5年ぶりにパソコン用モニタを買い替えました。


重い腰を上げる時が来た

ごく普通の家庭の日常生活では、今やスマートフォンやタブレット端末があれば不自由しなくなり、パソコンが一家に1台必要だった時代は完全に過ぎ去りました。

我が家でもその波は確実に押し寄せており、すでに私は先日購入したiPad Pro(2020)、嫁さんはスマートフォン、息子①は息子用iPadをそれぞれメイン機として使用しています。

所有していたノートパソコンは順次処分を進めており、dynabookをPCが必要となった私の友人に送りつけ、MacBook Airは処分待ちとなり、残りは予備機として置いているGPD Pocket2となりました。
ただ、デスクトップパソコンであるHP EliteDesk 800 G3 SF/CTは、主に息子達の成長に合わせて設置場所を変えつつ、引き続き使用を継続していくつもりです。

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新型コロナウイルス感染症拡大による在宅勤務

2020年は新型コロナウイルス感染症との戦いがあった年として、長きに渡り記憶される年となりました。マクロ的にも多大な影響を及ぼし続けている新型コロナウイルスですが、ミクロ的にもかなり大きな変化をもたらしました。

その1つが、従来の日本人の働き方の選択肢としては少数派だった、在宅勤務の広がりです。私の会社でも世間の流れに乗って(会社の態勢が整わないまま)在宅勤務が導入され、一定期間自宅で過ごす日々が続きました。

そこで気になったのが、パソコンモニタです。以前はリビングのテレビにパソコンを接続していましたが、息子②の行動範囲が急速に拡大する中、以前使用していて最近はずっと保管されていたView Sonic VX2263Smhlを引っ張り出し、別の部屋に作業環境を作っていました。
しかし、在宅勤務によって毎日の様に自宅パソコンを使っていると、そもそも画面が1枚しか無いのは私の仕事にとって作業環境としては厳しく、また21.5インチという大きさにも不満を覚えました。
これまでは短時間・短期間の使用だったので我慢の範疇だった事が、在宅勤務という長時間・長期間となった事で我慢の限界にすぐ到達したという感じです。

すぐにモニタ2枚とモニタアームを購入

個人的に新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言は、前回の1回で終わるとは思っていません。新型コロナウイルスについての理解が進んでいない事、また目下東京都に波が来ているように、流行と収束を繰り返しながら特効薬の開発を待つことになるため、今後緊急事態宣言が数回に渡って発令される可能性を排除する事はできません。

そのため、今後同じ事が起こってもストレスに感じないため、自宅の作業環境を充実させる事にしました。まぁ、タイミングとしては元々画面を2枚にしようとは思っていたし、前回のモニタ購入から5年が経過している事もあったので、今回の在宅勤務をキッカケとしてモニタ廻りを一新するのにそれほど躊躇はしませんでした。

DELL U2421HE

職場でEIZOを使用している身としては、自宅にもEIZOを配備したい所ですが、2枚用意するとなると価格的なハードルが非常に高くなるため断念しました。

そこで、今回目をつけたのがコストパフォーマンスに優れる製品を多く揃え、職場でも使用実績があり、実はディスプレイ出荷台数No.1メーカーであるDELLです。中でも、豊富な接続オプションを持つ23.8インチのU2421HEに目が止まり購入する事にしました。
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このモニタの最大の特徴は、USB-C接続が可能である事です。デスクトップパソコンを接続するだけなら必要ない機能ですが、GPD Pocket2がそうであるように、今後はUSB-C接続が一般的となるでしょうから少し先取りをした格好です。

DELL U2421HEにはLANケーブル(RJ45)が挿せるなどその他にも様々な機能があり、そのほとんどは現時点では必要性が高くないものの、将来的には日の目を見る事がありそうです。

自宅のパソコンデスクにセッティングしてみると....

上の画像にも少し写っていますが、今回は同じDELL製のMDA20というモニタアームを使用して、U2421HEを横に2枚並べる計画です。とは言え、上の写真の通りこれまで使用していたパソコンデスクは、モニタ1枚分の幅より少し大きい程度のモノで、到底2枚を並べることはできません。

これは購入前に寸法を測ってわかっていたことですが、心のどこかで左右がハミ出したとしても何とか使えるだろうと楽観視していた部分もありました。

事実、横幅に関してはやってやれない事はありません。下の写真を見れば、モニタアームをパソコンデスク中央に設置して、パソコンデスク自体を右方向に少し移動させれば、画面同士をくっつけた状態ならそれほど悪そうには見えません。

しかし、問題は画面をくっつけるようにモニタアームをセッティングするとパソコンデスクの奥行きが足りず、着座位置から画面までの距離が近すぎるばかりか、キーボードを置くスペースすらも取れそうに無いことです。
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仕方がないので、パソコンデスクをDIYします

可能な限り安価に簡単に。

我が家は息子達の成長に合わせて頻繁に模様替えや部屋の用途変更を行うため、恒常的に利用するような効果な家具はベッドとリビングテーブルくらいしかありません。これまでもソファを無くしてYogiboにしたり、棚などはカラーボックスなどなるべく解体がしやすく転用が効きやすい材料を使用してDIYしたりしています。

今回も少なくても3~5年後には移設する見込みである事から、以前使用していた棚材を流用することで、あとはホーマックでパソコンデスクの天板となる大きさの木材と補強材を購入するのみとし、諸々でおおよそ5,000円程度の出費に抑えました。
ちなみに、使用した支柱には予め棚板をはめ込む溝が刻んであります。当然普通の木材よりは高価ですが、この5年間は毎年の様にフォームチェンジをして再利用をし続けており、トータルでは本当に得をしたと思っています。
また、マンション暮らしなので、あまり長時間電動工具を稼働させづらいという事もあり、大きな時短に繋がる部分はケチらないで楽をするのは必然です。

パソコンデスクのDIY(と言えるほどの内容では無いけど...)は、息子①がどうしても手伝いたいというので、ノコギリや電動ドリルドライバなどを使わせてみましたが、思っていたよりちゃんと使えていたので、今後はもっと積極的にDIYに参加させても良さそうです。
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最低限の機能に絞ったパソコンデスク

追々必要に応じて棚板の追加をするつもりですが、現状に最適な最小限の構成とした新しいパソコンデスクができました。
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デスクトップパソコン本体はテーブルの下に設置し、なるべく余計なものは置かないようにしたいと思います。

さて、肝心のモニタアームに必要な奥行きの確保についてですが、今回は天板を前方にオフセットし、その下に電源タップなどを置くための棚板を入れることで解決しました。
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モニタアームとモニタが同じ会社の製品という事もあり、従来のVESAマウントではなく、DELL独自のクイックリリースシステムにより工具を必要とせずくっつけることが可能です。

私はこの機構を初めて体験したのですが、いっそこれが標準になれば良いのにと思うほど簡単で驚きました。23.8インチの画面でも結構重たく、それを抱えながらアームにマウントするのはかなり大変なので、より大きなサイズの画面だとこの機構はマストと言って良いかもしれません。
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画面を2枚並べ、キーボードやマウスが使えるスペースだけを確保したパソコンデスクですが、シンプルでよくまとまった物ができたと思います。

DIYは面倒ではありますが、今回の様に材料を流用する事で費用をグッと抑えたり、大きさや高さをピッタリ合わせる事ができたり、面倒なだけあって見返りは結構大きいと思います。
個人的には今後も23.8インチ以上の画面を使うことは無いでしょうし、スペースと相談してほぼぴったりサイズで仕上げたパソコンデスクは、本当に使い勝手の良いモノとなりました。
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まぁ、ただモニタアームの余力(奥行き使用割合)を見ると、いつかはモニタアーム(MDA20)の最大サポートサイズである27インチの2枚並べなんて無駄に大きな画面にもしたくなります。
息子達が大きくなって、家族共有パソコンが必要になれば、より広いスペースに移設してやってみるなんてこともあるかもしれません。
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肝心のDELL U2421HEの使い心地は?

ここまで新調したモニタの性能については、ほぼ触れていません。というのも、悪い意味ではなく、書くことがあまり無いと感じたからです。

冒頭の方で記載しているように、U2421HEは「ハブディスプレイ」と言えるほど接続可能端子の種類が多く、ディスプレイ自体にLANケーブルが挿せ、さらにUSB Type-Cケーブル一本でPCとの接続が全て完結する新世代ディスプレイです。

U2421HE(23.8型フルHD、1920×1080ピクセル)の液晶パネルはIPS方式で、全数キャリブレーションをして出荷されています。
クリエイタ-向けのディスプレイと比較すれば正直今一つと感じるものの、価格帯が全然違いますし、ビジネス向けディスプレイとしては全く不満の無い仕上がりです。

ディスプレイのフレームも流行りに乗って4辺狭額縁で、今回の様に2枚並べると非常にスタイリッシュに見えます。反面、スピーカーを内蔵していないので、音を出したい場合は別途スピーカーを用意する必要があります。

今回はモニタアームを使用したため付属のピボットスタンドは使用していませんが、上下130mm、左右80°、-5°~21°の上下傾斜に対応しているため、ほとんどの要求に対応できる素晴らしいスタンドであることは疑いようもありません。

総合的に、価格だけで言えば同様のスペックの製品と比較してやや高価ですが、その価値は十分にあり、家庭用またビジネス用途でも死角がないと感じます。