現行型FITに乗る3度目の機会が訪れました。
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代車 HONDA FIT HYBRID

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北海道はそろそろ冬支度を本格化しなければならない季節となってきました。北海道の冬支度として最もポピュラ-なのは、スタッドレスタイヤへの交換です。

私は山間部を走行する機会が多いので、自分の車のタイヤをいつもこの時期には交換しています。そんなタイヤ交換作業中の代車として「HONDA FIT」に乗りました。

今回の代車FITは前回の代車FITとは違い、マイナーチェンジ前の現行型FIT(DAA-GP5)のハイブリッド仕様で、初年度登録が平成26年12月で走行距離が約8,000km走行のほぼ新車です。

ハイブリッド仕様はどう違うのか

HONDA FIT HYBRIDに乗った感想

今回はタイヤ交換作業の間だけの代車なので2時間程度しか乗れませんでしたが、ハイブリッドの実力を感じる為に札幌市内中心部のみを20km程度走行してきました。
  • 市街地のみの走行で24.3km/Lは素晴らしい
  • コツを掴めばかなりの距離EV走行ができる
  • EV走行とエンジン走行の切り替わりがスムーズで振動も少ない
  • EV走行時のモーター音が車内に響いて不快
  • エンジン音はその辺の汎用エンジンにすら劣る
  • ブレーキは制動がドンと立ち上がる割に効きが弱い
  • 内装の質感が高い
普段あまりハイブリッド車に乗る機会が無く、ハイブリッド車ならでは走らせ方など知識が全く無い中での走行ではありましたが、とにかく燃費の良さには驚きました
FITに限らずハイブリッド車は特に市街地走行の燃費が良いことで知られていますが、かなり意地悪に市街地を走ったつもりでも燃費がメーター表示で24.3km/Lでした。

アクセルをガバッと開けなければ発進時にエンジンがかかる事は無く、スーッとモーター音と共に加速していく感覚はガソリン車には絶対に無い感覚です。
元々混雑している市街地ではアクセルを踏み込む場面がほぼ無く、全員がノロノロ走っているので必然的にEV走行の距離が伸びていきますが、事前に想定していたよりも長くEV走行が可能でした。

流れに乗るために加速するとエンジンがかかりますが、不快な振動はあまり感じませんでした。しかし、聞こえてくるエンジンはなるべくエンジンを使わせない様にする策略かと思うほどあまりにも酷く、高速道路や郊外では不快指数が上がってしまうと思います。

また、以前プリウスを運転した時に感じたブレーキに関する違和感を、このFITでも感じました。具体的には少しブレーキを踏んだだけでドンッと制動が立ち上がって急激な減速をするのですが、ブレーキの踏み加減を色々試行錯誤しても最後までこの嫌な制動の立ち上りが無い減速は出来ませんでした。
これに関しては運転フィールというより、同乗者が不快な思いを強くすると思うので、自然なフィーリングに近づけて欲しいと思います。

内装の質感は以前も良いと感じていましたが、ハイブリッド仕様は更に良い印象でした。無駄な装飾があまり無く、エアコン操作パネルあたりのスッキリとしたデザインはホンダの新しいデザイン哲学として全ての車に取り入れて欲しい要素です。
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運転していて戸惑ったのは、シフトの操作です。慣れの問題ではありますが、シンプルで一般的なものとは大分異なるので、高齢者や運転が不慣れな人が使うと事故の元となりそうです。

私の車(CR-V)と比較しても内装の質感が高く、競争の激しいこのクラスはかなりお金をかけて作られているなと感じました。
また、内装に関して特筆すべき点は、後部座席のニースペースがおそらくCR-Vよりも広い事です。最近、子どもを乗せたり下ろしたりする度にCR-Vの狭さを嘆いていますが、もしかしてFITの方が子育てに向いているかもしれません。
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燃費スペシャルグレードの意味は?

試乗記とは全く関係の無い内容となりますが、昨今のグレード展開にかなりの疑問を抱いておりどうしても記載したいのでご容赦ください。

HONDA FIT HYBRIDには4つのグレードがあり、燃費に差異があります。
  • 素のHYBRID FF:36.4km/L
  • Fパッケージ FF:33.6km/L
  • Lパッケージ FF:33.6km/L
  • Sパッケージ FF:31.4km/L
最もベーシックなグレードの燃費と最上級グレードの燃費の差は、なんと5km/L。カタログ上では一昔前の高級車の燃費分の差異は、決して小さいものではありません。

グレードによって燃費が大きく違うという現象はFITに限ったことではなく、軽自動車や他のハイブリッド車にも見られますが、この様な事態が発生する原因の1つは例えばFITであれば燃料タンクの容量が異なるなど素のグレードは燃費スペシャルと言える仕様だからです。

しかし、我々が普段広告などで目にする燃費の数値はこの燃費スペシャルグレードのものが大半ですから、TVCMで「36.4km/L!!!」と言っていても実際購入するのは絶対に異なるグレードとなるので、印象操作と言われても仕方ありません。このようなやり方は、個人的には嫌いです。

今回はかなり混雑している市街地を20km走行したにも関わらず、約25km/Lの燃費を叩き出しました。個人的にはこの数値でも充分素晴らしいと感じますが、それでもカタログ値の31.4km/Lとは乖離があります。また、CMで連呼される燃費スペシャルグレードとは極端な差異が発生してしまっているので、燃費が良いという印象はやや薄れてしまいます。

カタログに載せる燃費を0.1km/L良くする為にスペシャルグレードを作り莫大な開発費をかけるのであれば、もっと車の本質的な部分を良くして欲しいと思います。


(Last Editing Date : 2018 / 07 / 19)