見たことが無いステッカーを貼っている車が停まっていました。

外国の方が運転しています

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先日富良野周辺に訪れた際、明らかに「レンタカーを外国人が運転していることを示す非常にわかりやすいステッカー」を貼った車を初めて見ました。

増え続ける外国人観光客ドライバ-

観光産業が盛んな割に公共交通機関網が脆弱な北海道では、以前から外国人の旅行者がレンタカーを使用する光景を目にすることがありました。
特にニセコなど有名なスキー場周辺では、かなり昔から欧米圏の旅行者を中心に本当に多くの外国人が北海道に訪れてくれています。

加えて、近年では中国や韓国などアジア圏の国から訪れる観光客が増大し、以前バスツアーで北海道を訪れた方々が次はレンタカーで自由に観光をしたいと再び北海道に来るパターンが増えています。
個人的には、北海道観光はバスツアーでは無く絶対にレンタカーで周遊するべきだと思っているので、そういう外国人観光客が増えていることは喜ばしい事だと思います。

データ的には、昨年度(2015年度)の外国人観光客のレンタカー利用は約4万1000台(北海道)と平成24年度のおよそ4倍と実感を裏付けています。

増加する外国人ドライバ-の事故

分母が増えれば当然分子が増える事になり、外国人観光客の増加はそのまま外国人ドライバ-の事故件数の増加を意味します。

私自身が運転している時に外国人ドライバ-の運転に恐怖を感じた事はありませんが、個人的な経験も踏まえて言えば、道路事情や法規制が自国とは違う環境下において、地元ドライバ-と同じ様に走る事はほぼ不可能です。
要は、不慣れから事故を起こす確率は自国にいる時より高くなるのは必然で、データ的にも2015年の外国人が運転する車の事故率は2.5%(日本人の約3倍)となっています。

今私が見たステッカ-は、外国人運転者に対する配慮を促し、交通ルールの違いなどから起こり得る交通事故の防止に繋げていく取り組みの1つとして、北海道観光局が作成(マグネット式ステッカー2500枚)し道内のレンタカー会社に配布したものです。
この取り組みは、北海道と同様にインバウンド効果が多い沖縄で先行している取り組みですが、北海道ではステッカ-がたった2,500枚しか無い事もあり、先日初めて見た時につい写真を撮るくらい利用が少なく、現時点での効果は限定的と言わざるを得ません。

ステッカ-の効果を最大化するには

私が知る限り海外ではこのようなステッカーは存在しません。実際、レンタカーを借りる際も道路事情などの説明は一切ありませんでしたし、いきなり乗り慣れない左ハンドルのマニュアルを運転しなければなりませんでした。
つまり、海外ではこの類のステッカーが無いので利用者も馴染みが無いのだと思いますが、ステッカーを装着させるならその義務化と周知は必要です。

また、根本的に外国人ドライバ-が事故を起こさないようにする対策として、外国人ドライバ-に対する日本の交通ルールの周知徹底、及び基本的な実技訓練の義務化(主に冬期)は検討するべきだと思います。

雪国の特殊事情というやっかいな存在

北海道の場合は信号も少なく道路も広いため、実は夏期においては外国人ドライバ-の運転について心配をする必要はほぼなく、ステッカ-があっても無くてもそう変わらないと思います。

では何が問題かと言うと、「ステッカーが周知されていない事によって効果が限定的」である事より、ステッカーの有無に関係が無く、同様の取組みをしている沖縄と決定的に違う点である「冬の北海道」という部分が最も注意するべきポイントです。

例えば、雪を見たことが無い雪道運転の素人が、冬の北海道をレンタカーで運転すると聞けば、地元ドライバ-のほとんどは事故を必然だと感じるでしょう。この問題は決して北海道だけの問題ではなく、東北や関東などでも将来的には懸念事項となるでしょう。

地元ドライバ-積雪や路面凍結などが酷ければ運転をためらう季節になると、地元ドライバーは初心者マークと「わ」「れ」ナンバーに近づかないのが鉄則になります。
地元ドライバ-が事故に巻き込まれない為にステッカーを貼らせる事に意味はあると思いますが、根本的な問題の解決にはなっておらず、外国人ドライバ-自身が事故を起こす事には変わりありません。

レンタカー会社によっては冬期に外国人に貸し出す場合に簡単な講習をしているところもあるようなので、こういった取り組みを義務化するなどもう一歩踏み込んだ対策・対応が必要だと思います。


(Last Editing Date : 2018 / 08 / 28)