【UPDATE】第15戦レース内容を記載

2021年のF1も、昨年から引き続き新型コロナウイルス感染症拡大との戦いとなりそうです。




F1 2021年シーズン 全23GP一覧

【カレンダー 一覧】
※以下、文中で触れている各データの数値は、F1公式ホームページを参考にしています。

Formula 1 Gulf Air Bahrain Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年3月26日~28日(日本時間29日0時レーススタート)
開催場所 : バーレーン サキール
コース名 : Bahrain International Circuit
走行距離 : 5.412km × 57Laps = 308.238km
ここまで期待と不安が入り交じる開幕戦は、個人的にはスーパーアグリが参戦した当時以来だと思います。事前テストからホンダ製PUを搭載するレッドブルの好調さが伝えられ、何より久々に角田という日本人ドライバーが同じくホンダ製PUを搭載するアルファタウリから参戦し、ホンダは今季限りで撤退するという日本人にとって様々な感情が入り乱れるシーズンとなります。

開幕戦なので一応書いておきますが、本記事は基本的にレース中にメモを記載し、翌日に更新するというスタイルとなります。メモは一部を除いて基本的に修正をせず掲載するため、結果がかわっている状態ですが臨場感ある書き方になっています。

プレシーズンテストではレッドブルがメルセデスに対して優勢であると伝えられていましたが、果たして結果は.....
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:31.394、レッドブル)
  • FP2 : マックス・フェルスタッペン(1:30.847、レッドブル)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:30.577、レッドブル)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:28.997、レッドブル)
  • R : ルイス・ハミルトン(1:32:03.897、メルセデス)
結果として、今年はハミルトンとフェルスタッペンの激しい戦いが期待できるものでした。この2人が異次元という見方もできますが、予選ではフェルスタッペンが他を圧倒し、レースでは戦略上のハンデもありつつ最終的に0.745秒差と非常に僅差の勝負となった事は、レッドブルがメルセデスに対して戦えるポジションにいる事を示しています。

さて、開幕戦。気温20度、路面温度28度と比較的涼しいコンディションとなり、ソフトタイヤスタート勢には有利に働きそうです。また、メインストレートがかなり強い向かい風であり、DRSの効果がかなり高くなると思われます。

残念ながらレッドブルのペレスが予選で下位に沈み、さらにフォーメーションラップでは電気系トラブルにより一時ストップした事でピットレーンスタートとなり、フェルスタッペンは孤軍奮闘を求められます。
ただ、ガスリーがQ2をミディアムタイヤでパスできたことで、もしかするとフェルスタッペンをサポートできる位置にいる事ができるかもしれません。

2度目のフォーメーションラップが終わり、いよいよ開幕戦がスタートです。フェルスタッペンがなんとか首位を守り1コーナーを抜けていった後方で、マゼピンがクラッシュしセーフティカー(SC)が導入されました。

レースは4周目から再開され、またもやギリギリで首位を守ったフェルスタッペンの後方でガスリーがリカルドと接触しフロントウイングを落とし、さらにその後方ではシューマッハがスピンした事でバーチャルセーフティーカー(VSC)が導入される波乱の幕開けとなりました。

5周目、VSCが解除されレースが再開。ソフトタイヤでスタートした数台にとっては願っても無い展開となりそうです。
13番手スタートだった角田は16番手まで落としましたが、車の競争力は高いと思いますし、ガスリーが最後尾まで落ちたこともあるので、ポイント獲得まで何とか挽回をして欲しいと思います。

フェルスタッペンはスロットルかデフに問題があるような無線を飛ばしますが、ペースを見る限りそれほど深刻な問題では無さそうです。

14周目、ハミルトンが早々にピットインしハードタイヤに交換します。明らかにフェルスタッペンをアンダーカットしに行く戦略ですが、フェルスタッペンはボッタスを気にする必要があるため、この作戦は功を奏すでしょう。

15周目、角田がピットインしハードタイヤに交換。

17周目、フェルスタッペンがピットインしミディアムタイヤに交換し、2ストップが確定しました。ハミルトンは悠々とトップに立つ事となり、メルセデス2台とフェルスタッペン1台で戦う難しさを再確認しました。

29周目、フェルスタッペンに約1.7秒に迫られたハミルトンがピットインし、ハードタイヤに交換します。

33周目、元チャンピオンがひしめき合う中団を8番手駆け上がっていた角田がピットインし、ハードタイヤに交換。13番手でコースに復帰しましたが、おそらくポイント圏内には届くと思います。

39周目、フェルスタッペンがピットインとハードタイヤに交換し、トップのハミルトンを追いかけます。ハミルトンに対してタイヤ履歴が11周若い事を利用し、終盤までに追いつき追い越せるか見ものです。

53周目、ターン4でハミルトンを捉えたフェルスタッペンですが、コース外から追い抜きをした事によりポジションを戻します。

51周目以降は、ハミルトンとフェルスタッペンのマッチレースが続きましたが、フェルスタッペンがハミルトンに順位を戻して以降はそれまでの勢いが見られず、結果的に0.745秒という僅差でハミルトンが開幕戦を制しました。
なお、ピットレーンスタートとなったペレスは怒涛の追い上げで5位に入り、レッドブルの競争力の高さを見せつけました。

角田は最終周にストロールを抜き9位でフィニッシュした事で、初GPで初ポイントを獲得しました。また、レースペースは上位の車に匹敵しており、予選順位がもっと上ならばポイント獲得はそれほど高いハードルでは無いと感じられた事は本当に素晴らしいと感じます。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)

Formula 1 Pirelli Gran Premio Del Made In Italy E Dell'emilia Romagna 2021

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開催日程 : 2021年4月16日~18日(日本時間18日22時レーススタート)
開催場所 : イタリア
コース名 : Autodromo Enzo e Dino Ferrari
走行距離 : 4.909km × 63Laps = 309.049km
開幕戦では、今年はメルセデスとレッドブルが全面戦争ができるほど競争力が拮抗し、中団も昨年までよりトップに近づいてきた印象がありました。約3週間のインターバルを挟んでの第2戦、戦力に変化はあるのか注目です。

また、レース日には2022年のマイアミGPの開催が発表されました。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:16.563、メルセデス)
  • FP2 : バルテリ・ボッタス(1:15.551、メルセデス)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:14.958、レッドブル)
  • Q : ルイス・ハミルトン(1:14.411、メルセデス)
  • R : マックス・フェルスタッペン(2:02:34.598、レッドブル)
結果的には、フェルスタッペンが開幕戦の雪辱を晴らしました。オーバーテイクが難しいイモラの予選でボッタスが下位に沈み、ペレスがフェルスタッペンを上回る2位を獲得した事で、近年では珍しいメルセデスがレースで数的不利を抱える状況となりました。
また、レッドブルはペレスがソフトタイヤ、フェルスタッペンがミディアムタイヤでのスタートとなり、戦略的に非常に幅を持っているためレースは安心して見ていられそうです。

さて、決勝を前にして雨のイモラ。セクター1の雨量が多く、セクター3は逆に雨量が少ないという場所によって路面状況が大きく異るトリッキーな状況となり、5番手のガスリーなど数台がフルウェットタイヤを装着、その他大半はインターミディエイトタイヤでのスタートとなりそうです。
レッドブルとしては、せっかくタイヤ戦略を分けたのに無駄になりましたが、仕方ありません。また、ベッテルがトラブルによりピットレーンスタートとなりました。

スタート時には雨は収まっていたものの、気温9度、路面温度17度という「寒い」と言えるコンディションです。

スタートではフェルスタッペンが素晴らしい出足を見せ、ターン2~3でハミルトンを交わして一気にトップに躍り出ることに成功しました。ハミルトンはフェルスタッペンとの争いの中で、縁石に押し出される格好となった際にフロントウイングの一部を破損し、苦しい戦いになりそうです。
ターン12では、後方のラティフィとマゼピンがクラッシュし、1周目からセーフティカー(SC)が発動しました。

路面コンディションの影響か、かなり順位変動がありました。中でも最後尾スタートの角田は、14番手まで順位を上げており、中々抜けないイモラですが入賞の期待が大きくなります。

SC発動中の4周目、シューマッハがタイヤを暖めようと車を振っている時に挙動を乱し、ピット出口のウォールに突っ込みます。ピット出口に破片(デブリ)が散乱したため、ピット入口がクローズされました。

SC発動中の5周目、ペレスがコースオフしたものの、隊列に復帰します。しかし、復帰した際に本来はポジションを戻すことができないのですが、2台を抜いてポジションを戻したため、後に10秒加算ペナルティとなります。

7周目にレースが再開されると、リスタート後の1コーナーで順位を守ったフェルスタッペンは、一気にハミルトンとの差を広げます。ハミルトンはフロントウイングのダメージからかペースが上がらず、思うように3番手ルクレール以降を引き離せていません。
また、後方ではフルウェットタイヤを履くガスリーのペースが悪く、次々に順位を落としていきそうです。

10周目、ハミルトンがじわじわとフェルスタッペンに近づいてきました。マシンのダメージなんてあってないような物かもしれません。

20周目頃にかけて、路面の方はレーシングラインは乾いているものの、ラインを外すと濡れているというかなり難しいコンディションに移行していきました。各車インターミディエイトタイヤを保護しながらの走行となっています。
その中で、昨年も同じことがありましたが、タイヤの溝がなくなってペースが増したハミルトンがフェルスタッペンを追い詰めていきます。

21周目、ベッテルがミディアムタイヤに交換。しかし、まだ路面はインターミディエイトタイヤの方が良さそうです。

26周目~28週目に各車ドライタイヤにスイッチします。ペレスはこのタイミングで10秒ペナルティを消化しています。

31周目、ハミルトンがターン7でトラフィックを処理する際に濡れた部分に乗ってしまいコースオフ。幸い大きなクラッシュにはなりませんでしたが、大きくタイムをロスしました。
直後にボッタスとラッセルがタンブレロ手前で大きなクラッシュ。両ドライバーは無事で安心しましたが、ボッタスが少しラッセルに寄せすぎたかなと思います。このコンディションでは白線に乗っただけで命取りですので、より一層クリーンな戦いが求められます。

ボッタスとラッセルのクラッシュによりSCが発動、しかし広範囲に散らばったデブリの回収のため、34周目に赤旗が提示されました。なお、角田は10番手まで上げています。

30分程度の中断の後、レースが再開。レギュレーションに則り、周回遅れとなっていた7番手ストロール以下が先にピットアウトし同一周回とした後、SC先導で全車コースに戻ります。

35周目、ローリングスタートでの再開となりましたが、ターン1でフェルスタッペンがスピンしかけたものの、なんとか堪えて逃げていきます。
その後ろでは、ノリスがルクレールを捕まえて2番手、4番手にはペレス、以下サインツ、リカルド、ストロール、ハミルトンと続きます。なお、ターン2でスピンを喫した角田は15番手まで後退。

38周目、ペレスが単独スピンを喫し14番手まで後退します。マシンへの適応が中々進まない中では、こういうコンディションでミスが発生しやすくなるのかもしれません。

さて、一時はポイント圏内がギリギリかと思われたハミルトンは、60周目に2番手まで順位を戻すという素晴らしい仕事をやり遂げます。
しかし、その間にフェルスタッペンがファステストタイムを連発して逃げており、充分なタイム差を築きました。

フェルスタッペンは開幕戦の雪辱を晴らす勝利、ハミルトンは奇跡の2位、そして3位にはマクラーレンのノリスが入りました。
なお、9位でゴールを迎えポイント獲得かと思われたライコネンですが、レース後に30秒加算ペナルティとなり、ポイント圏外となりました。代わりに、アロンソが10位となり復帰後初ポイントを獲得しています。
また、7位でゴールしたストロールは、レース後にガスリーをコース外を使ってオーバーテイクしたと判断され5秒のペナルティとなり、ガスリーが7位、ストロールが8位と順位が変動しています。

今週の角田

予選Q1で早々にバリエンテ・アルタでクラッシュし最後尾からスタートとなった角田は、赤旗提示前までは順調に順位を上げていました。
しかし、赤旗後のリスタートのターン3でスピンを喫し、さらにその後ターン9において複数回のトラックリミット違反を犯し、5秒タイムペナルティを受ける散々な結果(なんだかんだで12位扱い)となりました。

下位カテゴリーで経験のあるイモラだっただけに、事前の期待はかなり大きかったのですが、ルーキーは大抵大きなミスをシーズン中数回はやってしまうものなので、ここから学んで欲しいと思います。

ただ、今回のレースは、ルーキーには非常に厳しいコンディションであったため、レースでのミスは仕方ない面があります。
全体的にとっ散らかった車が多く見られましたが、その中でもルーキー勢は全員惨憺たる結果でしたし、ハミルトンを含むベテラン勢も各所でミスをしていた事を考えると、こういったことを経験できた事がプラスと割り切りしかないと思います。

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Formula 1 Heineken Grande Prémio De Portugal 2021

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開催日程 : 2021年4月30日~5月2日(日本時間2日23時レーススタート)
開催場所 : ポルトガル ポルティマオ
コース名 : Autódromo Internacional do Algarve
走行距離 : 4.653km × 66Laps = 306.826km
第3戦を前に、第7戦として開催予定だったカナダGPがCOVID-19の影響によりキャンセルされ、代替地としてトルコで開催される事が発表されました。なお、シーズン終盤に開催が予定されているオーストラリアGPについても、開催が不透明な情勢のようです。

なお、日本ではGW期間中に開催された第2戦、私は都合によりリアルタイム視聴が叶わず、ダイジェストと流し見程度でしか見ることができていません。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:19.648、メルセデス)
  • FP2 : ルイス・ハミルトン(1:19.837、メルセデス)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:18.489、レッドブル)
  • Q : バルテリ・ボッタス(1:18.348、メルセデス)
  • R : ルイス・ハミルトン(1:34:31.421、メルセデス)
金曜日はやはり路面のグリップの低さに苦労する車が多く、また風が強かったためにかなりトリッキーな状況だったようです。
相変わらず路面のグリップが低かった予選ではフェルスタッペンがベストタイムをマークしたものの、トラックリミット違反でタイムが抹消され、3番手となりました。メルセデス勢が1-2となり、復調(と言って良いのか?)が感じられます。
特筆すべきは、予選で11番手に入ったラッセル。競争力の劣るウィリアムズで11番手は非常に価値がありますし、前戦では良い戦いをしていただけに今後にも期待ができます。

さて、気温19度、路面温度40度となった決勝。トップ10ではメルセデス勢、レッドブル勢、そしてルクレールがミディアムタイヤを履いています。

スタートでは大きな混乱がありませんでしたが、1周目終わりのメインストリートでライコネンがジョビナッツィのリアにヒットし、1コーナーを曲がれずリタイヤ。これによりセーフティカーが導入されました。

7周目にレースが再開されると、フェルスタッペンがターン1でハミルトンをオーバーテイク。ボッタス、フェルスタッペン、ハミルトンが4番手以下を大きく離す展開となります。

11周目、ハミルトンがDRSを使いターン1でフェルスタッペンをオーバーテイク。フェルスタッペンも抵抗しますが、上手くいきませんでした。

14周目、ペレスがようやくノリスを抜いて4番手に浮上するも、フェルスタッペンからは大きく離されています。トップ争いに2台置きたいレッドブルとしては、かなり厳しい状況です。

20周目、ハミルトンがターン1でボッタスをオーバーテイクし、ボッタスという壁を手に入れたハミルトンは逃げていきます。

21~25周目でソフト勢がピットイン。

35周目、フェルスタッペンがピットインしボッタスにオーバーカットを仕掛けます。翌週ボッタスがバーして前で戻るものの、ターン5でフェルスタッペンがボッタスをオーバーテイク。

レースは淡々と進んだようで、63周目にボッタス、64周目にフェルスタッペンがそれぞれフリーストップでピットインしファステストラップを狙うものの、フェルスタッペンはまたしてもトラックリミット違反によりベストタイムが抹消され、ボッタスがファステストラップを記録しました。

今週の角田

初めてのコース、しかも路面のグリップが低いコースであるため、開催前から厳しいとではと思っていました。

予選ではやはりグリップを得ることができなかったようで、ソフトタイヤの使い方が角田の改善すべきポイントであるように思います。
決勝においても終始グリップを得ることができなかったようで、マシンのバランスに苦労したというコメントが出ていました。

今回もタイヤを中心に色々と経験できたようですし、シーズン中盤までは学習と割り切って色々とトライして欲しいと思います。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)


Formula 1 Gran Premio De España 2021

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開催日程 : 2021年5月7日~9日(日本時間9日22時レーススタート)
開催場所 : スペイン バルセロナ
コース名 : Circuit de Barcelona-Catalunya
走行距離 : 4.675km × 66Laps = 308.424km
早くも第4戦スペインGPですが、今年はこれまでの所、ハミルトンとフェルスタッペンが異次元の走りで他を圧倒する展開が続いています。

過去のデータが豊富なこのサーキットでは、少なくても今年中盤までの競争力がハッキリと見えてくると思います。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:18.504、メルセデス)
  • FP2 : ルイス・ハミルトン(1:18.170、メルセデス)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:17.835、レッドブル)
  • Q : ルイス・ハミルトン(1:16.741、メルセデス)
  • R : ルイス・ハミルトン(1:33:07.680、メルセデス)
予選では、ハミルトンが通算100回目となるポールポジションを記録しました。フェルスタッペンは完全に力負けをした格好なので個人的には悔しいのですが、この金字塔を見る事ができた事はとてもラッキーだったとも思います。

今回のレースは、FPを見る限りタイヤの持ちがキーとなりそうです。抜けないサーキットのため、トラックポジション重視の1ストップが多くなると思いますが、タイヤの性能劣化が顕著であり、フェラーリなど幾つかのチームはそれが問題となる可能性があります。
なお、スタートタイヤはライコネンがミディアムを選択した他は、全員がソフトタイヤを選択しています。

さて、気温21度、路面温度31度となった決勝。スタート直前に小雨が降ったものの、路面が濡れるほどでは無くドライタイヤでのスタートです。

サーキット紹介で「スタートから1コーナーまでが長く、決勝スタート時の順位変動が大きい傾向にあるのでそこに注目しても面白いかもしれません。」と書いた通り、好スタートを決めたフェルスタッペンが1コーナーでハミルトンをオーバーテイクし、トップに躍り出ました。

ハミルトンがフェルスタッペンにオーバーテイクされた際、真後ろにしたボッタスの立ち上がりがやや遅れ、ボッタスはルクレールに先行を許します。
ルクレールという壁を手にしたフェルスタッペンとハミルトンは、後方とのギャップをあっと言う間に広げていきました。

7周目、角田のマシンがコース上でストップしたためセーフティカーが導入されました。電気系か燃圧のトラブルのようですが、残念です。

11周目にレースが再開されると、大きな順位変動が無く各車タイヤマネジメントに専念する時間帯となりました。

24周目、ハミルトンに迫られていたフェルスタッペンがピットインしますが、タイヤが用意できておらず、レッドブルとしては珍しくピットストップに4秒以上かかりました。

28周目、ハミルトンがピットイン。フェルスタッペンとの差は6秒まで広がりましたが、35周目にはDRS圏内に入ってきます。

42周目、ハミルトンがピットインし予選で使用したミディアムタイヤにスイッチします。フェルスタッペンとは20秒以上の差となり、さらには間にボッタスを挟むことになりましたが、膠着状態を打破する実績のある戦略へと切り替えます。
なお、フェルスタッペンはこの時点ですでにタイヤに不安を抱えていますが、この時点でピットインするという選択は取れなかったと思います。

50周目を前にして中団勢の数台がピットに入り2ストップ作戦へと切り替え、各所で1ストップ作戦と2ストップ作戦の攻防となります。

52周目、ハミルトンがボッタスをオーバーテイク。レッドブルファンはボッタスを全力で応援していたと思いますし、ボッタスも多少の粘りは見せたものの、チームオーダーも出ていたため極端なブロックはできません。

53周目にボッタスがピットインし、一時4番手に下がるも57周目にルクレールをオーバーテイクし表彰台圏内に復帰。

60周目、ハミルトンがDRSを使ってフェルスタッペンをメインストレートでオーバーテイク。まさに戦略が実った瞬間ですが、この戦略をしっかりと遂行するハミルトンは本当素晴らしいドライバーだと思います。
なお、ハミルトンに抜かれたフェルスタッペンはピットインを行い、ソフトタイヤを履いてファステストを記録しました。

今回のレースを見ると、メルセデスが完全に復調したと見て良いと思います。まさか競争力が拮抗していると思っていた今年、2019年のハンガリーの再現を見ることになるとは思いませんでした。
おそらく想像以上にメルセデスとレッドブルの差は大きいと思いますが、トップ争いが激しいと見ていて本当に楽しいので、レッドブルも頑張ってメルセデスに食らいついていって欲しいと思います。

今週の角田

予選で不甲斐ない走りをした角田は、無線や取材に対してチームを批判するようなコメントを出しました。これについては、本人が後で謝罪のコメントを出していますが、相当イライラしているようです。

アンガーコントロールは彼の課題の1つですが、本質的にはタイヤの使い方、FP1・2でのセッティングのまとめ方、そしてそもそも素早くマシンに慣れる事が重要だと思います。
近年はテスト制限等で新人には厳しい条件とは言え、F1では新人を長い目で見るなんか事はそうありません。特にレッドブルはその傾向が強いため、本人も焦りを感じている部分はあると思いますが、そういった中で結果を出していくのがF1ドライバーとも言えます。

まあ、根本的に昨年レッドブルのマシンがこのサーキットで苦しかったことを考えれば、今年のアルファタウリが苦しいのはある種仕方ないと言えますから、次に向けてしっかりと切り替えてほしいと思います。

レース自体は、7周目に燃圧が低下するトラブルでリタイヤとなりました。あまり抜けないサーキットなので最終的な順位はあまり期待できませんでしたが、マシンへの適応を深化される機会を逃したのは少し痛かったと思います。

タイヤに関する情報

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Formula 1 Grand Prix De Monaco 2021

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開催日程 : 2021年5月20日~23日(日本時間23日22時レーススタート)
開催場所 : モナコ公国
コース名 : Circuit de Monaco
走行距離 : 3.337km × 78Laps = 260.286km
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて中止となった伝統のモナコGPが、F1サーカスに帰ってきました。
グランプリ前には、マクラーレンからノリスの複数年契約が発表されました。確かリカルドとも複数年契約をしていたと記憶しているので、当面はこのドライバーラインナップが続くものと思います。
また、前戦角田にPUトラブルが発生したホンダですが、燃圧低下に関しての対策をすべてのPUに施したようです。
  • FP1 : セルジオ・ペレス(1:12.487、レッドブル)
  • FP2 : シャルル・ルクレール(1:11.684、フェラーリ)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:11.294、レッドブル)
  • Q : シャルル・ルクレール(1:10.346、フェラーリ)
  • R : マックス・フェルスタッペン(1:38:56.820、レッドブル)
FPと予選を見る限り、驚くべきことにフェラーリが良さそうです。最後の最後にクラッシュしたとは言えルクレールがポールポジションを獲得するとは、全く予想していませんでした。

クラッシュの影響が心配されたルクレールですが、土曜日の夜にはギアボックスに問題は無いとのリリースが出され安心していました。しかし、決勝前のレコノサンスラップでドライブシャフトのトラブルが発覚し、グリッドに付かずリタイアとなりました。
シューマッハ時代以降のフェラーリはこういう大きなミスをしがちなので、前々から言われていることですがチーム側が体制をきちんとする必要があると改めて感じました。

さて、気温20度、路面温度37度となった決勝。オーバーテイクは事実上不可能で、基本的には1ストップとなり、何よりトラックポジションが重要なレースとなります。

ポールポジションが不在のままレースがスタートし、無事に2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンが1コーナーを制しました。後方も大きなクラッシュなどは無く、まずは順調なスタートと言えます。

フェルスタッペンとボッタスは互いにファステストラップを叩き出しながら、3番手のサインツ以下を離しにかかります。

20周目頃になるとボッタスのタイヤがタレ始め、サインツとの差が縮まり、フェルスタッペンの独走状態となりました。ただ、全体的には当初の想定よりタイヤの持ちは良く、どこまでピットインを伸ばせるかがキーとなりそうです。

29周目、ハミルトンがピットインしハードタイヤに交換。
30周目、ボッタスがピットインするも、右フロントタイヤが外れない珍しいトラブルでリタイヤ。ガスリーはタイヤ交換後にペースが上がりきらなかったハミルトンの前で戻る事に成功。
31周目、ベッテルがピットインし、ガスリーとハミルトンの2台をオーバーカットして復帰。
34周目、ヘレスがピットインし、なんと3台をオーバーカットして4番手で復帰。前が空いた数周で一発の速さを見せたペレスは、やはり素晴らしいドライバーです。
また、意外にタイヤが持つことと、硬めのタイヤの温まりが悪い事が相まってオーバーカットが容易になっているようです。

以降、上位勢に大きな波乱は生まれませんでした。

67周目、フリーストップを得られるハミルトンがピットインし、ソフトタイヤに履き替えます。
69周目、ハミルトンがファステストラップを叩き出して1ポイントを稼ぎ出しました。

トップのフェルスタッペンは、悠々と差をキープしてモナコ初優勝。2位にサインツ、3位ノリスとなり、ポディウムの3人が3人共モナコ初表彰台となりました。

今回の結果により、フェルスタッペンがドライバーズランキング首位、そしてレッドブルがコンストラクターズランキング首位となり、メルセデス一強時代からの転換を強く印象づけました。

今週の角田

モナコ初挑戦の角田は、FP2で右リアをガードレールにヒットし時間を無駄にしてしまいました。特にモナコは走行時間を最大限活用する必要があるのですが、クラッシュした場面はやや攻めすぎていたようです。

予選では0.018秒足りずQ1敗退となり、抜けないモナコでは致命的な16番手スタートとなりました。車検に呼ばれて時間を取られたあげく、最後のアタックではトラフィックに引っかかる散々な予選でしたが、1発目からタイムを出せるようにFPで習熟走行ができなかったことは遠因であると思います。

セーフティカーが出ない限りノーチャンスなので、今年はモナコを勉強すると割り切ってなんとか完走を狙う必要があります。

決勝では後方で苦しい戦いをしたものの、ハードタイヤで65周、その後ソフトタイヤを履き一時はファステストラップを記録するなどし、無事に完走を果たしました。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)

Formula 1 Azerbaijan Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年6月4日~6日(日本時間6日21時レーススタート)
開催場所 : アゼルバイジャン バグー
コース名 : Baku City Circuit
走行距離 : 6.003km × 51Laps = 306.049km
超高速市街地バトルが、F1に帰ってきました。前戦モナコで輝いたフェラーリが、同様にメカニカルグリップが重要なバグ-で良ければ、今年のマシンの長所が明らかになるでしょう。
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:43.184、レッドブル)
  • FP2 : セルジオ・ペレス(1:42.115、レッドブル)
  • FP3 : ピエール・ガスリー(1:42.251、アルファタウリ)
  • Q : シャルル・ルクレール(1:41.218、フェラーリ)
  • R : セルジオ・ペレス(2:13:36.410、レッドブル)
FPからホンダ製PU搭載車の好調が見えていたアゼルバイジャンGPですが、予選ではQ3の最後に角田がクラッシュした影響で、ルクレールがポールポジションを獲得しました。
2番手にはメルセデスのハミルトンが続きましたが、今週は流れが非常に悪く、実際の競争力を表しているようには見えません。
今年のマシンに関して、モナコからの流れを見るとフェラーリはメカニカルグリップに優れており、メルセデスはその逆と言えるかもしれません。

決勝に向けて、予選時の赤旗無視によりノリスが3グリット降格となった事に伴い、角田が7番手スタートとなりました。
また、フェルスタッペンのマシンのタイヤにダメージが見つかったことにより、Q2で使用したタイヤではなく、Q1で使用したタイヤでスタートすることになっています。

さて、気温24度、路面温度40度となったアゼルバイジャン決勝。やや涼しい気温がタイヤに対してどう作用するでしょうか。

混乱が起きやすいスタート後の1コーナーも大きな波乱はありませんが、ペレスが4位に上がるなど上位勢でも順位変動がかなりあります。

3周目のターン1でハミルトンがルクレールをパスし、トップに躍り出ます。しかし。いつものようにグイグイ差を広げることはありません。
7周目のメインストレートでフェルスタッペンがルクレールをパス、8周目にペレスも続いてレッドブルが2-3番手体制を築きました。

11周目、ハミルトンがピットインするも少し時間がかかりました。今回は1ストップが主流なので、ここからハードタイヤで最後まで走ることになります。

12周目、フェルスタッペンがピットインし、ハミルトンの前でコースに復帰します。また、13周目にはペレスがピットインし、同様にハミルトンの前に出ました。これでレッドブルが1-2番手体制となり、ペレスという壁を得たフェルスタッペンが少しずつ差を広げていきます。

18周目、ベッテルがピットインし、角田の前に復帰。モナコ同様にソフトタイヤが予想より性能劣化が少なく、オーバーカットが機能しているようです。

全員がタイヤを労りながら走るなか、30周目までスタートタイヤのハードタイヤを引っ張っていたストロールの左リアタイヤが突如バーストし、大きなクラッシュとなったためセーフティカーが導入されます。
ホームストレート上にデブリが散乱しており、ピットを車列が通過するためピットインはできなくなっています。

34周目ピットが開くと、数台がタイヤ交換を行いました。中でもアロンソとジョビナッツィは、フレッシュなタイヤでどこまでいけるか楽しみです。

36周目、レースが再開。ここでベッテルがルクレール、翌週にはガスリーをパスして4番手に浮上しました。

再びタイヤをセーブしながらの展開となっていた終盤の46周目、メインストレートで首位を走るフェルスタッペンのマシンの左リアタイヤが突如バーストし、クラッシュ。ストロールと全く同じ現象が再現されていまいセーフティカーが導入されますが、残り3周となった48周目に赤旗に切り替わりました。

どうやら残り3周(実質2周)の超スプリントレースをやるようですが、FIAの運営やピレリタイヤへの懸念は約30分の中断中大きくなるばかりです。
1位ペレス、2位ハミルトン、3位ベッテル、4位ガスリー、5位ルクレール、6位角田というトップ6で再開されますが、私にはハミルトンが優勝してフェルスタッペンの傷が大きくなる未来しか見えません。

50周目、スタンディングスタートでレースが再開されるも、ペレスの加速が鈍くハミルトンが前に出たと思ったと同時に、ハミルトンのフロントタイヤがロックしてターン1を曲がれず順位を大きく下げてしまいました。

これで楽になったペレスは、超スプリントレースを制して移籍後初勝利。2位にベッテル、3位にガスリーという珍しい顔ぶれの表彰台となりました。

ハミルトンが曲がりきれなかった理由は、ブレーキマジックという機構のスイッチをオフにし忘れたというイージーにものでしたが、これはペレスがそこまで彼を追い込んだ事によった起きたと思います。
ペレスも油圧の問題からチェッカー後すぐに車を止め、ガスリーもPUにトラブルを抱えていたようで、実はギリギリのホンダ製PU1-3位だったようです。

今回はペレス、ベッテル、アロンソというベテランの移籍組が輝きました。それぞれマシンへの適応が進んだようですし、ライコネンの入賞を見ても混乱時のベテランはやはり強いと言わざるを得ません。

今週の角田

予選Q3の最後にクラッシュしてしまったのは痛いですが、それでも自己最高位の7位で決勝を終えることができたのは成長したと言えます。
ただ、リスタート時には6位、ハミルトンがターン1を突っ切ったことで実際には5位を獲得できた可能性を考えると7位は少し不満が残る結果とも言えます。

アルファタウリは、ハマれば表彰台に手が届く車です。しかし、焦らず気負わず、若さを見せながらも成長していく姿を見せて欲しいと思います。

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Formula 1 Emirates Grand Prix De France 2021

r8
開催日程 : 2021年6月18日~20日(日本時間27日22時レーススタート)
開催場所 : フランス ル・キャステレ
コース名 : Circuit Paul Ricard
走行距離 : 5.842km × 53Laps = 309.69km
市街地サーキットを連戦した後の常設サーキット3連戦の1戦目、メルセデスとレッドブルの熾烈な争いがより激化する中、今年中盤の勢力図を占う大切なGPとなりました。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:33.448、メルセデス)
  • FP2 : マックス・フェルスタッペン(1:32.880、レッドブル)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:31.300、レッドブル)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:29.990、レッドブル)
  • R : マックス・フェルスタッペン(1:27:25.770、レッドブル)
メルセデスの反撃を予想していた中、FPから想定よりレッドブルの調子が良さそうで、GP全体を通じて大接戦となる事が予想されました。
予選ではフェルスタッペンが1人1分30秒を切る異次元の速さを見せますが、ボッタスも復調の気配があり、まさにメルセデスとレッドブルのチームバトルとなりそうです。

なお、予選Q1でクラッシュしてノータイムだった角田の出走は認められたものの、ギアボックスおよびフロア交換を必要としたため、ピットレーンスタートとなりました。

さて、気温24度、路面温度37度となった決勝。思いの外タイヤが持たない可能性が指摘される中、全車ミディアムないしハードタイヤを装着しています。

スタートから1コーナーにトップで入ってフェルスタッペンが、コーナリング中に挙動を乱してコースオフし、ハミルトンがトップに立ちます。
ポールリカールはストレートがあるもののブレーキング勝負となる場面が少なく、基本的にはトラックポジション重視、かつ1ストップが予想されておりフェルスタッペンには苦しい展開です。
また、決勝前に降った雨の影響で路面が変わってしまい、ハミルトンは無線でグリップの低さを指摘しています。

タイヤマネジメント優先でレースが進み、トップ3台(ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス)がほぼ等間隔で争う中、4番手のペレスが徐々に遅れ出しました。中団も団子状態が続いており、ペースを中々上げられず、しかも中々抜けない展開になっています。

10周目あたりからタイヤの性能劣化に苦しむドライバーが多くなり、14周目のルクレールを皮切りに各車ピットに入ってタイヤを交換していきます。ルクレールやその後に入ったリカルドが、サインツとガスリーアンダーカットしているため、上位勢の動きも気なります。

17周目にボッタスがピットイン。
18周目にフェルスタッペンがピットインし、ボッタスの前でコースに復帰。
19周目にハミルトンがピットインするも、ピット出口でフェルスタッペンに先行されます。

結果的に上位勢では、フェルスタッペンがボッタスのアンダーカットを阻止するとと共に、ハミルトンをアンダーカットするという最高の結果となりました。ここから上位3台は再び僅差の膠着状態となります。

ペレスとノリスが24周目にピットインし、他車に対して第2スティントでタイヤにアドバンテージを得ることができました。

32周目、フェルスタッペンが2ストップ作戦へと変更し、ピットイン。ミディアムタイヤで4番手から巻き返しを図ります。

44周目、フェルスタッペンがボッタスをパス。なお、49周目にはボッタスがペレスにもパスされ、表彰台圏外となりました。

残り3周になったところでフェルスタッペンが首位ハミルトンの背後に迫り、52周目のターン8、フェルスタッペンが見事にハミルトンをパス。

ハミルトンをパスしたフェルスタッペンは見る見る差を広げ、重要なGPで優勝を果たしました。

中団勢の戦いでは、フェラーリが最もタイヤの性能劣化に苦しんでいたように思います。反対にマクラーレンは非常に良い戦いをしており、キャラクターの違いがかなり明確でした。
ちなみに、メルセデスとレッドブルが本気で飛ばし合う展開になったことで、中団勢以下は思いっきり離されてしまい、まるでカテゴリが違うのだなと感じました。

また、個人的に最も驚いたのは、通常あまりおもしろい展開にならないポールリカールでのフランスGPが、ここまで面白くなったことです。やはり違うチームがトップ争いを僅差でバチバチやっていると、抜けない上に1ストップが定石であっても面白くなるのだなと改めて感じました。

今週の角田

またしても予選でクラッシュした角田は、おそらくチーム内でも苦しい立場になっているのだろうと推察します。しかも、今回は正直特に飛ばさなくても通過できるQ1で、さらに開始早々のクラッシュであるため、ちょっと擁護ができません。

レースでは早めにピットストップを行った影響により、最後はタイヤの性能劣化に苦しんだようです。

今週末の収穫は完走できた事以外に無く、今後は予選でのクラッシュは厳禁、さらにポイントをコンスタントに稼いでいく事は絶対でしょう。

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Formula 1 Grosser Preis Der Steiermark 2021

rusterrreich
開催日程 : 2021年6月25日~27日(日本時間27日22時レーススタート)
開催場所 : オーストリア シュピールベルグ
コース名 : Red Bull Ring
走行距離 : 4.318km × 71Laps = 306.452km
新型コロナウイルス感染症拡大によるスケジュール変更のため、第8戦は第9戦の開催地であるレッドブルリンクでの開催となります。3連戦の2戦目、ここでレッドブルが勝てばメルセデスを突き放す大きな1勝となるでしょう。
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:05.910、レッドブル)
  • FP2 : マックス・フェルスタッペン(1:05.412、レッドブル)
  • FP3 : ルイス・ハミルトン(1:04.369、メルセデス)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:03.841、レッドブル)
  • R : マックス・フェルスタッペン(1:22:18.925、レッドブル)
メルセデスはグランプリの入りからタイヤの扱いに苦労していた印象ですが、実際予選では1人1分3秒台を記録したフェルスタッペンに太刀打ちができませんでした。

予選中に角田が邪魔だったと告げ口をしたボッタスは確かに予選2番手と復調しているものの、FP中にピットレーンでスピンをするというF1らしからぬシーンを作ったことで3グリッド降格となり、ハミルトンがフロントローからスタートすることになります。
予選で最も輝いたのは、ペレスを抑えて4番手に入ったノリスでしょう。マクラーレンが、というよりはノリスが乗るマクラーレンは現在中団トップの競争力と言っても良いかもしれません。
また、アルファタウリのガスリーも今シーズンは好調が続いており、トップに何かあれば表彰台に手が届く位置にいることができる力を持っています。

雨の予報もあった決勝ですが、気温26度、路面温度52度、路面はドライ、雨の確率はかなり低いという状況となりました。前戦同様、タイヤの性能劣化が問題となりそうです。

スタートでは大きな混乱は無かったものの、やや出遅れたガスリーにルクレールが1コーナーの先で当てた事でガスリーの左リアタイヤがパンクし、リタイヤを喫しました。
また、この接触でルクレールはフロントウイングを交換、巻き込まれたラティフィは右リアにダメージを食らいピットに入りました。

フェルスタッペンとハミルトンが徐々に後続を引き離す中、元々ストレートが速いノリス以下はスリップストリームまたはDRSトレイン状態となり早くも膠着状態となります。

7周目、リカルドのPUに問題が生じたようでズルズルとポジションを落とします。ただ、翌週には問題が解決したようでペースが戻ったものの、8番手から13番手まで落ちてしまいました。

10周目、ペレスがようやくノリスをパスするものの、2番手ハミルトンとはすでに約10秒ほど開いています。また、ペレスは前方2台についていくペースがありません。
中団では7番手のアロンソのペースが悪く、かなり後方までDRSトレインが伸びています。今回は車によってタイヤの性能劣化の度合いがかなり異なっているようです。

各車タイヤマネジメント最優先で我慢のレースが続く中、25周目ハミルトンがターン4で姿勢を崩し、あわやという場面があったものの事なきを得ます。

25周目、ここまで素晴らしい走りを見せていたラッセルがピットインしハードタイヤに交換する際、ニューマチックバルブエアの充填作業が必要となり戦線を離脱します。
ニューマチックバルブという技術はターボ禁止後に高回転化が進む中で導入された結構昔からあるものですが、昨年も第7戦でルクレールがエア充填のために長い時間ピットストップしたりと、近年でも稀に今回のような事を見かける事があります。

26周目、ペレスがピットインしハードタイヤに交換しますが、通常の倍近い4.8秒のピットストップとなりました。
27周目、ボッタスがピットインし、ペレスの前で復帰します。仮にペレスが通常通りのピットストップであれば、このタイミングでの順位が入れ替わりは無かったでしょう。
28周目、ハミルトンがピットイン。
29周目、フェルスタッペンがピットイン。

ピットイン前後でも1位と2位の差は変わらず、終始4~5秒の間隔でレースが進みます。いまのところ、中団勢も含めてピットストップで大きな順位変動はありません。

37周目、ルクレールがピットインしミディアムに交換。1周目のピットイン時にハードタイヤを履いて走っていましたが、ここからフレッシュなタイヤで追い上げるようです。

42周目、タイヤマネジメントを頑張っていたサインツがピットイン。7番手をキープしています。

後半もタイヤマネジメント最優先で大きな動きが少ない状況が続きますが、その中でルクレールがタイヤアドバンテージを活かして徐々に前に出てきました。

54周目、5番手以下に大きな差があるためフリーストップとなるペレスがピットインし、ミディアムタイヤに履き替えます。ペレスは前戦のフェルスタッペンの再現を狙い、10秒以上前方のボッタスを捉えるべくプッシュを開始しました。

レース終盤になるとメルセデス勢のタイヤの性能劣化が進み、フェルスタッペンとハミルトンの差が10秒以上となります。
69周目にトップ狙いを諦めたハミルトンがピットインし、ソフトタイヤを履いてファステストラップを狙いにいくようです。

最終的にはフェルスタッペンが2位以下を大きく引き離して連勝を達成し、レッドブル・ホンダとしては4連勝となりました。
2位にはファステストラップを記録したハミルトン、3位はボッタス、ペレスは0.5秒ほどまで縮める事ができたので、あと1~2周あれば表彰台だったかもしれません。

5位ノリス以下はフェルスタッペンにラップダウンされており、前戦に続きレッドブルとメルセデスとそれ以外が明確になりました。

今週の角田

FPから比較的コンスタントに走ることができ、予選も8番手を記録しました。ただ、予選途中にボッタスをブロックしたという裁定で3グリット降格となりましたが、これはタイミングやボッタスの接近を伝えなかったチーム側の問題でもあるため、仕方ないとも言えます。

決勝では序盤~中盤にかけてラッセルにハマり、後半はアロンソにハマっていましたが、グリッド降格が無ければ全く違った展開が予想されただけに悔しい週末でした。

最終的に10位でポイントは獲得できたものの、マシンの競争力から考えると予選・決勝共にコンスタントに6~8位にはいてほしいので、もう半歩プッシュしてラックを呼び込む必要があるのかなと思います。

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Formula 1 myWorld Grosser Preis Von Österreich 2021

rusterrreich
開催日程 : 2021年7月2日~4日(日本時間4日22時レーススタート)
開催場所 : オーストリア シュピールベルグ
コース名 : Red Bull Ring
走行距離 : 4.318km × 71Laps = 306.452km
3連戦の3戦目、前戦から引き続き舞台はオーストリアです。レットブルが頭一つ抜け出しつつありますが、メルセデスの反抗、そして僅差の中団勢の戦いも注目です。
なお今回は久々に観客上限の無いレースとなっており、延べ人数で132,000人ものファン(大半はフェルスタッペンのファン!?)が訪れました。
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:05.143、レッドブル)
  • FP2 : ルイス・ハミルトン(1:04.523、メルセデス)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:04.591、レッドブル)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:03.720、レッドブル)
  • R : マックス・フェルスタッペン(1:23:54.543、レッドブル)
全体的な勢力図分布は前戦から特に変わりは無いものの、予選ではノリスが2番手、ラッセルが9番手というサプライズがありました。
フェルスタッペンのQ3での最終アタックが不発だった事もありますが、ノリスは僅か0.048秒という僅差で2番手となっており、調子の上がらないメルセデスを食える可能性が非常に高いと感じます。
ラッセルに関してはミディアムタイヤでQ2を突破しており、少なくても予選に関してはウィリアムズのマシンも戦えるレベルに戻ってきた事を印象づけました。また、メルセデスはこのコースに合わせ込めないのか、再びパッとしない週末となりました。

観客席の多くがオレンジ色で染まる気温20度、路面温度33度と前戦よりだいぶ涼しくなった決勝。ただでさえタイヤの性能劣化が問題となっていましたが、今週はさらに1段階柔らかいタイヤの組み合わせという事で、Q3進出組のうちQ2でソフトタイヤを履いてベストタイムを出したアルファタウリ勢とアストンマーティン勢は序盤でどの程度飛ばせるかが勝負となりそうです。

各車スタートを決め、大きなトラブル無く1コーナーを抜けていきます。しかし、3コーナーでオコン
が行き場を無くしてヒットした挙げ句、右フロントサスペンションを壊しリタイアとなり、セーフティーカーが導入されました。

4周目、レース再開。ギリギリで加速をしたフェルスタッペンはなんとか首位をキープして1コーナーに入ります。4コーナーでは、2番手ノリスとアウトから仕掛けた3番手ペレスが僅かに接触し、ペレスがコース外に弾き飛ばされ10番手に後退しました。
この接触により、ノリスには5秒ペナルティが課せされました(20周目頃)。

首位フェルスタッペンは徐々にノリス以下を引き離しますが、ノリス以下は各ポジションでDRSトレイン状態となっており、膠着状態となります。

12周目、角田がピットインしてハードタイヤに交換。翌週にガスリーもタイヤを交換しますが、ソフトタイヤスタートではタイヤの性能劣化が早すぎる上、タイヤを交換してもDRSトレインによりポジションを上げる事が難しいので、ポイント獲得は結構厳しそうに思えます。
なお、角田にはピット入口で白線を超えたことにより、5秒ペナルティが課せられました。

20周目、ハミルトンがターン4でようやくノリスをオーバーテイクしますが、すでにフェルスタッペンは遥か前方に離れています。

30周目、ノリスがピットインし、5秒ペナルティを消化。同時にピットインしたボッタスがノリスの前でコースに復帰し、メルセデスが2番手と3番手となりました。
31周目にハミルトン、32周目にフェルスタッペンがそれぞれピットに入り、上位勢は概ね1ストップ作戦で淡々とレースを進めていくようです。

40周目、ペレスがターン4でルクレールのインに飛び込みますが、ルクレールが押し出されてコースオフします。これに対して、今日はよく出る5秒ペナルティが課せされました。

46周目、ルクレールがターン6でペレスをアウトからオーバーテイクしようと試みますが、再び押し出されてコースオフ。そしてペレスには再び5秒ペナルティが課せられました。

48周目、ハードタイヤスタートのサインツがようやくピットインします。前戦同様フェラーリはタイヤの性能劣化が少ないマシン特性に合わせた戦略でポジションを上げています。

レースも中盤から終盤に差し掛かった頃、ハミルトンのマシンにダメージがある事が無線を通じて判明します。50周目頃にはボッタスに対してハミルトンと勝負をするなと無線が飛んだものの、後方からノリスが迫っている状況もあり、52周目にメルセデスはハミルトンとボッタスの順位入れ替えを決断します。53周目には、ノリスがハミルトンをオーバーテイクし表彰台圏内へと戻ってきました。

フェルスタッペンはすでに2番手に20秒以上の差を持っており、さらに引き離し続けています。後方とのマージンが充分にありフリーストップとなったフェルスタッペンは、60周目にピットインして新品のハードタイヤに交換し、PUのモードを変更してファステストラップを記録しました。

ポイント圏内最後の10番手争いでは、ラッセルがずっと頑張っていたものの、67周目に力尽きアロンソが先行しました。
最終周には、12~13番手を走行していたライコネンとベッテルの接触があり、その後ろにいた角田が12番手に上がりました。

ファステストラップも記録したフェルスタッペンは危なげなく勝利し、これで3連戦3連続ポールトゥウィンを記録。レッドブル・ホンダとしては、5連勝となりました。

今週の角田

ようやくマシンの持つ競争力を引き出して予選7番手を記録しましたが、ソフトタイヤスタートでは戦い切ることが難しく、さらにピットに入る際に白線を2回も踏むという初歩的なミスを繰り返し、ポイントを獲得する事ができませんでした。

戦略的に難しいとは言え、ガスリーがポイントを獲得している事を考えると、角田はまたしてもマイナスの印象を持たれる事になったと思います。

ポイントとしては、1回目のタイヤ交換の後でポジションを中々上げられなかった事があります。ガスリーはスルスルっとポジションを上げる事に成功しましたが、角田も勝負所では多少のリスクを犯してもポジションを上げていかなければなりません。

ペナルティに関しては、チームから無線できちんと情報が伝えられていなかったという事もあったようですが、少なくてもFPでその辺はきちんと確認をしている必要がありますし、あまりにも初歩的なミスなのでどんな言い訳も通じないと個人的には思います。

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Formula 1 Pirelli British Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年7月16日~18日(日本時間18日23時レーススタート)
開催場所 : イギリス ノーサンプトンシャー、バッキンガムシャー
コース名 : Silverstone Circuit
走行距離 : 5.891km × 52Laps = 306.198km
レース自体はライブでテレビ観戦できましたが、その後あまりにも忙しくて更新ができておりませんでした。

さて、F1史上初のスプリントレース形式の予選が導入された、記念すべきグランプリとなりました。賛否両論ありますが、個人的には予選に関しては一発の速さがフォーカスされるべきだと改めて感じました。
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:27.035、レッドブル)
  • Q : ルイス・ハミルトン(1:26.134、メルセデス)
  • FP2 : マックス・フェルスタッペン(1:29.902、レッドブル)
  • SQ : マックス・フェルスタッペン(25:38.426、レッドブル)
  • R : ルイス・ハミルトン(1:58:23.284、メルセデス)
スプリント予選レースでは、痛恨のスピンをしたペレス、アッと驚くオーバーテイクを見せたアロンソ、良い位置につけたラッセル(ペナルティで3グリッド降格)など色々と見どころもありました。

気温29度、路面温度51度という暑いコンディションとなった決勝。スプリント予選レースが行われたため、決勝のスタートタイヤは全車が自由に選択できることもポイントですが、大方は1ストップ作戦を見越したミディアムタイヤを選択しています。

素晴らしいスタートを決めた2番手ハミルトンは、トップのフェルスタッペンに襲いかかります。その結末はターン9のアクシデントに繋がり、フェルスタッペンはクラッシュしてリタイヤとなりました。

このアクシデントにより2周目に赤旗が提示され、ハミルトンは10秒ペナルティを課せられました。個人的には100%ハミルトンが悪いと感じましたが、その理由は彼が過去同様の手法で前方の車を回した事があり、かつ今回は充分なスペースがあったように見えたためです。

フェルスタッペンが離脱したリスタート後、しばらくはルクレールが頑張っていたものの、結局ハミルトンが勝つというおそらく観戦していた人全員がそうなるだろうな思った通りになりました。

つまり、かなりつまらないレースとなりました。なお、今回は更新が大幅に遅れ、観戦メモはありますが記憶が曖昧になっているので詳細は記載しません。

今週の角田

決勝では10位でポイントを獲得できましたが、予選並びにスプリント予選レースでもっと上に来てほしかったと思います。ただ、根本的にマシンがこのコースに合っていないように感じたので、その中では良い結果だったとも思います。

決勝では、前半しっかりと我慢をしてタイヤマネジメントを徹底していたのは印象的でした。

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Formula 1 Magyar Nagydíj 2021

hungaroring
開催日程 : 2021年7月30日~8月1日(日本時間1日22時レーススタート)
開催場所 : ハンガリ- ブタペスト
コース名 : Hungaroring
走行距離 : 4.381km × 70Laps = 306.63km
大波乱のレースとなりました。また、現時点では順位が確定していませんが、その辺も自分用メモなので少し記載しておきます。
  • FP1 : マックス・フェルスタッペン(1:17.555、レッドブル)
  • FP2 : バルテリ・ボッタス(1:17.012、メルセデス)
  • FP3 : ルイス・ハミルトン(1:16.826、メルセデス)
  • Q : ルイス・ハミルトン(1:15.419、メルセデス)
  • R : エステバン・オコン(2:04:43.199、アルピーヌ)
メルセデスの復調が感じられる中、いよいよレッドブルとの熾烈な戦いが期待できる気配です。近年はメルセデス同士の戦いはあったものの、やはり違うチーム同士のバトルは緊迫感が全く違うので見ていて本当に楽しいシーズンになっています。

土曜日の夜と日曜日の午前中に雨天となり、スタート30分前にも小雨が降ったことで、路面は洗い流され、路面温度が33度まで下がりました。ウェット(インターミディエイトタイヤでの)スタートですが、レースが始まるとすぐにドライ方向となりそうです。

なお、フェルスタッペンが今年3機目のPU、クラッシュの影響で予選を戦えなかったミックは最後尾からのスタートなります。Q2でクラッシュしたサインツは、グリッドに影響するペナルティの類は無いようです。
全車インターミディエイトでフォーメーションラップに出ますが、ジョビナッツィがフォーメーションラップでピットインを行いミディアムタイヤに交換するギャンブルに出ました。

スタートでは2番手のボッタスが大きく出遅れ、1コーナーでタイヤをロックさせ、ノリスに追突。その影響でノリスがフェルスタッペンに、ボッタスはさらにペレスを押し出し、大波乱の幕開けとなりました。
同様にストロールもルクレールとリカルドと接触し、結果的にボッタス、ルクレール、ストロールがここでリタイヤとなりセーフティーカーが出て、11コーナーではペレスもマシンを止めました。
フェルスタッペンはなんとかピットまで戻り新品のインターミディエイトタイヤに交換しますが、ピットアウト時にマシンからパーツが飛び散るなど、かなりのダメージがあるようです。

2周目、コース上に大量のデブリがあるため赤旗中断となりました。なお、ノリスもダメージが大きくリタイヤとなっています。

1周目のアクシデントにより、トップのハミルトンは変わらないものの、2位オコン、3位ベッテル、4位サインツ、5位角田、6位ラティフィなどと見たことの無い順位になっています。中々抜けないこのコースでは、面白い結果が待っていそうです。

赤旗の間に雨が上がり、全車インターミディエイトタイヤでかつセーフティーカー先導で1周周り、4周目からレース再開となります。ただ、スタート前にハミルトン以外がピットインしてミディアムタイヤに交換し、ハミルトンだけがインターミディエイトタイヤでスタンディングスタートをするという珍現象が発生しました。

4周目、遅ればせながらハミルトンがピットインするも、最後尾となりました。これでオコンがトップとなり、後ろにはベッテルやラティフィがいるため、大きなチャンスを手にしました。

大きなダメージを抱えるフェルスタッペンは中々ペースが伸びませんが、珍現象で最後尾かになっただけのハミルトンは猛烈に追い上げます。
トップの方では、首位オコンと2位ベッテルが3位ラティフィ以下を大きく離します。4位の角田はタイヤの性能劣化が早く、3位を伺う展開にはなりません。
ただ、かなり大きな違いが無いとオーバーテイクが難しいハンガロリンクなので、各ポジションあまり大きな変動はありません。

19周目、ハミルトンがピットインしてハードタイヤに交換。
20周目、フェルスタッペンがピットインしてハードタイヤに交換するも、アンダーカットを許します。

その後ハミルトンは猛追を開始し、32周目には角田をオーバーテイクして5位まで浮上します。タイヤの性能劣化はマシンによって多少異なりますが、総じて苦労している中でハミルトンはさすがのドライビングです。

36周目、2位ベッテルがピットインするもやや時間がかかります。
37周目、首位オコンがピットインし、なんとかギリギリベッテルの前で戻りました。ベッテルはピットイン時の失敗が無ければアンダーカットを成功させていただけに、悔いが残る形です。

40周目、ダメージの影響もあるのか、フェルスタッペンが2度目のピットインを行いミディアムタイヤに変更します。マシンのダメージは、かなり大きいようです。

47周目、ハミルトンがピットインし、ミディアムに交換します。5番手で戻り、ファステストラップを叩き出しながら上を狙います

55周目ハミルトンがアロンソに追いつくものの、65周目の1コーナーまでアロンソが老練な技を披露しハミルトンを抑え込みます。近年稀に見る素晴らしい攻防戦で、これぞF1という戦いを久々を見る事ができました。

トップ争いはオコンが首位を守って初優勝。2位はベッテル、3位にハミルトン。ただ、オコンの優勝はハミルトンを長く抑え込んだアロンソの功績と言えるでしょう。

チェッカーのあとにターン12でマシンを止めたベッテルですが、レース後に燃料残量がレギュレーションで規定された1リットル未満だった事が発覚し、なんと失格扱いとなりました。チームが抗議しているため正式な結果ではありませんが、これによりハミルトンは2位扱いとなっています。

また、1周目のアクシデントを引き起こしたボッタスとストロールは、共に次戦5グリッド降格となりました。ただ、個人的には前戦のハミルトンも含め、次戦出場停止でも良いくらいの事だったと思います。

今週の角田

FPでクラッシュし、予選もかなり苦しんだ角田でしたが、あれた展開の中でしっかりと7位でゴール(ベッテルの件があり暫定で6位)しました。

レースの序盤で前を行くラティフィを抜ければまた違った展開となったでしょうか、ハンガロリンクはオーバーテイクが難しいコースで、マシンも決まっていなかったようなので仕方ないと見ています。ただ、全体的にタイヤの性能劣化が他車より早く、マネジメントし切れない印象がありました。

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Formula 1 Magyar Nagydíj 2021

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開催日程 : 2021年8月27日~29日(日本時間29日22時レーススタート)
開催場所 : ベルギ- スパ、フランコルシャン
コース名 : Circuit de Spa-Francorchamps
走行距離 : 7.004km × 44Laps = 308.052km
ベルギーGPを前に、ペレスが来季もレッドブルで走ることが発表されました。また、記事更新のタイミング直前にキミ・ライコネンの今シーズン限りでの引退が発表されました。
雨の影響で、実質的にはノーレースとなりました。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:45.199、メルセデス)
  • FP2 : マックス・フェルスタッペン(1:44.472、レッドブル)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:56.924、レッドブル)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:59.765、レッドブル)
  • R : マックス・フェルスタッペン(0:03:27.071、レッドブル)
予選では、ウィリアムズが光りました。予選はかなりの雨の中でしたが、Q1では当初からインターミディエイトで勝負に出た事で、タイヤのウォームアップの違いにより難なくQ2進出を決めます。
Q2ではアタック合戦の末にラッセルがQ1への進出を決め、Q3ではノリスがオー・ルージュで大クラッシュをして赤旗中断があったこともあり、各車本的には最後の1Lap勝負となりましたが、ここでもラッセルが2周のウォームアップ走行の後アタックする本当との一発勝負を決めて2番手を獲得するなど、とても強い印象を残しました。

決勝も断続的に降り続く雨により路面がフルウェットの中、まずレコノサンスラップでペレスがクラッシュしました。

その後、セーフティーカー先導でのフォーメーションラップを行われました。2週に渡るセーフティーカー先導の走行が行われたものの、結局は赤旗が提示されました。
この間レース自体はスタートされていないという解釈のもと、レッドブルはペレスの車の修理を完了させます。

約3時間の中断の後、再びセーフティーカー先導によりコースに入ります。残り1時間のカウントダウンが再開され、39周に周回数が減算され、セーフティーカー先導により3周ほど走行するものの、結局は再びの赤旗提示となりました。
以後天候は回復することはなく、ただ規定上はレースを行ったことになったため、トップ10にはそれぞれハープポイントが与えられることとなりました。

F1に関する規定を全て熟知しているわけではありませんが、個人的にはセーフティーカー先導で数周しただけでレースが成立し、その結果に基づいてポイントを付与するのは変だと思います。
これが予選結果(Q3の開始判断も微妙でしたが)に基づくのであれば良いのですが、ドライバーにとってノーチャンスの中でポイントが与えられるのはどう考えてもおかしいと思います。

今週の角田

特にありません。

タイヤに関する情報

ピレリ公式に情報がありません。

Formula 1 Heineken Dutch Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年9月3日~5日(日本時間5日22時レーススタート)
開催場所 : オランダ 北ホラント州
コース名 : Circuit Zandvoort
走行距離 : 4.259km × 72Laps = 306.648km
36年ぶりとなったザントフォールト・サーキットでのF1開催です。フェルスタッペンの地元とあって熱狂的なファンが押し寄せる中、ライコネンが新型コロナウィルスに感染し欠場(代役はクビサ)、また日本GPのキャンセルが発表されました。

なお、レース終了後から記事更新までの間に、
 →ボッタスが今季限りでメルセデスを離脱し、来季はアルファロメオ加入
 →アルファタウリは2022年も同じラインナップ(角田残留)
 →ラッセルが今季限りでウィリアムズを離脱し、来季はメルセデス加入
 →アルボンが来季ウィリアムズよりF1に復帰
 →ライコネンは次戦も欠場(代役はクビサを予定)
といった様々な動きがありました。
  • FP1 : ルイス・ハミルトン(1:11.500、メルセデス)
  • FP2 : シャルル・ルクレール(1:10.902、フェラーリ)
  • FP3 : マックス・フェルスタッペン(1:09.623、レッドブル)
  • Q : マックス・フェルスタッペン(1:09.071、レッドブル)
  • R : マックス・フェルスタッペン(1:30:05.395、レッドブル)
レッドブル優勢であるという見方の中、予選Q1でペレスが敗退する波乱がありました。ペレスは予選後に今季4機目のPUに戦略的な交換を実施しており、ピットレーンスタートとなりました。

タイヤは上位10台が全てソフトタイヤでのスタート、以下はミディアムが多数を占めています。タイヤの持ちに関しては未知数な部分も多いだけに、展開が読めません。

さて、気温21度、路面温度35度の中、レーススタート。フェルスタッペンが素晴らしいスタートを見せ、後方も小さな接触はあったもののキレイに走行しています。

スタートから飛ばすフェルスタッペンは、早々にハミルトンを引き離しにかかり、4位ガスリー以下は大きく離れる展開となります。
そんな中、8周目にハードタイヤでスタートしたペレスがブレーキング時に右フロントタイヤをロックさせ、大きなフラットスポットを作ってしまい、予定外のタイヤ交換となりました。

想定以上にソフトタイヤの性能劣化が進む中、10周目のベッテルを皮切りに続々と各車2ストップ作戦へと切り替え、20周目にはハミルトンもピットインしミディアムタイヤに交換します。
21周目、フェルスタッペンがピットインし同じくミディアムタイヤに交換し、ハミルトンの前に戻ります。

メルセデスは後方にスペースがある3位ボッタスに、タイヤが苦しいままで走行を続けさせ、フェルスタッペンを妨害する作戦を採用します。
31周目にボッタスを抜いたフェルスタッペンですが、背後にハミルトンが迫っており、ボッタスを捨て駒にしたメルセデスの戦略は機能したようです。

39周目にハミルトンがピットインしミディアムタイヤに交換しますが、戻ったところが悪そうです。
40周目にフェルスタッペンがピットインし、ハードタイヤに交換。ハミルトンの前に戻りました。

55周目あたりからハミルトンがタイヤの性能劣化に苦しめられ、60周手前からペースが落ち始めます。やはりタイヤに厳しいサーキットの特性により、ハードタイヤを履いたフェルスタッペンに軍配が上がった格好です。

トップ争い以外に面白かったのが、67周目にピットインしたボッタス。ハミルトンにフリーストップを与えるためのピットインで、かつ5秒も静止時間がかかりました。また、その後チームからファステストラップを出すなと言われましたが、なんとそれを無視してボッタスがファステストラップを記録。
これによりハミルトンはファステストラップを出す必要があり、70周目にピットインを行いソフトタイヤを履いてファステストラップを叩き出しました。

レースは、余裕を持ってフェルスタッペンが優勝。メルセデス勢が続き、4位にはなんとソフトからミディアムへの1ストップ作戦を機能させたガスリーが入りました。

今週の角田

フリー走行や予選ではあまりパッとした結果を残せませんでした。決勝では、48周目にPUトラブルとためリタイアとなりました。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)

Formula 1 Heineken Gran Premio D’italia 2021

italy
開催日程 : 2021年9月10日~12日(日本時間12日22時レーススタート)
開催場所 : イタリア モンツァ
コース名 : Autodromo Nazionale Monza
走行距離 : 5.793km × 53Laps = 306.72km
第10戦に続いてスプリントレースが試験的に実施されましたが、個人的にはグリッドを決めるためのレースはやはり必要ないなと感じています。確かに波乱要素はありますが、予選は純粋な速さを見ることができるルールにして欲しいと思います。

なお、ライコネンは新型コロナウィルス感染症により欠場し、引き続きクビサが代役で出場しています。
  • FP1 : ルイス・ハミルトン(1:20.926、メルセデス)
  • Q : バルテリ・ボッタス(1:19.555、メルセデス)
  • FP2 : ルイス・ハミルトン(1:23.246、メルセデス)
  • SQ : バルテリ・ボッタス(27:54.078、メルセデス)
  • R : ダニエル・リカルド(1:21:54.365、マクラーレン)
メルセデス及びメルセデスPU勢が有利という見方の中、FP1から実際にそのとおりの展開となりました。レッドブルも健闘はしましたが、やはりあと一歩のパワーはメルセデスに分があるようです。

スプリントレースでは、ハミルトンがスタートに出遅れ一歩後退。また良い位置につけていたガスリーが早々にクラッシュと波乱がありました。
また、本来であればポールポジションを獲得できた好調ボッタスですが、4基目のPU導入により最後尾からのスタートが決定しています。

決勝前、レコノサンスラップでガスリーのマシンにトラブルが発生し修復作業に入りました。また、グリッド上では角田のマシンにもトラブルが見つかり、角田はスタートすることなくリタイアとなりました。

気温28度、路面温度44度いう比較的暑いイタリアGP。自由選択のスタートタイヤですが、ハミルトンなど数台がハードを選択した他は、ミディアムを選択しています。

ボッタスが最後尾スタートとなった事でポールポジションに繰り上がったフェルスタッペンですが、スタートでやや出遅れで2番グリッドのリカルドが1コーナーで先行します。
また、4番グリッドからスタートしたハミルトンは、1コーナーでノリスをパスし3番手に上がりましたが、フェルスタッペンとの攻防によりノリスにパスされ4番手に戻りました。
後方ではロッジアの出口でジョビナッツィがクラッシュし、VSCが導入されます。

VSCが解除されるとレースは膠着状態となります。トップ勢もストレートスピードが速いマクラーレンのリカルドに対し仕掛けるチャンスが無いフェルスタッペン、その後ろも同様にノリスに対して中々仕掛けられないハミルトンという、DRSトレインが形成されています。

概ね淡々としたレース展開ですが、11周目にノリス vs ハミルトンがあったりと時折見どころのあるバトルも展開されます。
20周目を前にして各車リアタイヤの性能劣化が進み、タイヤを労るために前車との距離を一定に保ちながらの走行となります。

22周目、リカルドがピットインしハードタイヤに交換。
23周目、フェルスタッペンがピットインするも、なんと11秒もかかってしまいます。
24周目、ノリスがピットインしてフェルスタッペンの前へ。
25周目、ハミルトンがピットインし、やや作業が遅れるもギリギリフェルスタッペン前に出ますが、フェルスタッペンは1コーナーでアウトから被せに行き、スペースあまりを残さなかったハミルトンと接触。両者リタイアとなりました。

フェルスタッペンとハミルトンのクラッシュによりセーフティーカーが導入され、各車続々とピットインを行います。

31周目にレースが再開すると、ノリスがルクレールをパスしてマクラーレン1-2体制が構築されます。
32周目にはペレスがルクレールをパスして3番手に上がりますが、シケインをカットした事で5秒のタイムペナルティを受けました。
34周目、最後尾から怒涛の追い上げを見せているボッタスが4番手まで浮上します。

トップのリカルドのペースがそれほど速いわけでは無いため、後方はかなり詰まっていますが、マクラーレンはストレートスピードが速いので1-2体制を崩される気配がありません。3番手にペレスという壁があることで、ボッタスが脅威では無くなっているこれ以上ない展開です。

43周目、ペレス vs ボッタスとなりますが、結果的にボッタスが抜ききれません。この辺スパッと仕留められないあたりが、ハミルトンとの大きな差の一つでしょう。

終盤は大きな波乱も無く、マクラーレン勢が1-2のままチェッカーとなりました。マクラーレンとしては2012年以来の優勝(2010年以来の1-2)と、ここ10年不遇の時代を過ごしてきましたが、良いところまで挽回してきたことを印象づけました。

リカルドは表彰台でお約束のシューイを披露。2位に入ったノリスも被害に遭いました。

なお、レース後の審議でフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュの責任はフェルスタッペンにあるとして、次戦3グリッド降格が決定しています。個人的には50-50だと思いましたが.....。

今週の角田

スタート前のグリッド上でブレーキ関係にトラブルが見つかり、スタートができませんでした。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)

Formula 1 VTB Russian Grand Prix 2021

russia
開催日程 : 2021年9月24日~26日(日本時間26日21時レーススタート)
開催場所 : ロシア ソチ
コース名 : Sochi Autodrom
走行距離 : 5.848km × 53Laps = 309.745km
結果から言えば、なんと言っても今回はハミルトンが記念すべき100勝目を達成しました。
  • FP1 : バルテリ・ボッタス(1:34.427、メルセデス)
  • FP2 : バルテリ・ボッタス(1:33.593、メルセデス)
  • FP3 : 悪天候のためキャンセル
  • Q : ランド・ノリス(1:41.993、マクラーレン)
  • R : ルイス・ハミルトン(1:30:41.001、メルセデス)
今回はPUを戦略的に交換するドライバーが多く、フェルスタッペン、ルクレール、ラティティが予選前までに交換をしています。また、予選後にはボッタスが今年5機目を投入していますが、これはフェルスタッペンを抑えるための戦略(ボッタスはそれを否定していますが)と言われています。

予選はウェットからQ3の最後にドライというエキサイティングな内容で、ノリス、サインツ、ラッセルという新鮮なトップ3となりました。

さて、気温19度、路面温度は22度とかなり低く、前日の雨でグリップが無い路面です。決勝中の降雨も予想されており、波乱を予感されます。なお、スタートタイヤは自由選択となり、ミディアムが大半を占めています。

スタートを上手く決めたフレッシュな上位3人ですが、スタートから長い直線から勝負となる2コーナーに最初に飛び込んだのは2番グリッドとサインツです。
フェルスタッペンが最下位スタートの中で是が非でも最大ポイントを取りたい4番グリッドのハミルトンですが、スタートが悪く7位にまで後退してしまいました。

トップのサインツと2位ノリスが3位ラッセル以下を引き離す序盤の戦いの中、後方ではフェルスタッペンが6周目に懸案事項だったボッタスをオーバーテイクするなど徐々に順位を上げています。

タイヤの性能劣化が見え始めた12周目にストロールがピットインし、14周目にサインツがピットインするも、ノリスはステイアウトを選択します。
すると路面状況が改善を見せ始め、ステイアウト組とタイヤ交換組のタイムがほぼ同等となり、アンダーカットが機能しづらい状況となりました。

22周目、ハミルトンを抑えていた2位のリカルドがピットインするも、シグナルが切り替わらず大幅なタイムロスをしてしまいます。
ハミルトンはノリスを猛追しますが、その後ろのアロンソとフェルスタッペンはついていくことができません。

26周目、ハミルトンがピットインし、リカルドの前で戻ります。同時に入ったフェルスタッペンは、ラッセルの後方となりました。
28周目、ノリスもピットインを行い、サインツの前で戻ります。

30周目頃になるとハミルトンが次々と前の車をパスするものの、フェルスタッペンはやはりそのペースからやや遅れてしまいます。このコースでは伝統的にメルセデスが強いと思い知らされます。

第1スティントを伸ばすトップのペレス、アロンソ、ルクレールまでの3台の後方に、実質トップのノリス、そしてハミルトンが追いつきます。
その後前が開いたノリスは、ハミルトンが出したファステストラップを塗替えながら対抗するも、43週目には差が1秒以内となります。

46周目、急激に天候が悪化しはじめ雨が降ってきました。
47周目にボッタスやラッセル、48周目にフェルスタッペンやサインツなど、49周目にはハミルトンがピットに入りインターミディエイトタイヤに交換しますが、ノリスはタイヤ交換を拒否しステイアウトを選択しました。

残り4周、雨の中ドライタイヤで粘るノリスとインターミディエイトを履くハミルトンの差は約20秒。しかし、雨脚はさらに強まり初優勝を目前にしたノリスは走行を続ける事が難しいとピットに入り8番手まで順位を落とします。

終わってみればハミルトンの大逆転優勝、そして最後尾スタートのフェルスタッペンが2位表彰台といつもの顔ぶれとなりました。ただ、内容は非常にエキサイティングなもので、ある種伝説のレースとなると思います。

今週の角田

12番グリッドからスタートするも、1周目に最後尾まで転落。中盤もペースが無く、最後の雨も小雨と判断してソフトタイヤを履きますが、すぐにインターミディエイトに履き直しするなど、全く良いところが無かった週末でした。

マシンバランスに手こずっている感のある角田ですが、少なくてもガスリーのすぐ後ろにはつけたいところです。

タイヤに関する情報

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(Twitter @pirellisport)

Formula 1 Singapore Airlines Singapore Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年10月1日~3日(日本時間3日21時レーススタート)
開催場所 : シンガポール
コース名 : Marina Bay Street Circuit
走行距離 : 5.063km × 61Laps = 308.706km
F1で初めてナイトレースを開催した市街地サーキットです。低速コーナーが中心となる為、ブレーキングスタビリティとPUの加速性能(と車体のトラクション性能)が重要です。
昨年からオーバーテイクを誘発するため、ターン13の先にDRSゾーンが追加されましたが、それほど効果があったようには感じませんでした。

市街地サーキットなので、タイヤのタレ等に起因するペースの大きな違いが無ければ追い抜きは難しいサーキットであり、コンクリートウォールに囲まれた区間が多く、ミス=クラッシュとなるためセーフティカーやVSCの導入率が非常に高いため、それを見越した戦略も必要です。

タイヤへの負担は小さく、燃料の消費に伴ってラップタイムは上がっていく傾向にあります。但し、リアタイヤのオーバーヒートには注意が必要です。

Formula 1 Honda Japanese Grand Prix 2021

japan
開催日程 : 2021年10月8日~10日(日本時間10日14時レーススタート)
開催場所 : 日本 鈴鹿
コース名 : Suzuka International Racing Course
走行距離 : 5.807km × 53Laps = 307.471km
世界でも屈指のテクニカルコースとして知られる鈴鹿は、高速区間と低・中・高速と様々な要素が絡み合ったコーナーがあり、マシンの総合力が試されるサーキットの1つです。
特にセクタ-1はリズムに乗らないと速く走ることは不可能であり、ドライバ-からの評価も非常に高い部分です。

但し、オーバーテイクができるポイントが少なく、トラックポジションが重要なので単調な展開になる事もしばしばあり、テレビで観戦すると面白くないと感じる事があります。

チケットが異常に高いのですが、せっかくの日本開催ですので可能な方は現地での観戦をオススメします。新型コロナウイルス感染症拡大が落ち着いていれば、なんとか我が家も現地観戦したいと思います。

Formula 1 Aramco United States Grand Prix 2021

usa
開催日程 : 2021年10月22日~24日(日本時間25日4時レーススタート)
開催場所 : アメリカ オースチン
コース名 : Circuit of The Americas
走行距離 : 5.513km × 56Laps = 308.405km
ターン3~5はシルバーストンのマゴッツ・べケッツや鈴鹿のSによく似ており、通常とは逆の反時計回りで、ターンの1の高低差が約31mと非常に大きい事が特徴です。
低速コーナーもかなり多いために全体的にはテクニカルなサーキットという印象で、特に序盤と15~19コーナーではタイヤに横方向の大きな負荷がかかります。しかし、高速コーナーも多いために左フロントタイヤへの負荷も高く、セッティングの難易度は極めて高そうです。

オーバーテイクポイントは、ターン1と12になります。ターン1の直前はコース幅がかなり広く、3ワイド以上の激しいバトルが見られる珍しいコーナーです。

Formula 1 Gran Premio De La Ciudad De México 2021

r18-k
開催日程 : 2021年10月29日~31日(日本時間11月1日4時レーススタート)
開催場所 : メキシコ メキシコシティ
コース名 : Autódromo Hermanos Rodríguez
走行距離 : 4.304km × 71Laps = 305.354km
現在は使用されていない野球場を利用してコースが建設されたという独創的なサーキットで、1965年にホンダF1が初優勝をしたサーキットとして有名です。
ここは立地が標高2,300m程度と非常に高く、PUの性能や高地故にダウンフォース量が少なくなるというエアロダイナミクスへの影響がありセッティングが難しいところで、FP1・2ではコースオフするマシンが多く、その難しさがわかるかと思います。

コース序盤は長いストレ-トがあり、オーバーテイクは比較的容易です。中盤は中高速コーナー、終盤は低速コーナーが中心となり、一周をまとめるには総合力が必要なタイプのサーキットです。

昨年から、ターン11の先にDRSが追加されましたが、レース終盤にタイヤの状態に大きな違いが合ったものの、オーバーテイクを仕掛ける動きが見られませんでした。

Formula 1 Grande Prêmio De São Paulo 2021

brazil
開催日程 : 2021年11月5日~7日(日本時間8日2時レーススタート)
開催場所 : ブラジル サンパウロ
コース名 : Autódromo José Carlos Pace
走行距離 : 4.309km × 71Laps = 305.909km
アメリカと同様に反時計回りのサーキットです。路面がバンピーで高低差があり、低速から高速とあらゆるコーナーがありますが特に高速コーナーが多いためタイヤに関しては横方向にキツく、ドライバ-に関しては体力的にキツイと言われます。
また、天候が変わりやすく荒れたレース展開になる事もしばしばあるので、個人的に見逃せないグランプリの1つとなっています。

オーバーテイクポイントはほぼ1コーナーに限定されますが、進入が下り坂なので毎年勢い余ってオーバーランするマシンが多く見られます。

最近ではサーキット云々より強盗などの犯罪がクローズアップされる事が多く、毎年の様にチーム関係者が被害に遭っている印象です。

Formula 1 Rolex Australian Grand Prix 2021

r1
開催日程 : 2021年11月19日~21日(日本時間21日15時レーススタート)
開催場所 : オーストラリア メルボルン
コース名 : Melbourne Grand Prix Circuit
走行距離 : 5.303km × 58Laps = 307.574km
公園内の湖を周回する公道と駐車場の一部を利用したサーキットで、一般的な市街地サーキットよりはランオフエリアが広いものの、セーフティカーの導入率が高い傾向にあります。

常設サーキットでは無いので、路面はややバンピーでラバーが乗っておらず滑ります。タイヤへの負担が低いサーキットで、近年は最も柔らかいタイヤでも多くの周回を走行する事が可能です。
フロントタイヤにきついサーキット(フロントリミテッド)と言われますが、レース中はフロントタイヤの温度が下がる事でグリップが落ち、アンダーステア傾向が強くなりズルっと滑る事が理由だと思います。

DRSゾーンが3箇所設定されましたが、オーバーテイクは非常に困難な事に変わりはなく、基本戦略はトラックポジションをいかにキープするかです。
レース内容は単調になりがちで、かつ今年は開幕制では無いことから、いつものドキドキ感が無いオーストラリアGPとなりそうです。

Formula 1 Saudi Arabian Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年12月3日~5日(日本時間6日1時レーススタート)
開催場所 : サウジアラビア ジェッダ
コース名 : Jeddah Street Circuit
走行距離 : 6.175km × 50Laps = 308.75km
F1を開催する33カ国目として手を挙げたのが、サウジアラビアです。将来的には常設サーキットでの開催が予定されていますが、今年に関してはストリートコースのナイトレースとなります。

3月18日に公開されたティルムデザインのレイアウトは、事前にインターネットに出ていたように、最も早く長いストリートサーキットとなりました。
最高速度320km/h以上、平均速度は250km/h以上、DRS区間が最大3つ設置される見込みで、非常にエキサイティングなレースを観ることができるかもしれません。

情報があまり無いので確定的な事は言えませんが、DRS区間のエンドでのオーバーテイクは容易そうではあるものの、勝負を仕掛けられる低速コーナーが少なく、タイヤに負荷がかかりやい中速コーナーが多い印象があり、気温等々との兼ね合いもありつつなんとなくタイヤマネジメント最優先となりそうな気がしています。

Formula 1 Etihad Airways Abu Dhabi Grand Prix 2021

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開催日程 : 2021年12月10日~12日(日本時間12日22時レーススタート)
開催場所 : アラブ首長国連邦 アブダビ
コース名 : Yas Marina Circuit
走行距離 : 5.554km × 55Laps = 305.355km
市街地サーキットの特徴を強く持つサーキットです。また、夕方にスタートし日没を迎えて行くという点も通常のレ-スとは異なるため、情景的には非常に印象深いGPだと思います。
前半は約1.2kmの長いストレートがあるなど超高速サーキットですが、後半は直角コーナーが連続する区間もあるテクニカルサーキットで、マシンの総合力が必要なサーキットになっています。

日没と共に路面温度が急速に低下するため、レ-ス用のセッティングは妥協が必要です。タイヤに関しては路面がスムースなので、日没後の温度低下以外は特に問題になることはないでしょう。

2本の長いストレートがあるものの、オーバーテイクはあまり期待できません。テレビ観戦者にとってはとても退屈な展開となる事が多く、レース展開はあまり印象的ではありません。


(Last Editing Date : 2021 / 09 / 27)