見た目が美しいマシンは速い。第一印象は割と大切だと思います。
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【一覧】
※以下、文中で触れている各データの数値は、F1公式ホームページを参考にしています。
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レギュレーションの大きな変更点
ドラスティックな変更は無いものの、幾つか重要な変更点もあるので簡潔にまとめてみます。- PUは年間3基まで(MGU-K等一部は年間2基まで)
- 15グリット以上のグリット降格ペナルティの場合、自動的に最下位からスタート
- タイヤコンパンドが5から7種類に増加(各GPはその中から3種類)
- Tウイングと大きなシャークフィンが消える
- ハロ(Halo、コクピット保護装置)の装着が義務化
- トリック・サスペンションの禁止
F1 2018年シーズン 新車発表
【一覧】
※以下、文中で触れている各データの数値は、F1公式ホームページを参考にしています。※掲載順は、下から新車発表順となっています。
カラーリングは初年度に近い印象で、かなりスッキリしていると思います。昨年はブレーキ周りのトラブルが続いていた印象なので、その辺がどうクリアされているか興味があります。
【ドライバー】 8 : Romain Grosjean 20 : Kevin Magnussen
Sahara Force India F1 Team(公式、F1公式)
中団勢トップ最右翼。今年はトップ3に近づく事ができるか。
近年は確実に進歩しているチームですが、オーナーに逮捕状が出ているなどサーキットの外では色々と問題を抱えています。商業的な理由により今季開幕までにチーム名が変更される可能性が高いとの事ですが、雑音の中であっても中団勢トップは狙いたいでしょう。
マシンは、特徴的なノーズ形状もそのままの正常進化版です。毎年ドラスティックな変化はありませんが、確実に進歩しているチームなので面白みは無いものの安心感があり、このマシンも今年のトレンドはしっかり取り入れられている印象があります。
マシンは、特徴的なノーズ形状もそのままの正常進化版です。毎年ドラスティックな変化はありませんが、確実に進歩しているチームなので面白みは無いものの安心感があり、このマシンも今年のトレンドはしっかり取り入れられている印象があります。
追記1(2018.03.05)
バルセロナテスト1回目は、あまり本格的なテストができなかった印象です。タイムも1:21.841(S)が最高と振るわず、少し心配な結果となりました。追記2(2018.03.12)
周回数はそれなりですが、速さを全く見せておらずある意味不気味な存在です。個人的にはルノーと共に4番手チーム最右翼ですが、開幕戦が終わるまで本当にわかりません。【ドライバー】 11 : Sergio Perez 31 : Esteban Ocon
Red Bull Toro Rosso Honda(公式、F1公式)
正念場のホンダの意地を見られるか。中団最上位を目指すシーズン。
マクラーレンとのコラボが失敗に終わったホンダが新たに組むのが中団チームのトロ・ロッソです。バルセロナテスト初日に93周を走行し、タイム的にもトップから2秒落ちで中団勢と良い勝負だった事を考えれば最低限のパフォーマンスも備えていると思います。
ただ、ホンダ製PUの信頼性の確保とパフォーマンスの向上が、年間3基しか使えないレギュレーションの中でどうなるのか不安です。
他の不安要素としては、やはりドライバーでしょう。2016年GP2チャンピョンのガスリーと昨年のWECチャンピョンのハートレーのコンビですが、F1の世界ではほぼ新人なので1年見てみないとわかりません。
マシン自体は正常進化版ですが、サイドポッドの後方への絞り込みは他のチームより攻め込んでいる印象です。ルノー製PUからホンダ製PUへスイッチする事が発表されたのが遅かった為、根本的な変更をする時間が無かったのだと思います。
トロ・ロッソとホンダのコラボレーションが本来の力を発揮するのは来年以降でしょうが、ホンダとしては地に落ちたブランド力を回復できるか勝負と年ですし、トロ・ロッソとしてもルノーやフォースインディアといったライバルに負けるわけにはいきません。
速さに関してはあまり希望的観測をしても仕方ないとは言え、中団勢で上位を争えそうな雰囲気を感じます。序盤からポイントを獲得できれば、波に乗れるのですが・・・
ただ、ホンダ製PUの信頼性の確保とパフォーマンスの向上が、年間3基しか使えないレギュレーションの中でどうなるのか不安です。
他の不安要素としては、やはりドライバーでしょう。2016年GP2チャンピョンのガスリーと昨年のWECチャンピョンのハートレーのコンビですが、F1の世界ではほぼ新人なので1年見てみないとわかりません。
マシン自体は正常進化版ですが、サイドポッドの後方への絞り込みは他のチームより攻め込んでいる印象です。ルノー製PUからホンダ製PUへスイッチする事が発表されたのが遅かった為、根本的な変更をする時間が無かったのだと思います。
トロ・ロッソとホンダのコラボレーションが本来の力を発揮するのは来年以降でしょうが、ホンダとしては地に落ちたブランド力を回復できるか勝負と年ですし、トロ・ロッソとしてもルノーやフォースインディアといったライバルに負けるわけにはいきません。
追記1
異常な寒波に襲われているバルセロナテスト2日目は、天候条件により周回数は限定されたもののPUも問題はなく、そこそこの速さを示しました。追記2(2018.03.05)
とにかく信頼性を重視したテスト内容だったと思います。1:21.318(S)がベストですが、最多周回数を記録しつつもホンダPUが壊れなかった事が安心材料の1つです。追記3(2018.03.12)
プレシーズンテスト2回目は1基でテストをこなしてきたホンダPUで最終日に少しトラブルが出てしまったようです。とは言え、8日間で約3,830kmを走行できた事によりホンダPUは一定程度の信頼性を確保できたと言って良いでしょう。速さに関してはあまり希望的観測をしても仕方ないとは言え、中団勢で上位を争えそうな雰囲気を感じます。序盤からポイントを獲得できれば、波に乗れるのですが・・・
【ドライバー】 10 : Pierre Gasly 28 : Brendon Hartley
McLaren F1 Team(公式、F1公式)
失敗に終わったホンダとのコラボ。今年は言い訳が出来ない1年に。
ホンダに見切りをつけたマクラーレンは勝負と年となり、マシンのイメージカラーをブルース・マクラーレンが使っていたオレンジと変更しました。
マシンを横から見るとスポンサーがいない状況が明らかですが、ホンダ対比でルノーのロゴが小さい事からマクラーレンに対してそれほど力を入れていないのでは?と思います。
基本的には正常進化版ですが、ハロの搭載とホンダからルノーへスイッチした事への対応に追われたので他の部分はシーズンを通じてアップデートしていく事になるでしょう。
根本的な部分では昨年よりレーキを重視した事により、ドラッグを増やすエアロを使わなくても良くなった事で間違いなく直線では速くなるでしょう。
PUをスイッチした事によりシャシーの後部は大幅に刷新されているはずです。気になる点はサイドポッドから後方への絞り込みが甘い事と、サイドポッドの開口部がかなり小さく見えることです。PUの違いから冷却についての考え方も異なるとは思いますが、今季のルノーPUは熱に対してシビアでは無いのでしょうか。
その他、ギアボックスやリアサスペンションについても適合させなければならず、全体として競争力を発揮できるようにするには時間がかかるでしょう。
マシンを横から見るとスポンサーがいない状況が明らかですが、ホンダ対比でルノーのロゴが小さい事からマクラーレンに対してそれほど力を入れていないのでは?と思います。
基本的には正常進化版ですが、ハロの搭載とホンダからルノーへスイッチした事への対応に追われたので他の部分はシーズンを通じてアップデートしていく事になるでしょう。
根本的な部分では昨年よりレーキを重視した事により、ドラッグを増やすエアロを使わなくても良くなった事で間違いなく直線では速くなるでしょう。
PUをスイッチした事によりシャシーの後部は大幅に刷新されているはずです。気になる点はサイドポッドから後方への絞り込みが甘い事と、サイドポッドの開口部がかなり小さく見えることです。PUの違いから冷却についての考え方も異なるとは思いますが、今季のルノーPUは熱に対してシビアでは無いのでしょうか。
その他、ギアボックスやリアサスペンションについても適合させなければならず、全体として競争力を発揮できるようにするには時間がかかるでしょう。
追記1
バルセロナテスト初日に右リアタイヤのホイールナットトラブル(?)によるタイヤ脱落というアクシデントが発生しました。
タイム的にも柔らかいタイヤを履きショートカットを駆使してようやくトロ・ロッソの上に行く程度と期待していた程のものではないようです。
Twitterでは、DRSとスリップを使用してもストレートでトロ・ロッソを抜けない動画が公開されていましたが、ストレートスピードについては今年も課題になるかもしれません。
ただ、純粋な速さが足りない事は絶望的ですが、信頼性に関しては今シーズンの開発で乗り切れる部分なのである時点以降は戦えるマシンになっているかもしれません。
タイム的にも柔らかいタイヤを履きショートカットを駆使してようやくトロ・ロッソの上に行く程度と期待していた程のものではないようです。
追記2
バルセロナテスト2日目は、エキゾーストパイプを止めているクリップの破損により走行時間が限定されました。3番手タイムを記録しましたが、この時履いていたタイヤは柔らかいものなのであまり参考にはなりません。Twitterでは、DRSとスリップを使用してもストレートでトロ・ロッソを抜けない動画が公開されていましたが、ストレートスピードについては今年も課題になるかもしれません。
追記3(2018.03.05)
唯一HSを使用して1:19.854を記録し、意外と速いと思いました。おそらく純粋な速さではトロ・ロッソをやや上回っていると思いますが、中団グループからは抜け出せないでしょう。追記4(2018.03.12)
一発の速さは中団勢トップと言えますが、信頼性については不安の残るテストとなりました。当初予想していた通り、マクラーレンのあのデザインでは排熱が追いつかずカウルが焼け焦げ、テスト期間中にカウルに穴を開けたりインテークが追加されるなどバタバタした印象があります。ただ、純粋な速さが足りない事は絶望的ですが、信頼性に関しては今シーズンの開発で乗り切れる部分なのである時点以降は戦えるマシンになっているかもしれません。
【ドライバー】 14 : Fernando Alonso 2 : Stoffel Vandoorne
Scuderia Ferrari(公式、F1公式)
メルセデスのテールが見えた昨年。今年は悲願のチャンピョンへ。
今年のトレンドを作り上げたのは昨年型のフェラーリと言っても過言ではありません。基本的には正常進化版ですが、サイドポッドがより複雑で特徴的な形状となりました。
この点において、本家と言えるフェラーリがさらに進化を遂げたように見受けられ、マシン後方への空気の流れの処理に関しては他のチームより少し進んでいると見て良いでしょう。
昨年は高速サーキットでメルセデスに後塵を拝した印象ですが、ロングホイールベース化によってどう改善されたのは気になります。
PUに関してはメルセデスに対して一歩届いていない印象ですが、昨年と同程度の差に収まっていれば今年もチャンピョンを狙える位置にはいるはすで、総じて2008年以来のコンストラクターズ制覇に向けて良い車が出来上がったように見えます。
カラーリングはサンタンデールの撤退により赤の面積が増え、なんとなく懐かしい雰囲気になりました。
2回目のテストないし開幕戦ではメルセデスに対して良いところまで行けるのか、かなり楽しみになってきました。
期待できるのはライコネンのコメントが非常にポジティブなので、今年は2台揃ってメルセデスを追い落とせる可能性が感じられます。
この点において、本家と言えるフェラーリがさらに進化を遂げたように見受けられ、マシン後方への空気の流れの処理に関しては他のチームより少し進んでいると見て良いでしょう。
昨年は高速サーキットでメルセデスに後塵を拝した印象ですが、ロングホイールベース化によってどう改善されたのは気になります。
PUに関してはメルセデスに対して一歩届いていない印象ですが、昨年と同程度の差に収まっていれば今年もチャンピョンを狙える位置にはいるはすで、総じて2008年以来のコンストラクターズ制覇に向けて良い車が出来上がったように見えます。
カラーリングはサンタンデールの撤退により赤の面積が増え、なんとなく懐かしい雰囲気になりました。
追記1(2018.03.05)
今回のテストではメルセデスに一歩及ばない印象ですが、タイムの出し方を見ているとどうも三味線を弾いているのではないかと勘ぐっています。2回目のテストないし開幕戦ではメルセデスに対して良いところまで行けるのか、かなり楽しみになってきました。
追記2(2018.03.12)
プレシーズンテスト1-2を記録したフェラーリですが、三味線を弾いたメルセデスに対して勝負できるかは微妙なところです。期待できるのはライコネンのコメントが非常にポジティブなので、今年は2台揃ってメルセデスを追い落とせる可能性が感じられます。
【ドライバー】 5 : Sebastian Vettel 7 : Kimi Raikkonen
Mercedes-AMG Petronas Motorsport(公式、F1公式)
強くて速くて当たり前。連覇を続ける事ができるのか。
基本的には正常進化版で、上面についてはハロによって発生する空気の乱れの処理によってマシン後方に変化が見られます。下面についてはフロント~バージボードあたりまで変化がある様に見えます。
開発力があるメルセデスは、テストでもほぼ毎回アップデートを持ち込むと思われる為、特にエアロに関しては開幕までまだ多くの変更があるでしょう。
おそらくマシンセッティングのスイートスポットが狭いことにより、昨年はコースによって得意不得意が割とハッキリしている様に見えましたが、それがどこまで改善されているか興味があります。
ここ数年最強の名を欲しいままにしているPUは今年も大きなステップを踏んだとの事ですが、信頼性がより鍵となる今シーズンにあって少し心配になる部分ではあります。
ドライバーの布陣は全く心配がありませんが、ボッタスは真価が問われる1年となるでしょう。
また、昨年苦労していたトラクションの部分でも大きく改善しているとの事なので、ネガを潰せたマシンとなっている可能性が高いと思います。
開発力があるメルセデスは、テストでもほぼ毎回アップデートを持ち込むと思われる為、特にエアロに関しては開幕までまだ多くの変更があるでしょう。
おそらくマシンセッティングのスイートスポットが狭いことにより、昨年はコースによって得意不得意が割とハッキリしている様に見えましたが、それがどこまで改善されているか興味があります。
ここ数年最強の名を欲しいままにしているPUは今年も大きなステップを踏んだとの事ですが、信頼性がより鍵となる今シーズンにあって少し心配になる部分ではあります。
ドライバーの布陣は全く心配がありませんが、ボッタスは真価が問われる1年となるでしょう。
追記1(2018.03.05)
Mで1:19.333のトップタイムを叩き出した最強メルセデスです。やはり今年もメルセデスを軸にして戦いが進む事になりそうですが、ここ数年と比較すると驚くほどの差は無いかもしれません。追記2(2018.03.12)
プレシーズンテストを通じてトップタイムを記録したのは1回のみでしたが、8日間で走行した距離は全チーム中最多の約4,840kmと信頼性に関しては全く問題が無いでしょう。また、昨年苦労していたトラクションの部分でも大きく改善しているとの事なので、ネガを潰せたマシンとなっている可能性が高いと思います。
【ドライバー】 44 : Lewis Hamilton 77 : Valtteri Bottas
Renault Sport Formula One Team(公式、F1公式)
信頼性向上が最大の課題。そろそろトップチームへのステップを踏めるか。
ルノーワークスとして復活してから3年目という事もあり、そろそろトップに追いつきたい頃です。昨年は信頼性の問題で大きく足を引っ張られた格好ですが、速さという点では中団の良い位置にいるのでコンストラクターズ4位という現実的な目標は見えていると思います。
ルノーの今年の問題はほぼPUの信頼性が確保できるかに絞られており、競争力としてもルノー製PUを使用するレッドブルやマクラーレンに負けるわけにはいかないプレッシャーがあります。
今年のマシンは昨年型からの正常進化版に見えます。空力の処理も足回りも昨年型を踏襲しており、とてもコンサバな印象を受けます。
トリック・サスペンションが禁止された影響を受けるチームの1つですが、それに対応するような変更が少なくても見た目ではわかりません。
ルノーのアドバンテージは、ヒュルケンベルグとサインツという非常にレベルの高いドライバーを2人揃えている点にあると思います。
横から見ると黒く、上から見ると黄色い車の見えるカラーリングは非常に斬新です。黄色と黒は往年のジョーダンが示していたようにとても映えるのですが、いまだそのジョーダンのイメージが強すぎてボーッとテレビを見ていると素で間違える時があります。
ルノーワークスとして復活してから3年目という事もあり、そろそろトップに追いつきたい頃です。昨年は信頼性の問題で大きく足を引っ張られた格好ですが、速さという点では中団の良い位置にいるのでコンストラクターズ4位という現実的な目標は見えていると思います。
ルノーの今年の問題はほぼPUの信頼性が確保できるかに絞られており、競争力としてもルノー製PUを使用するレッドブルやマクラーレンに負けるわけにはいかないプレッシャーがあります。
今年のマシンは昨年型からの正常進化版に見えます。空力の処理も足回りも昨年型を踏襲しており、とてもコンサバな印象を受けます。
トリック・サスペンションが禁止された影響を受けるチームの1つですが、それに対応するような変更が少なくても見た目ではわかりません。
ルノーのアドバンテージは、ヒュルケンベルグとサインツという非常にレベルの高いドライバーを2人揃えている点にあると思います。
横から見ると黒く、上から見ると黄色い車の見えるカラーリングは非常に斬新です。黄色と黒は往年のジョーダンが示していたようにとても映えるのですが、いまだそのジョーダンのイメージが強すぎてボーッとテレビを見ていると素で間違える時があります。
追記1
バルセロナテスト初日に非常に印象的なパフォーマンスを示しましたが、以前もテストは速いもののシーズンでは沈んだ事があるので鵜呑みにはできません。追記2(2018.03.05)
今回のテストからトップ3に次ぐ4番手が見えてきたのではないかと思います。まだまだ引き出しはありそうですし、最も今後が楽しみなチームと言えるでしょう。追記3(2018.03.12)
年間で使用できるPUは3基までですが、どうやら4基使いそうなのがルノーです。中団勢にとっては1戦失っても競争力のあるPUを使える事の方がポイント獲得に有利になる事から、今季はこういった方針のチームが多くなるかもしれません。【ドライバー】 27 : Nico Hulkenberg 55 : Carlos Sainz
Alfa Romeo Sauber F1 Team(公式、F1公式)
名門アルファ・ロメオの名前が復活。ザウバー躍進の礎となるか。
競争力よりチームの存続が話題となる事が多かったザウバーですが、アルファ・ロメオとのタッグで開発に集中できる環境ができたのでしょうか。またこのタッグにより、近年は青と白を基調にしていたザウバーのカラーリングもアルファ・ロメオのイメージに合わせた赤と白になりました。
ウイリアムズと同様に昨年型からコンセプトを一新したとの事ですが、確かにサイドポッドの開口部が非常に小さくなり攻めた形状をしています。
ハロの上部にウイングが追加されていたり、エアボックスもかなり複雑な形状をしている事からも、効果は別として細かい部分まで開発されている印象です。
全体的にここ数年のザウバーにあった野暮ったい印象は影を潜め、洗練された現代F1の水準に追いついたように感じます。
2018年に向けてホンダ製PUを搭載する契約を結んだものの後に撤回し、今年もフェラーリ製PUを搭載します。親会社のフィアットが動いた事による流れもあり、フェラーリはこれからザウバーをジュニアチームとして扱っていくものと思われます。PUに関して昨年は型落ちでしたが、今年は最新型を載せるようなので競争力に少なからず良い影響があるでしょう。
競争力よりチームの存続が話題となる事が多かったザウバーですが、アルファ・ロメオとのタッグで開発に集中できる環境ができたのでしょうか。またこのタッグにより、近年は青と白を基調にしていたザウバーのカラーリングもアルファ・ロメオのイメージに合わせた赤と白になりました。
ウイリアムズと同様に昨年型からコンセプトを一新したとの事ですが、確かにサイドポッドの開口部が非常に小さくなり攻めた形状をしています。
ハロの上部にウイングが追加されていたり、エアボックスもかなり複雑な形状をしている事からも、効果は別として細かい部分まで開発されている印象です。
全体的にここ数年のザウバーにあった野暮ったい印象は影を潜め、洗練された現代F1の水準に追いついたように感じます。
2018年に向けてホンダ製PUを搭載する契約を結んだものの後に撤回し、今年もフェラーリ製PUを搭載します。親会社のフィアットが動いた事による流れもあり、フェラーリはこれからザウバーをジュニアチームとして扱っていくものと思われます。PUに関して昨年は型落ちでしたが、今年は最新型を載せるようなので競争力に少なからず良い影響があるでしょう。
追記1(2018.03.05)
意欲的なマシンで期待していましたが、SSでも1:22.721と下位に沈んでしまいました。アルファロメオ(フェラーリ)の影響がどこまで及ぶかによりますが、序盤戦は苦戦しそうです。追記2(2018.03.12)
フォースインディアと同様にいまいち実力が見えていません。昨年よりは確実にマシになっているハズですが、最下位争いから抜け出せるほどでは無さそうです。【ドライバー】 9 : Marcus Ericsson 16 : Charles Leclerc
Aston Martin Red Bull Racing(公式、F1公式)
PU性能が追いつけばトップ争いも期待大。
レッドブル最大の課題は、ルノー製PUです。アストンマーチンをタイトルスポンサーとしていますが、エンジンはタグ・ホイヤー(ルノー製)なのでちょっと混乱します。
サイドポッドは今年これまで発表されたマシンと同様に昨年型フェラーリの影響が見て取れますし、バージボード周辺は複雑な処理がされています。
これまでレッドブルは独自色が強いエアロを身に纏っていただけに、ここまで流行りに乗っかってくるのは予想外でした。
トリック・サスペンション禁止の影響でフロントサスペンション周りには大きな変更点が見られます。走りにどう影響があるかはテストまで待たなければなりません。
発表されたマシンはシーズン前限定の特別カラーで、本当のカラーリングはプレシーズンテストまで持ち越しとなります。すでに(クラッシュしたらしいですが)シェイクダウンも済ませており、昨年の反省から早め早めに開発をしていく姿勢のようです。
リカルドがテスト初日に1:20.179というトップタイムを叩き出しましたが、それを見る限りハロの影響で遅くなる事は無さそうです。
レッドブルに関してはPUが依然として懸念材料ではあるものの、チャレンジャーとしてアグレッシブなPU開発を進めるとシーズン後半まで面白くなりそうな気がします。
レッドブル最大の課題は、ルノー製PUです。アストンマーチンをタイトルスポンサーとしていますが、エンジンはタグ・ホイヤー(ルノー製)なのでちょっと混乱します。
サイドポッドは今年これまで発表されたマシンと同様に昨年型フェラーリの影響が見て取れますし、バージボード周辺は複雑な処理がされています。
これまでレッドブルは独自色が強いエアロを身に纏っていただけに、ここまで流行りに乗っかってくるのは予想外でした。
トリック・サスペンション禁止の影響でフロントサスペンション周りには大きな変更点が見られます。走りにどう影響があるかはテストまで待たなければなりません。
発表されたマシンはシーズン前限定の特別カラーで、本当のカラーリングはプレシーズンテストまで持ち越しとなります。すでに(クラッシュしたらしいですが)シェイクダウンも済ませており、昨年の反省から早め早めに開発をしていく姿勢のようです。
追記1
バルセロナテスト初日に今季仕様のカラーリングが発表されました。リカルドがテスト初日に1:20.179というトップタイムを叩き出しましたが、それを見る限りハロの影響で遅くなる事は無さそうです。
追記2(2018.03.05)
1回目のテストを見ても全く掴めないのがレッドブルです。Mで1:20.179の5番手タイムは立派ですが、淡々とテストした印象が強くパフォーマンス云々はよくわかりません。追記3(2018.03.12)
プレシーズンテスト2回目を終えて、もしかしてメルセデス・フェラーリを含めて三つ巴が実現するかもしれない希望が見えたと思います。特に予選ではレッドブルが大きなサプライズを見せてくれるかもしれません。レッドブルに関してはPUが依然として懸念材料ではあるものの、チャレンジャーとしてアグレッシブなPU開発を進めるとシーズン後半まで面白くなりそうな気がします。
【ドライバー】 3 : Daniel Ricciardo 33 : Max Verstappen
Williams Martini Racing(公式、F1公式)
もう1つ伸びてこない古豪。マシンよりもドライバーが心配。昨年型と比較してややマッシブになりました。メルセデスから移籍したパディ・ロウの指揮下で最初のマシンですし、フェラーリから移籍したディルク・デ・ビアの影響もあり、FW41はメルセデスとフェラーリのいいとこ取りを狙った様に感じます。
近年はコーナーで苦しいイメージがありましたが、異なるコンセプト開発されたと言うFW41は台風の目となる可能性も捨てきれません。
サイドポッド以降のデザインは非常に攻めていると感じますし、全体的にメルセデスとフェラーリという2大チームの影響が色濃いので期待ができます。
デザインに関してはマシン下の黒い部分が増えた事により、ハロが装着されてもスタイリッシュに見えます。個人的にマルティニカラーと言えばランチアなのですが、そろそろ慣れないといけませんね。
ウィリアムズで最大の懸念材料は、若いドライバーを2人揃えたことです。一時期クビカが取り沙汰されましたが、リザーブに落ち着いたのは少し残念です。
中団の厳しい戦い、具体的にはフォースインディアに対してこのドライバー布陣で本当に大丈夫なのかと疑問に思います。
また、最大のスポンサーであるマルティニが商業的な理由により今年限りでF1から撤退すると報道されました。
競争力的には三味線を弾いている気はしないのですが、仮にこのままだと下手をすると最下位争いをする可能性も捨てきれません。
近年はコーナーで苦しいイメージがありましたが、異なるコンセプト開発されたと言うFW41は台風の目となる可能性も捨てきれません。
サイドポッド以降のデザインは非常に攻めていると感じますし、全体的にメルセデスとフェラーリという2大チームの影響が色濃いので期待ができます。
デザインに関してはマシン下の黒い部分が増えた事により、ハロが装着されてもスタイリッシュに見えます。個人的にマルティニカラーと言えばランチアなのですが、そろそろ慣れないといけませんね。
ウィリアムズで最大の懸念材料は、若いドライバーを2人揃えたことです。一時期クビカが取り沙汰されましたが、リザーブに落ち着いたのは少し残念です。
中団の厳しい戦い、具体的にはフォースインディアに対してこのドライバー布陣で本当に大丈夫なのかと疑問に思います。
追記1
バルセロナテスト2日目に登場したリザーブドライバーのクビサは、シロトキンよりコンマ3秒も速い印象的なタイムを出しました。また、最大のスポンサーであるマルティニが商業的な理由により今年限りでF1から撤退すると報道されました。
追記2(2018.03.05)
3人のドライバーが乗ってほぼ同等のタイムを記録している事から、おおよそど真ん中というウィリアムズの立ち位置が見えました。個人的にはクビサの復帰レースを見たいのですが、そういった機会はあるでしょうか。追記3(2018.03.12)
プレシーズンテストで最も目立たなかったのはこのチームでは無いでしょうか。クビサが乗った事で話題にはなりましたが、それ以外では何も無かった印象です。競争力的には三味線を弾いている気はしないのですが、仮にこのままだと下手をすると最下位争いをする可能性も捨てきれません。
【ドライバー】 18 : Lance Stroll 35 : Sergey Sirotkin
飛躍を目指す3年目。前半戦でどれだけ稼げるか!
大きな規則変更が無いので、基本的には昨年型の正常進化版と言えます。元々フェラーリとの関係性が濃いチームですが、サイドポッドやエアインテークを中心として昨年型フェラーリの思想がかなり取り込まれています。
シャークフィンは思ったより残りましたし、Tウイングもかなり小さくなりましたが残りました。レギュレーションに則しているので問題はありませんが、果たして効果はどれほど残っているのでしょうか。
初登場のハロに関しては、エアロパーツの1つとするか出来る限り邪魔にならない様にするかの二択ですが、ハースは後者を選択したようです。大きな規則変更が無いので、基本的には昨年型の正常進化版と言えます。元々フェラーリとの関係性が濃いチームですが、サイドポッドやエアインテークを中心として昨年型フェラーリの思想がかなり取り込まれています。
シャークフィンは思ったより残りましたし、Tウイングもかなり小さくなりましたが残りました。レギュレーションに則しているので問題はありませんが、果たして効果はどれほど残っているのでしょうか。
カラーリングは初年度に近い印象で、かなりスッキリしていると思います。昨年はブレーキ周りのトラブルが続いていた印象なので、その辺がどうクリアされているか興味があります。