大きな規則変更がある2017年ですが、マシンの見た目は美しくなったのでしょうか。
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※以下、文中で触れている各データの数値は、F1公式ホームページを参考にしています。
※掲載順は、上から新車発表順となっています。

Williams Martini Racing

相変わらず苦手な低中速コーナーを今年こそは克服できるのか

先陣を切って新車を発表したWilliamsです。型番が本来ならFW39のところ、ウィリアムズの40周年に合わせFW40となっています。

メルセデス製PUを搭載しパワー面では心配が無いものの、相変わらず中低速域が苦手な印象を拭えていません。FW40も高速域を意識したデザインに感じますが、どうでしょうか。
ノーズに突起あり、Sダクトの排気口はフロントサスアーム取付部付近です。サイドポット下部がかなり抉られているのが印象的でした。

ドライバーは、引退を撤回したフェリペ・マッサと新人のランス・ストロールの組合せですが、正直あまり期待できません。

Sauber F1 Team

近年は金銭的な問題が取り沙汰される事が多いが、それも競争力が低いから

今季型マシンの「C36」は、2016年型フェラーリ製PUを搭載するため競争力には疑問符が付きます。また、相変わらずスポンサーには恵まれていないようです。

ドライバーはマーカス・エリクソンと新加入のパスカル・ウェーレインという組合せですが、ウェーレインが怪我の影響でテスト1回目をキャンセルしてしまいました。

マシンを見るとサイドポッドは昨年型と似ていると感じます。インダクションポットの中央部に板状が物が何か気になります。ダウンフォースの最大化より安定さを狙ったそうですが、競争力はかなり微妙だと感じます。

Renault Sport Formula One Team

真価が試されるワークス体制2年目

ワークス体制での参戦が2年目となり、実力(特にPU)が試されます。

マシンはフロントウイングのステーが長く、マシン下部の空気の流れを整えたい思惑が感じ取れます。バージボード、サイドポットとその部分のフロアの形状、エアボックス下の形状は独自色が強く洗練されています。どうやらマシン中央部の気流変化をどう処理するか色々と考えられたのでしょう。

排気ガスはエンジンカウル後方のピラ-によってコントロールされますが、テスト中にリアウイングの支柱の構造がレギュレーション違反と警告されました。

ドライバーは、ジョリオン・パーマーと新加入のニコ・ヒュルケンベルグという組合せです。ヒュルケンベルグは速くて強いドライバーなので、パーマーとしては正念場となるシーズンでしょう。また、アラン・プロストがアドバイザーとしてF1に復帰しました。

Sahara Force India F1 Team

中団争いから抜け出し、トップ3に近づくことができるのか

昨年も安定して中団のトップ争いをしており、今年は飛躍の年となるかが注目です。

メルセデス製PUを搭載し、パワー的なアドバンテージがあります。また、プッシュロッドの角度が立てられた事でハンドリングには良い影響がありそうなので、期待できると思います。

ノーズ先端の形状及びフロントサスアーム取付部の段差が非常に特徴的で、特にノーズ先端の形状はマシン下部への空気の流れを整えるための処理だと思います。全体を見ると空力的に様々な事にチャレンジしている面白い1台と言えます。

ドライバーは成熟のセルジオ・ペレスと新加入のエステバン・オコンの組合せです。ペレスは特にストレート系のサーキットで強いので、車との相性次第ではトップ3を食う活躍ができるかもしれません。

Mercedes AMG Petronas

4連覇達成の為には昨年のスタートの悪さの改善が必要


発表会に先立ちシェイクダウンを完了させるという充実ぶりです。この様子だと3連覇中のメルセデスの支配が今年も続きそうです。

所謂トリック・サスペンション問題は開幕戦までゴタゴタしそうな気配です。
ノーズは細く低くデザインされ、先端に突起がなく、Sダクトの排気口は大きめです。サイドポンツーンがかなり絞り込まれているので、空力的に相当攻めている印象です。

テストではダブルTウイングやコクピット横に換気用ダクトを設けられた仕様を走らせていましたが、最終的な実戦使用がどうなるのか非常に楽しみです。

ドライバーはルイス・ハミルトンと新加入のバルテリ・ボッタスの組合せです。ロズベルグと完全に喧嘩したハミルトンにとっては良い相棒となりそうです。

Scuderia Ferrari

そろそろトップを取らないとティフォシが黙ってない

中々メルセデスを捉えられないフェラーリですが、今年に対する意気込みは相当強いです。マシンの外観はかなり独自色が強く、メルセデスと同じ事をしていてもダメだという意識の現れでしょう。

各所にウイング(空力的付加物)が装着されており、リアはかなり絞られていますが、特にターニング・ベーン、サイドポットの形状が特徴的です。また、サイドポット上部に特徴的な開口部があります。

ドライバーはセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンの組合せなので何も心配はいりません。

McLaren Honda Formula 1 Team

これ以上マクラーレン・ホンダの伝統を汚すな

このチームは、マシンやドライバーよりチームの運営体制の変化がどう影響するか、ホンダはどこまで戦えるPUを作れたか(ホンダの出来によって結果が左右される)が見ものです。

所謂トリック・サスペンションを搭載している可能性が高いと噂されています。フロントウイングは昨年後半にテストしていたものの発展系ですが、ステーの形状と長さが特徴的です。
サイドポットがかなり小さく、インタークーラーが収まっているのか疑問です。ホンダはこの部分で相当苛められたのではないかと思います。

今年最大のトピックはマシン名称とカラーリングの変更だと言われない様にしてほしいですが、テストではホンダPUのオイルタンク形状に関連する問題でオイル漏れが発生したり、電源が突然落ちるトラブルがあったり散々な様子です。

ドライバーはフェルナンド・アロントとストフェル・バンドーンの組合せとなります。バンドーンがマクラーレンに値するかは正直微妙な気がしますし、アロンソもそろそろやる気が無さそうです。

Red Bull Racing

打倒フェラーリの先に見えるのがメルセデス。どこまで迫れるのか。

引退しかけていたエイドリアン・ニューエイが深く関与したマシンは期待しかありませんが、問題はルノー製PUを搭載している事です。

ニューエイの作品をどうこう言う事はないでしょう。ルノーがそこそこのPUを作れれば、最高のコーナーリングマシンになっているはずです。

ドライバーはダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの組合せ。フェルスタッペンはかなり注目されていますが、やはりまだまだ粗い。対してリカルドは本当に速くて良いドライバーになったと思います。

Haas F1 Team

2年目の新興チーム。昨年の興奮を再現できるのか。

デビューイヤーで入賞するなど印象的な活躍をした参戦2年目となる新興チームが、今年どの位置まで行けるかとても興味があります。

フェラーリのセカンドと揶揄されますが、実際フェラーリとの技術提携は継続され、PUや車体開発で共有されるものは多くあります。
ノーズの形状、ホイールのデザインがフェラーリと酷似していますし、サイドポット上部の開口部の存在もフェラーリで見られたものです。ただ、新規参戦の翌年に大規模なレギュレーション変更によく対応したなと素直に関心します。

ドライバーはロマン・グロージャンと新加入のケビン・マグヌッセンの組合せ。心配なのはマグヌッセンですが、心機一転頑張って欲しいと思います。また、日本人としては小松さんの活躍にも期待したいところ。

Scuderia Toro Rosso

フォース・インディアを倒して中団のトップへ

レッドブルと比較すると堅実な印象がありましたが、カラーリングが大幅に変更された影響かかなり先進的に見えます。

ルノー製PUを搭載しているのでストレートは期待できませんが、メルセデスと同様のコンセプト開発された感じがするので中団では良い戦いができるかと思います。
メルセデスっぽさは、ノーズ先端、ハイマウント化されたフロントサスペンション、サイドポンツーンから後部にかけてとほぼ全体に現れています。

ドライバーはカルロス・サインツとダニエル・クビアトの組合せ。クビアトは今年結果ができなければ間違いなくクビでしょうから、かなり頑張ると思います。