に荷室がかなり狭く、後部座席の後ろはすぐリアガラスといった状況が生まれます。

見ての通り、B型ベビーカー(Quinny Yezz)1台でほぼ満杯ですから、荷物のほとんどは助手席及びチャイルドシートを載せていない後部座席左側に積載しなければなりません。
そのため、大量の買い物や友人達とデイキャンプに行くといった使い方は難しく、どうしても用途は限定的になってしまうでしょう。

ラパンの動力性能・操縦性能など

パワートレインは、高圧縮比仕様のR06A型エンジンにCVTが組み合わされています。アイドリングストップ、エネチャージ、エコクールなど時代に合った環境性能が充実し、他車と比較しても非常に軽量化が進められたおかけで、カタログ燃費は30km/Lを超えています。

現時点で総走行距離が100kmちょっとのうち、私は数km運転しただけなので本当にファーストインプレッション程度ですが、以下の様な感想を持ちました。
  • 動力性能
    ・峠の登りや高速道路の加速ではパワー不足が顕著
    ・40~60km/hの巡航ならば不満は無い
    ・市街地では不満が出ない程度の動力性能(トルク感はある)
    ・アイドリングストップが少しぎこちない
    ・回生の関係か、エンジンブレーキの効きが強い

  • 操縦性能
    ・最小回転半径が小さいので狭い場所での駐車も楽にできる
    ・ステアリング操作がすごく軽い(パワステの効きが強い)
    ・路面のインフォメーションがステアリングから全く伝わってこない
    ・峠の下りでコーナーリングを楽しめる足回り(≒硬い)
    ・リアの足が硬すぎて、凹凸を超えた時のショックが物凄く強い
元々嫁車に運転の楽しさを求めていませんでしたが、街中で乗る限りは(大きな段差を越えなければ)全く問題ない仕上がりだと思います。
思ったよりスポ-ティな硬い足回りには驚きましたが、市街地であれば動力性能が圧倒的に足りないという場面は無さそうなので、良いバランスでまとまっているのではないでしょうか。

メインユースにはなり得ない

あくまで「北海道では」という条件付きですが、北海道郊外の速度域では絶対的なパワーが足りず、長距離の移動による疲労は乗用車と比較すると大きいと言わざるを得ません。
また、軽自動車は高速域で事故が発生すると即死を覚悟しなければならない事も考えると、ラパン1台で全てが完結する事は有り得ないと思います。

我が家は、CR-Vがある事が前提でのラパンという選択でした。メインで使用する車が無いとこのサイズの軽自動車では色々と制約が出てくるだろうと思います。

しはらくは、CR-Vとラパンの2台体制での運用となります。私としては、嫁と子どもの予定に合わせて仕事の予定を組まなくても良くなったので楽になりました。
嫁は興奮して寝れないくらい喜んでいるので、事故だけには気をつけて安全運転で自分の車を楽しんでもらいたいと思います。


(Last Editing Date : 2018 / 08 / 24)