本年もよろしくお願いいたします。
新年1発目は、なんとなく華やかに東京で乗ってみた高級車についてです。
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今回の旅のお供はイヴォーク

以前からタイムズカーレンタルの広告やメールで気になっていたのですが、地域限定ではあるものの普段乗れないような高級外車のレンタルが、昨年くらいから活性化しているようです。

そこで東京旅行に合わせ、なんとなくタイムズカーレンタルのホームページを見てみると、「関東限定 ジャガー・ランドローバーおためしキャンペーン」(既に終了)というバナーがあり、見てみると通常より遥かに安価にレンタルする事ができるみたいです。

無意識の内にホテルに最も近いタイムズカーレンタル品川駅前(シナガワ グース)店の車種リストを確認すると、丁度我々が東京にいるタイミングでレンジローバー イヴォークがあったので、特に何かを考える間もなく予約を完了していました。

レンタルしたレンジローバー イヴォークの概要

今回借りた車は、平成30年初頭に登録された走行約17,000kmのイヴォーク(CBA-LV2A)で、直列4気筒1,998ccのターボエンジン(204PT)を搭載し、240馬力、34.7kgmのトルクを発生する5人乗りのSUVとなります。

大きさは全長4,350mm、全福1,900mm、全高1,630mmで、CR-V(DBA-RM4)と比較して低く短いものの幅が広い形をしており、車両重量が1,790kgと200kg程重い車です。

レンタルしたレンジローバー イヴォークの外装

実は現在乗っているCR-V(DBA-RM4)を購入する際、最も真剣に比較したのがこのイヴォークです。発売当時に何度か試乗もしましたが、前に乗っていたCR-V(LA-RD5)がホンダのディーラーに到着したときに最期を迎えた事もあり、結局購入することはありませんでした。

そんなある種思い入れのある車ですが、イヴォークの最大の魅力は何と言っても物凄く格好良い外装にあります。
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一般的(CR-Vなど)な国産SUVと比較して圧倒的な幅が広い事により、イヴォークから受ける印象はロー&ワイドで背が低い車の様に感じます。
また、変にゴテゴテした装飾やキャラクターラインが無く、スッキリとした出で立ちは30代となった私にとって購入を検討していた時期よりももっと魅力的に思えます。
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後部に関しては、どちらかと言うと無骨な印象を生むので、もう少し他の部位に調和した物であって欲しいと思いますが、おそらく横長のナンバープレートを装着すると大きく印象が異なるでしょう。

レンタルしたレンジローバー イヴォークの内装

比較的大型な外国車なので、180cm以上ある私でも最適な運転姿勢を取れます。これは国産車と比較して大きなメリットの1つと言えるでしょう。

運転手が運転中に最も目にする機会が多いハンドル回りは、よくまとまっていると思います。発売から数年が経過しているため新しさは無いものの、デザイン自体は普遍的でシンプルなものなので、飽きることはありません。
速度計などは液晶画面に置き換わりつつある昨今ですが、個人的には液晶画面より速度計と回転計が同じ大きさの円形でドンッと並んでいるスタイルが好きなので、非常に見やすく感じました。
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インパネ回りで目を引くのは特殊な形状をしたナビゲーションシステムの画面です。一般的な形に見慣れていると、縦方向が狭すぎて使いづらいと感じます。こういった形状故にアフターパーツの装着は難しいかもしれませんが、こればかりはデザインが先行し過ぎたのだと思います。

エアコンなどの操作スイッチがシンプルにまとまっているだけに、ナビ画面の縦方向があまりにも狭い事がより気になってしまいました。
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シフトレバーは、レバーの形状ですら無く回転式のスイッチになっています。一番最初だけ戸惑いますが、すぐに慣れる事ができました。最近はプリウスなどハイブリッド車を筆頭に変な形状のシフトレバーが流行し、事故の元になっているという話もよく聞きますが、イヴォークに関してはダイヤルを回す動作なので問題にならないでしょう。
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今回イヴォークに乗って最も衝撃的だった事は、狭さです。子どもができ、ライフスタイルが大きく変化した現在では、イヴォークの室内空間はかなり狭いと感じます。

前列(運転席・助手席)に関しては、元々横幅がかなりある車ですし、後列を気にしなければ前後方向はある程度余裕を作り出せるので狭さは気になりません。強いて言えば、センターコンソールがやや出ているので、包まれ感がある程度です。
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問題は後部座席で、特にチャイルドシートを装着した時はかなり窮屈になります。チャイルドシートのモデルにもよるでしょうが、今回レンタルした物も一般的に見かけるタイプなので、おそらく何を着けても狭く感じるでしょう。
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実際に3歳4ヶ月、身重100cmちょっとの息子が乗るとこういう感じです。一見余裕があるように見えますが、足を見ると結構ギリギリです。狭いと思っていたCR-V(DBA-RM4)よりも窮屈で、前席の構造上、息子の前方視界が皆無に近いので乗っていて楽しくないそうです
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ラゲッジルームは必要十分の容量が確保されていますが、今回レンタルした仕様だと意外に荷室の横幅が無く、使いづらい場面も出てきそうです。
個人的にSUVをチェックする上で大切にしているポイントであるフロア高さは割と低く、荷物の積み下ろしはあまり苦労しないでしょう。
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東京近辺を約100km乗った感想

イヴォークの評価リストと総合評価

今回は約100km程度で、主に高速道路を通行した感想です。都内も少し走りましたが、幹線道路が主だったので日常の使い勝手まではフォローしきれていません。

いいねヽ(=´▽`=)ノ
  • とにかく格好良い
  • 想像以上に運転がしやすい
  • 1,900mmという車幅を全く感じさせない(車幅がネガになっていない)
  • トルクがあり、追い越しが楽
う~ん (´・ω・`)
  • 後部座席がかなり狭い
  • アクセルを踏み込むとエンジン音が結構うるさい
  • 高速道路主体でも8.1km/Lという極悪燃費(しかもハイオク)
  • 値段ほどの高級感は無い
総合的な感想としては、イヴォークはドライバーズカーでありファミリーカーでは無いと思います。イヴォークをSUVと見るか背の高いクーペと見るかで評価はかなり分かれるところですが、見た目通りSUVとして見るならば、後部座席の狭さはちょっと許容範囲を超えています。
反面、運転している私がネガティブに感じることはあまり無く、1,900mmの車幅が邪魔に感じるシーンも皆無だった事もあって、子どもがいなければ引き続き魅力的な車で有り続けたでしょう。

家族持ちがイヴォークを買うならば、メインではなく奥さんが近所のスーパーに買い物に行く程度のサブとしての使い方が最も合っていると感じます。
つまり、我が家で言えば嫁車ラパンと同じ位置づけという事になりますが、ベースグレードで500万円程度のSUVをその位置づけで購入できる人は限られていると思います。

よって、メインの購買層はお金持ちの2台目需要、独身貴族、子どもが独立した高齢者だと想像しますが、実際はどうなのでしょうか。
私もお金があればいつでもラパンの代わりに導入したい気持ちはありますが、嫁さんが車幅1,900mmの車を運転するところを想像できませんね。