CR-V(DBA-RM4)にはあまりアフターパーツが無く、いじる楽しみがありません。

CR-V(DBA-RM4)の不満点

購入から3年と少々が経過し、総走行距離が65,000kmとなった私のCR-V(RM4)は、車体が大きすぎないので市街地でも苦にならず、高速でもゆとりのある動力性能を持つ非常に快適なSUVです。
元々アメリカ市場だけを見て設計・製造されている車なので、他車や信号などにあまり邪魔をされず、1回あたりの走行距離が長い北海道ではとても良い車です。

ところが、他の多くの車と同様におそらくサスペンション廻りが日本仕様となっている影響か、CR-Vは新車時から高速域でのフラつきがかなり気になっています
80km/hを超え、100km/h+αで巡航していると路面の凹凸、横風、トラックによる乱気流など様々な要因よって車体がフラつきますが、その度合が以前の愛車CR-V(RD5)や他のSUVと比較してかなり大きいと感じます。

これまでの3年間、タイヤ空気圧の変更・アライメントの適正化など簡単な調整を幾度となく繰り返し、果てはリアホイールにスペーサーをかますなど対策を施しましたが、極端に大きいフラつきを改善する決定打とはなりませんでした。

日本ではCR-V(RM4)は不人気車なので、ヤフ-オークションに出ている怪しいアフターパーツくらいしか部品が無いのですが、今回はそんな状況の中からとあるパーツを見つけました。

不満の解消へ。ついに見つけた希望の光

SPOON Rigid Collar

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SPOON Rigid Collarは、ボディとサブフレームを繋ぐボルトとサブフレームの隙間を無くし、剛性を上げることで様々なメリットを追求したパーツです。
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(出典 : リジカラ公式HP

正直、ボディ剛性のアップとフラつきの相関関係はよくわかりませんが、個人的には「走る・曲がる・止まる」という車の基本動作に無駄を無くす為に、ボディ剛性はどのような状況でも高ければ高いほうが良いと思っています。

ボディ剛性をどの様に捉えるかにもよりますが、リジカラを装着する事で間違いなくボディとサブフレームの隙間は減少するので、「不快な揺れ≒フラつき」を抑えられる可能性を感じました。
リジカラ公式HPにも「直進安定性が向上しステアリングの修整舵が減ります。」との記載もあり、多少の改善は見込めるのではないでしょうか。

実際にSPOON Rigid Collarを取り付けた効果

今回、リジカラの取り付けはいつもお世話になっているホンダのディーラーに作業をお願いしました。ディーラーでは初めての施工だとのことですが、それほど取り付けが難しいパーツでは無さそうです。
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正直な所、装着前は効果を体感できるとは思っていませんでした。磁石やテープなどといった効果が「?」なパーツよりは、物理的に締め付ける分だけ効果はありそうだという程度です。

作業が終わり、なんとなくワクワクしながらCR-Vに乗りました。エンジンをスタートし、駐車スペースから出る時に第1の変化を感じました。
  • ハンドルを目一杯切っても変な音がしなくなった
これまでは左右どちらも目一杯ハンドルを回すと異音が発生し、振動を感じていたのですがそれが嘘のようにピタッと消えました。つまり、これまではステアリングを一定以上回すと捻れによってボディとサブフレームが接触していた事により、違和感を感じていたのでしょう。

いきなりの変化に戸惑いつつディーラーを出て、50m先の最初の信号で止まるまでの間に第2の変化を感じました。
  • 段差を通過する際のボディの揺れが減少
  • 段差を通過する際の音が「トトン」から「トンッ」に変化
変化をすぐに感じたほど違いが大きく少し感動しました。感覚としてはサスペンションが少し硬くなった印象ですが、段差通過時の動きが軽やかで決して乗り心地が悪くなったとは感じません。
助手席に乗っていた嫁(リジカラについての説明はしていない)も、この時点で不快な揺れが少なくなったと驚いていたので、誰にでも体感できるほどの違いがありました。
また、アイドリング時の振動が減少したようにも感じましたが、これはブラシーボ効果かもしれません。

青信号になり、車をスタートさせ10分程先の自宅に戻るまでの間に第3の変化を感じました。
  • 各操作に対するレスポンスが向上
CR-Vは各操作に対するレスポンスがゆったりしている車ですが、特にステアリング操作はビシッと狙い通りの動きをしてくれるようになりました。
また、これまで加減速時は車の下半分と上半分に動きのズレがありましたが、そのズレが小さくなったことで車との一体感が増したような感覚になりました。

ボディも足もヘタっている65,000km程走行したCR-Vにリジカラを装着すると、装着後10分以内に第1~3の変化を感じる事ができ乗り心地が良くなったように感じる事ができました。

当初の目的の高速域のフラつきに対しては、風の影響以外のフラつきは明らかに減少しました。サスペンションの動きが正確になり、また左右が均等に動くようになった事で直進安定性が増し、かなり安心して高速道路を走行できるようになったので疲れる事も少なくなりました。

SPOON Rigid Collarはアリかナシか

リジカラを装着する効果は確実にあります。個人的には新車やスポーツカー、また当初から工作精度が高い欧州車に取り付ける必要は無いと思いますが、SUVなどボディが大きくそれなりに走行している車に装着すると効果が最大化されると思います。

私はCR-Vに装着した結果、劇的な効果を体感する事ができました。一般道でも高速道路でも感動さえするほど乗り心地が改善しました。

走行距離にもよりますが、2回目か3回目の車検でリジカラを装着しサスペンションを新品にすると乗り心地に関する不満はほぼ全て解消するでしょう。
また、私の様な高速域でのフラつきや段差通過時の揺れに不満を持っている方は、タイヤ空気圧などで試行錯誤をするより、リジカラを取り付けた方が手っ取り早く解決するのでオススメです。

リジカラは製品としては100%「アリ」と断言できます。

問題だと思うのは、費用対効果でしょう。私にとっては5万円分の価値が充分にありましたが、一般的には別に無くても良いモノだと判断されるのではないでしょうか。これは価値観の問題ですが、価格としては3万円くらい(前後で1.5万円ずつ)でも高いと感じます。


(Last Editing Date : 2018 / 06 / 19)